熱気マサラ 著 小説

ゾウさんチームが誇る文豪、熱気マサラによる小説を展示しております。

ご自由にお読みください。


第一話

俺の名は GB井上軍曹 。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。

ある夏の夜、その日は特に暑くてとても寝ていられる状態ではなかった。
部屋にはクーラーはあるが昨夜の落雷により電化製品は全ておじゃんになった。

しょうがないので冊子を開け網戸にして夜風を部屋に取り入れた。心なしか暑さも和らぎいつしか深い眠りについた。
そんな時、ある一筋の光がGB井上軍曹の部屋を照らした。
これは現実なのか はたまた夢幻か GB井上軍曹の心は静かに揺れていた。

そして フッと目を覚ました。

「なっ!? どぎゃんなっとると!? こら。いや、確かに部屋で寝とったちかなんで。 なんで知らん部屋の真ん中で椅子に座っとるとだろか。」

そう、なんとGB井上軍曹は自室で熱帯夜の中どうにか眠りについたはずなのだが、なぜか見知らぬ一室へと移動していたのである。

GB井上軍曹はしばし考える。
「確かに部屋で寝てたよな。なんか暑かったばってんがどうにか寝たはず…。 ん…。 そういやぁなんかいきなり光が射したな。あれなんだったんや?」
GB井上軍曹が状況を把握する為にこれまでの経緯を確認していると、急にドアが開く。

ガラガラガラ………。

ドアが開くと同時にGB井上軍曹がドアを向く。

そこから早速と3人のある人物が入ってくる。
その姿を見てGB井上軍曹は驚愕するのであった…。


まず入って来た人物は背は低めで髪型はツインテール そしてなにやら妙な物をムシャムシャとかじっている。

次に入ってきた人物は最初に入ってきた人物よりは背は高く髪は黒髪の普通な髪型、メガネをキリッと手でかきあげ手にはなにやら書類を止めたバインダーを携えていた。

そして最後に入ってきた人物は案外普通な感じ…。と思ったのはつかの間、そのナイスバデーで豊満な膨らみにGB井上軍曹の目は釘付けになった。




もうここまで言えば大方察しはついたと思います。




そう、その部屋になんとあの 大洗女子学園の生徒会メンバーの3人が入ってきたのだ!!


そしておもむろにGB井上軍曹の前に立ち尽くしてこう述べた。




「必修選択科目、戦車道取ってね!」


一瞬、さぁっと鳥肌が立つのがわかった。そしてなんとも言えない愕然とした気持ち。
しばらく動けずにいてすぐに我に返る。

「えぇ~!?ってかこれ、ガルパンやん!? はっ!? なんで!?」心の中で叫んでいた。

そしてあわてて立ち上がり周りを伺う。

そんな姿を生徒会メンバー3人は案外淡々と見ていた。

そしてここでようやくGB井上軍曹は口を開く

「えぇ!? なんで!? どうして!? 」

さらにふと部屋においてある姿見(鏡)を見てGB井上軍曹は困惑する。




なんと、GB井上軍曹が見た姿はそう、だれがなんと言おうとあの、大洗女子学園を見事優勝へと導いたあの、あんこうチームの戦車長のあの、引っ込み思案な性格ながら友人の危機を見過ごせない優しさの持ち主のあの、 

西住みほ 


そのものであった。



ぴーんひゃーんひょーん♪

エンター♪エンター♪ミッショ~ン♪はやく~ ここにおいで 一生懸命~ 追いかけたいよ だから一緒 come on!

チャラーラッ ラッラッラッラッラー

以下省略。


ジャッチャッラッチャ~


次回 「大洗でゾウさんチーム集結です。」



この番組は…。 
サークルKサンクス。
とんかつ浜勝。
遊びは文化、バンダイ の提供で、お送りしました。


第二話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。

ジャンッ♪
I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪

以下省略。


第2話 「大洗でゾウさんチーム集結です。」


姿見(鏡)に映った自身の姿に唖然とするGB井上軍曹。そうその姿は我々もよく知るあの 西住みほ そのものであった。

そこで、大洗女子学園 生徒会 会長である 角谷杏が一言。

「じゃ、任せたかんね~」


そう言い放つとその場から離れて行った。

あとに残った大洗女子学園 生徒会 広報の河嶋桃と同じく大洗女子学園 生徒会 副会長 小山柚子は軽くGB井上軍曹を一瞥してすぐにその場をあとにした。


ただ一人その場に残ったGB井上軍曹は徐々に落ち着き始めた…。

「ってか、ナンコレ?󾭛艦これじゃねぇのは確かだけど。って、え?  おいおいおい…。」

GB井上軍曹は口では少し冗談を交えつつもやはり少し動揺している模様。そして一呼吸おいてゆっくり、ゆっくりとその地味ながらも豊かな2つの膨らみに手をおいた。
ぽよん。たゆん。ふわん。ぱみぃ~。
色々な擬音が連想できるが、なにぶんこの物語の著者は実際に豊満な胸を一度たりとも触った事がないのでそこらへんは著者の虚しい妄想の端くれだとどうかご理解頂きたい。

話は反れましたが本編に戻ります。


そしてGB井上軍曹は思わず  ふむふむ。うーむ。やっぱ二次元は違うわ…。と呟く。
確かな揉み心地とふくよかな弾力、それでいて無駄に垂れる事のない健康的な造り。
GB井上軍曹は胸を揉む喜びよりもなぜか、そのバランスのよい造型に関心していた。
いくら姿はJK西住みほ でも中は人生経験、女性経験豊富なGB井上軍曹
さすが、我らゾウさんチームの閣下である。


胸を揉んでからだいたい5分くらいが過ぎた。その頃にはGB井上軍曹の心は平常心に戻っていた。
西住みほの胸は人を安心させる事ができる機能が備わっているのか…。
私であれば興奮して逆に過呼吸になり命の危険に関わるかもしれない。

「なぜか分からんばってんが、まぁ みぽりんの体に入った?ってゆうよりも俺が みぽりんになってしまったのかな?」

GB井上軍曹はここで自身がおかれた状況、状態を理解した。

それからいきなり部屋の前にある黒板の中心から眩い光が溢れGB井上軍曹は思わず目を閉じる

「ぐっ、なんやまびぃ!太陽拳か!?」

しばらくするとその光はなくなり元の静かな部屋に戻っていた。

「なんだったんやいったい。」

そう言ってすぐに今度は部屋のどこからか聞き覚えのない男の声が聞こえてきた。

『あ~。 あ~。んっ、んっ。聞こえておるか?』

そんな声が聞こえてきた。そして謎の男の声は続いた。


『よくぞ来た。GB井上軍曹よ。私は今、訳あって貴殿の心の中に語りかけておる。すでにある程度の状況は把握したと思うがこれは夢ではない。貴殿の姿、声、意志は紛れもなく確かにここに存在する。アニメ、ガールズ&パンツァーのヒロイン 西住みほの姿ではあるが、ここでの貴殿は貴殿なのだ。』


GB井上軍曹は 誰や? っと思いながらも静かに耳を傾けていた。心の中に語りかけられているから耳を傾けてるかは定かではないが…。(っとリアルの井上さんだったらツッコミそうだ。)

 
『そこで、本題に入る。単刀直入に言おう。GB井上軍曹、この世界で 西住みほ となり戦車道を極め、いずれ来たる 第63回戦車道全国高校生大会に出場し、優勝してみせよ。それが貴殿の最終的な目的である。』

ここでようやくGB井上軍曹は口を開く


「え!? 全国大会優勝!? マジでぇ!? いやいや、ちょっと待ってください。今さらですが誰ですか?いきなり言われてもちょっとですね。」

当たり前の反応である。まず、確かに誰なんや?って思うはずです。
このあと この謎の男の声の正体が分かります。


『ん? 私か? 私はな…。貴殿なら分かると思うたが、さすがに声まではわからなんだったか。』

一呼吸置いて


『私は貴殿達が訪れたとある石碑に名を残し、かつて軍神と呼ばれ車長として戦場を駆った…。  西住小次郎だ。』


その真実にGB井上軍曹は一番の驚きを見せた


「マッジですか!? いや、先ほどはすみません、まさか西住小次郎大尉殿であられたとは思いませんでした!」

GB井上軍曹は慌てて謝罪した。


『まぁ、今はそんな事はよい、それよりも今後の貴殿の成り行きの方が問題である。先ほど伝えたように 戦車道全国高校生大会で優勝するのだ。そのためにはまずこの弱体化した学園を建て直さなければならんであろう。そのためにまず同士達を集めよ。』


GB井上軍曹はすぐに口を開く

「同士って事はやはりアニメ同様に あんこうチームの冷泉さんとか華さんとかですかね?やっぱこの世界にもいるんですか?」


確かに みぽりんがいるから他のメンバーもいるよな。西住小次郎大尉が答える


『それは…。正直そこまでは分からぬのだ…。すまんがな。しかし、貴殿が以前 私の石碑を訪れた時に共に来ていた男らがいたであろう。その二人もこちらに来ておる。 だからまずこの二人を探すのが先決である。』   


西住小次郎大尉は全ては答えなかったが、最後の二人の男については明確に答えた。そう、この世界でGB井上軍曹は西住みほとなり ゾウさんチームのメンバー、アニメにも出てくる数々のチームのメンバーを集め、第63回 戦車道全国高校生大会に出場し、優勝する事が目的なのだ。

物語の根幹がわかった今、西住小次郎大尉が最後に話し出した


『よいかGB井上軍曹よ。今、伝えた事は絶対に果たさねばならん必ずや戦車道を制しまた我が墓前に馳せ参じよ。その時を待っておる。では、さらばだ…。』


西住小次郎大尉の話が終わると共にまた部屋の中心から光が溢れGB井上軍曹を優しく包んだ。




「西住小次郎大尉~!!」




GB井上軍曹は声高らかにその名を叫んだ。その瞳には光るものも見えた。



後に語り継がれる…。



軍神 GB井上軍曹  



ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪
早くここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒… come on!! 

チャラーラッ ラッラッラッラッラー

以下省略。



ジャッチャッラッチャ~


次回 「知らぬが仏です。」



この番組は
サークルKサンクス
焼き鳥ボンバー
いつも胸にはドリーネ・ハイツ  の提供でお送りしました。




ゾウさん パオ~!  


第三話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。


ジャン♪
I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪

以下省略。


第3話 「知らぬが仏です。」


突如 眩い光がGB井上軍曹を包み GB井上軍曹の心にあの軍神が語りかけてきた。
そう、その軍神こそがかの有名な西住小次郎大尉だったのだ。

西住小次郎大尉からの指令ともいえるメッセージを胸にGB井上軍曹はとりあえずその部屋から出るのであった。


部屋を出てまずこの部屋は何の部屋だったのかを確認する為にドアの上のプレートを見た、そこには[プレイルーム] と表示されていた。


「プレイルームて…。なんばプレイすっとだろか。」

GB井上軍曹は呟いた。まぁこの件(くだり)に関しては特に意味はないのですがね…。 ほんとですよ…。


その後、GB井上軍曹はある事を思う。


「ってか、みぽりんになったんならガッコで授業も受けなんたいな…。みぽりんて何クラスなんかな?それに何年生って設定なんかな?」

そうGB井上軍曹は ふと 心の中で思った。
著者である私もすぐさま持っている《ガルパン公式ガイドブック》を開いて確認したところ、あんこうチーム5人とも皆 普通科2年 とだけ記載されていて、何組までは記載されていませんでした。
アニメ内で教室のシーンとかで実は確認できるのかもしれませんが、そこまで調べるのはちょっとアレなんで著者である私が今回は独断と偏見で決めさせて頂きました。
ズバリこれがとりあえず あんこうチーム5人のクラス振り分けです!!
↓↓


2年 A組 冷泉 麻子

2年 C組 秋山優花里

2年 D組 西住みほ

2年 F組 五十鈴華

2年 G組 武部沙織


確か、アニメではみぽりん、華さん、さおりんは一緒のクラスだったような気がしますが、今回は私の独断と偏見で行かせてもらいます!
 
このクラス分けはちょっと意味あり気です…。


そして、話は戻ります。


GB井上軍曹は先ほど胸を揉んでいる際に胸ポケットに手帳が入っていたのを思い出す。
胸を揉むのに邪魔だったのでスカートのポケットに移していたのでその手帳を取り出した。
見てみるとそれは大洗女子学園の生徒手帳だった。
中を見てみると みぽりんは2年D組だとわかった。
生徒手帳には学校の校歌や生活規則、学校の見取り図など役立つ情報が記載されていた。
見取り図を頼りに自分のいる場所とみぽりんの教室を確認して手帳をポケットにしまった。

「よっし、とりあえずどっかでタバコ吸いたいばってんがやっぱガッコだしこの姿じゃ不味いだろうな。まぁ教室行ってみるか。」

そう言ってとりあえず教室へと歩を進めた。
なかなか広い学校なので廊下を歩くのも大変である。
歩いていると近くからいい匂いが漂ってくるのがわかった。その匂いはどうもカレーの匂いだった。どうやら食堂が近くにあるようだ。
腹へってる時のスパイシーなカレーの香りは食欲をそそるものである。
GB井上軍曹はさらに進む。


その途中、WC󾔆 と書かれたプレートを見てなんとなく尿意を催したGB井上軍曹。


「あぁ、なんかしょんべんしちゃあね。ちょっとやってくか。」

っと思ってトイレの中へ入って行っ… 
って井上さん! そっちは男便所ですよ~!!


私の思いが伝わったのか、GB井上軍曹は男便所から出てきて女便所の方へ入って行った。


男のエリアとは違い、女のエリアには小便器はなく、個室が4つ並んでいた。なんとなく一番奥へ向かっていくと誰かが既に入っていた。
すぐ横の個室にはなんとなく入るのは憚られたので一つ空けて2番目の個室へと入った。
便器は洋式ではあったがウォッシュレットは付いてなかった。
GB井上軍曹はとりあえずスカートに手をかけてスカートを降ろした。


「おぉ~! これがJK 西住みほのパンティか…。ん? くまさん柄…? そういや みぽりんは妙なクマのぬいぐるみ持ってたな。やっぱ好きなんかな。」


GB井上軍曹は みぽりんのくまさんパンティをしばらく眺めた。
そしていよいよ、パンティを降ろすべく手をかけようとした時に 微かな声がするのに気づく。

「ん? なんか聞こえるな…。」


GB井上軍曹はパンティを降ろすのを一旦止め その微かな声に耳を傾けた。


『ん………くっ……。ゆっ…。ゆかりん……。これが… ゆかりんの……。』
ピチャ ショチャ ヌチャ ピチャ


その声と音を聞いてGB井上軍曹は焦っていた。


「やっべ、これ誰かオ○ニーしてんじゃね…。ここは女子便だしやってんのは女だよな。参ったね…。」


GB井上軍曹はその衝撃的な事象からなんとなく いたたまれなくなり、すぐにパンティを降ろし便座に座り尿を足そうと勢いよく踏ん張った。すると…。




《ぶっ! ぷぅぅぅうぅぅぅぅんっ!》




「あっ! (゜ロ゜;!」


なんと、GB井上軍曹は勢い余って部屋中に響き渡る程の特大な屁をふってしまったのである。


「やっべぇぇぇぇぇ!」


GB井上軍曹は冷や汗をかいて息を潜めた。
その音を聞いたや否や、奥の部屋から聞こえていた怪しげな声や音はピタリと止んだ。
これはいかん!と思ったGB井上軍曹はすぐに放尿を済ませパンティを上げスカートを捲し上げ 水を流す事さえも忘れる勢いで
ドアを開けてトイレから脱出した。


「やっべ、マジで焦ったわ。やっぱJKもやる時はやっとばいな~。ばってんが、ガッコのトイレでやらんでもな~。溜まっとったんかな。」


GB井上軍曹はそう思いながら急いで教室へ向かった。
するとその途中でチャイムが響き渡った。


「おっ、チャイムか。ガッコ内で聞いたのは何十年ぶりかいな。」


っと思いに更けていると一斉に女子生徒達が教室から飛び出しGB井上軍曹がいる方へ向かって走ってきた。


「わわわ!? なんや!なんや!祭りか?」


すぐに廊下の端に回避した。
そんな時、女子生徒達が話す声が聞こえてきた。


『私が一番のりよ!』

今日の日替わりなんだっけ? サバの味噌煮ときんぴらのごま和え定食だっけ?』


『あたいの 焼きそばパン キープしといて! 』


今日は ゴルゴンゾーラチーズをふんだんに使ったイタリア風 パスタが食べたいな♪』


『わたしゃ黙って塩と水でいいわ。』


など様々な声が聞こえてきた。この声を聞いて察したGB井上軍曹は…。


「あぁ、もう飯か。そういや腹へったな。オレも行ってみるか。」


そう言ってGB井上軍曹も食堂へ向かった。


食堂に着いて食券を買おうと食券販売機の前に立った時にある事に気づく。


「そういや金ないわ。参ったな~。 ん?」


GB井上軍曹がある事に気づく。販売機に手帳をかざすように表示されたモニター画面。

横に書かれた説明を読むとどうやら生徒手帳には特殊なIDチップが内蔵されていてそのIDチップが反応して食券を買えるらしい。
生徒手帳がキャッシュガードの役割を担ってくれるようだ。


「良かった~ まぁみぽりんには悪かばってんが食べさせてもらいます。」


GB井上軍曹はすぐに手帳をモニターにかざして とんかつ定食の食券を買った。
味はまぁ不味くもなく、美味くもなく普通。
ソースが ブルドッグのとんかつソースなのか、おたふくソースなのか、イカリソースなのか定かではないが普通な分、やはり浜勝の方が美味しく感じるらしく、
大洗女子学園学食<クックファン<浜勝 といったところかもしれない。


空腹を 大好きな とんかつで満たし満足したGB井上軍曹は ついついタバコを吸いたくて仕方なくなっていた。


「あ~ 吸いてぇ…。 ってかどっかにねぇかな。このまま食堂にいるのもなんだし、ちょっと探してみるか。」


学園内にあるハズがないと思うが、そのままGB井上軍曹は食堂をあとにした。


「さて、食ったしどこ行くか。まぁタバコは諦めてとりあえず自分の教室の場所だけは確認しとくか。」


そう言って教室を目指す。
現在いる食堂は1Fにあり みぽりんの教室は同じ棟の3Fにあるらしい。
階段を登っていく途中、どこからか聞き覚えのある激しい音が聞こえてきた。


「おっ! ドラムの音じゃん! どこから聞こえてくるんだ?誰が叩いてんのかな?」

GB井上軍曹は聞こえてくるドラムの音に興味津々の様子だ。


そして音を頼りにその部屋を目指した。
自分の教室を確認するんじゃなかったのですか…。


そしてドラムの音がもろに聞こえる部屋の前で止まった。


「おっ!エイトビートだしなんとなくロックな感じ。誰が叩いてんだろ。」


GB井上軍曹は 恐る恐るドアを少しだけ開けてドラム叩いている人物を確認した。
するとそこには意外や意外。ガルパン好きなら誰しもが知るあの戦車オタクで天パ少女の姿があった。


そう、秋山優花里。ゆかりんだった。


「えぇぇぇぇぇっ!! ゆかりんじゃん!意外だな~! ってかゆかりんてドラム叩ける設定だったか…?」


GB井上軍曹はしばらく ゆかりんのドラムを聞いていた。

ダムダム、ドスドス、カンカン。
ダムド、ガスタム、ガンダム、ダンカン。


様々なリズムをピシャリキープしつつ時に激しく、時に妖しく、愛しさと 切なさと、心強さを上手く表現していた。 


しばらく聞き惚れていたGB井上軍曹は自然と心と体が熱くなりいつしか、指を股間に……。




は、持っていかず、エアギターをやっていた。


そんな状況が10分程続いた後、ついにGB井上軍曹は完全に心身共に出来上がりドアをあけ放ち部屋に入って堂々とエアギターをプレイした。


もちろん急に部屋に誰かが入ってきたら誰しもが驚くはず。


しかぁあし!!
ゆかりんは情熱的にドラムを叩く事は止めなかったが眼だけはGB井上軍曹の動きを見ていたぁぁあ!!。


どんだけぇ~ (らき☆すたより、つかさちゃん風)  


そこから、7分程ドラムとエアギターとゆう痛い組み合わせのジャムセッションを終えて、二人は向かいあった。


二人とも程よく汗をかきいい具合に体が火照っていた。



ハァ、ハァ、ハァ…。ハァ…。



しばらくお互いにその姿を無言で見つめあっている、





………。






ゴクリ…。




生唾を飲む程の長い沈黙の後、ついにGB井上軍曹が口を開く。





「秋山……、優花里さん…。 だよね…?」


一瞬、ピクリとゆかりんの体が反応する。
そして続いてゆかりんが口を開く。



『西住………、みほさん…。ですよね…?』



ピクリッ! 
同じくGB井上軍曹(西住みほの体)も反応する。



そして、





「『良かったぁぁ~』」    




二人の声は見事にシンクロした。この時の二人のシンクロ率は、実に500%に達していた。
いやぁ凄い…。 のか…?。



そして二人は熱い握手を交わし、そのままバグをした。


『いや~ 西住殿があんなに上手くエアギターを弾けるなんて知りませんでしたぞ~!私、興奮しましたぁ!』

ゆかりんが切り出すと GB井上軍曹も続けた。



「優花里さんこそあがん上手くドラムを叩けるなんて知らんかったよ!」


と、お互いに誉め合いお互い興奮していた。



「優花里さんはどんなジャンルの曲を聴くと?」


『私は主に洋楽とか、洋楽っぽい邦楽とか、邦楽っぽい能楽とかを聴きますよ~!あとは軍歌とかも好きですね♪』




二人の会話は弾み、すぐに時間が経ちやがて昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響く。



『もう昼休み終わっちゃいましたね~。』


「そうだね~。」


『西住殿、良かったら連絡先を教えてもらえますかぁ?』


「うん、よかよ~」


そう言ってGB井上軍曹は携帯を取りだそうとしたが、不運にもポケットの中に携帯は入っていなかった。



「あれ~?携帯が…。ごめん。今は持ってないね~」 


実はみぽりんは携帯はちゃんと持っていて教室の自分の席のカバンの中に入れているのである。
そう、GB井上軍曹が西住みほになるまではほんとの西住みぽりんがちゃんとこの世界線では存在し、生活していたのである。



『大丈夫ですよ~。では、放課後にでもここでまた会いませんか~?』



「おっけぇ。よかよ~」


GB井上軍曹は放課後もまた ゆかりんと会える事になり嬉しくてたまらなかった。


『では、また後程…。』


って、ゆかりんがその場を後にしようと背中をGB井上軍曹に向けた時に、急にゆかりんの体から音楽が流れてきた。
そしてピタリとゆかりんが体を止めた。

GB井上軍曹はその音楽を聴いて ん? と首をかしげた。


「なんかどっかで聞いた事あるような…。」


そして歌が流れてきた。



ギャオッ!!

チャーラーラーラーーララララー♪
チャーラーラーラーーララララー♪


逆く向きの風は~ 吹くのか~
逆く向きの風は~ 吹くのか~

逆く向きの風って何~?
※$*@☆%★#

逆く向きの風って何~?
#※$%☆@μ@ 


ここまで流れて音楽は止まった。
どうやらゆかりんの携帯の着メロだったようだ。

GB井上軍曹はゆかりんの後ろ姿を見つつ、この曲をどこで聞いたかを思い出していた。
そしてついに、




『「あっ!」』




今回も二人の声はシンクロしたが、しかしなぜか今回のシンクロ率は-500%となり、これで二人のシンクロ率はプラマイ0になった。



 

GB井上軍曹は確信した。


この曲の作者はインキンズの、そしてゾウさんチームのドラマー。レ物、ロリ、くじらっくす、WOTをこよなく愛する
男。  


そしてGB井上軍曹はついにその言葉をゆかりんにぶつけた!!



「もしや、ディラン中島マッケイ君!?」



ゆかりんはゆっくりと振り返りGB井上軍曹を見て声を発した。



『まさか、GB井上軍曹でありますか!?』




………。






『「えぇぇぇぇぇ~!!」』


二人はまたしてもシンクロした。この時のシンクロ率は計測不能。不足の事態に陥ったのだ。


お互いになんとなく違和感はありながらも気にせずに会話をし、身を触れあった。そしていつしか、これもアリなんだと心を許してた。そんな中での衝撃的な事実。

人生で、『知らぬが仏』と本気で思える時が何度あるだろうか。
著者である私も密かにそう思ったのであった。



ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪
早くここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一瞬… come on!!

チャラーラッ ラッラッラッラッラー


以下省略。


ジャッチャッラッチャ~



次回 「GB井上軍曹のアジトに突撃です!」



この番組は
サークルKサンクス
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安心、癒しの快適空間 住まいのパートナー、 ドリーネ・ハイツ の提供でお送りしました。




ゾウさん パオ~!


第四話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。


ジャン♪
I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪

以下省略。



第4話 【GB井上軍曹のアジトに突撃です!】


前回のあらすじ(ドラゴンボール界王様風)

GB井上軍曹は。学園内にて無事に? ディラン中島マッケイと出会う。お互いの姿はそれぞれ現実とはかけ離れているものの、 確かな出会いを果たしたのである。



本編スタート!!!



GB井上軍曹は一端、D中島Mと別れ午後の授業が始まる教室へと向かった。
階段を登りついに 2-D の教室の前にたどり着く。
部屋に入るととりあえず自分の座席はどこかを確認する。実はこの教室のセンターにある教卓に座席表がラミネートで綺麗に包まれ置かれている。
GB井上軍曹は何となく教卓にありそうだと察して近づき座席表を見つけた。
確認するとGB井上軍曹の座席は外窓側の一番後ろ。
つまりハルヒの席と同じ位置になる。


「まぁ、アニメや漫画ではよく有りがちな配置だわな。この位置だと寝てもバレんどな~。」


GB井上軍曹は心の中で思った。著者である私の長い学生生活ではこのハルヒポジションには高校3年の時に1度だけありました。この位置はほんとにアレですね。授業に集中できないですね。したいのにィ~(笑)。私も授業中に色々やりましたよ。漫画読んだり、パン食ったり、外をぼーっと眺めたり、キョンの襟掴んで引っ張って後頭部を机にぶつけたりはしませんでしたが、最高のポジションでした。
そんなベストな場所に今回GB井上軍曹には座って頂きます。
位置を確認して座席へと向かう。教室には様々な声が乱舞していた。


「あ~ 飯食った後の授業は眠くなるわ。たり~ったらね~わ、まったく…。」
  

「5限目ってなんだっけ? 国語…。やっば今日あたし当てられんじゃない。」


「ねぇねぇ!大洗焼肉大附属高校、焼き肉部キャプテンの豚腹肉男 先輩のあの食べっぷり惚れるよね~」  


など、様々な声が刀剣乱舞していた。
GB井上軍曹は席に着き とりあえず私物を確認する。
机の横にあるカバンを取りだし中身を確認した。
携帯電話と財布と教科書と手鏡と…。学生ならではの物が入っていた。
机の中にも教科書やノートなどあり綺麗に整理されていた。
そうこうしているとドアがガラガラと開き中年の男性教師が入ってきたと同時にチャイムが鳴ったと同時に女生徒達は皆 慌てて着席した。
そして授業が始まる。GB井上軍曹は一応 教科書とノートは机の上に開いていた。しかし、しだいに右ひじをついて手を頬に当て顔は外に向けて授業開始10分程で眠りについていた。

そしてチャイムが鳴りGB井上軍曹は目を覚ます。
授業の最中GB井上軍曹は何度か注意されていたが熟睡していて起きなかった。
これではいかん!と思った中年男性教師は意を決して GB井上軍曹の顔を両手で掴み グワッと睨みを効かせながら顔を近づけた!それでもGB井上軍曹は起きなかった。その時、その優しい天使のような寝顔を見た中年男性教師は これではいかん!と起こすのを諦めたらしい。
ここで捕捉しときますと、中身はGB井上軍曹。しかし外見は西住みほ。中年男性教師は外見の西住みほ の寝顔(微かに口からヨダレが垂れている)を見て 起こすのをやめたのだ。
そぅ、月に飛ばされたカーズが考えるのをやめた様に…。

私も是非ともそんな天使のような みぽりんの寝顔(微かに口からヨダレが垂れている)を見てみたいですな~。


その後は掃除、ホームルームと続き放課後になった。


「はぁ~、今日は久々に授業受けたけん疲れたわ~。やっぱ学生は勉学に励んでナンボだわ。」
っと、GB井上軍曹は呟いた。

GB井上軍曹はほとんど寝ていたが(笑)


「中島君と約束があったな。さっきのドラム部屋に向かうか…。」


GB井上軍曹はディランのドラム部屋へ向かう。


ガラガラガラ。


ドアを開けてドラム部屋へ入るとそこにはもうすでに ゆかりん、D中島Mの姿があった。


『おぉ~!! GB井上軍曹さん! お疲れ様です!早かったですね!』

「おつかれ~。中島君も早かったね。授業あったろ?なんだった?」


『あ~、こっちは保健体育でしたけど、担当教師が女の子の日だったみたいで学校に来れず、自習になりました。保健体育で自習って何すんだ?って思いましたけどね。』


「ハハハ…。(笑)。 確かにね。俺も久々に勉学に励んだけんやたら手首がいちゃあつたいね。」


『そうですか~。ん?GB井上軍曹さん!なんか口元になんか垂れた後のような痕が…。』


「マジでぇ!? うわ!マジだ!?なんやこれ!?」


『なんなんスかね~? 一体…。ん…。しかも、なんか右の頬が赤いような。』


そんな会話がしばらく続いた。
そしてD中島Mはドラムを叩き、GB井上軍曹はエアギターを弾きセッションを楽しんだ。


やがて日は落ちてきて空は鮮やかな夕焼け模様になった。

「ふぅ~。久々にセッションできて楽しかったよ。そろそろ帰るね?」


『そうですね。ってかGB井上軍曹さん、今さらなんですが自分の家の場所ってわかりますか?』


「いや~。そういやどこなんかね。西住小次郎大尉は詳しくは話さんかったもんな~。でもポケットにはカギは入ってたけんどっかあっどね~。」


『やっぱGB井上軍曹の前にも西住小次郎大尉 現れましたか!』


「中島君も?」


『はい!いきなりだったんでビックリしましたね。』


「俺もビックリした。そういや手帳に書いてないかな?なんか住所的なものは…。」


二人はおもむろに生徒手帳を取りだし住所を確認した。するとやはり住所は書いてあった。
あとはそれぞれの携帯でナビのアプリを起動させ、自宅を割り出した。


『良かったですね~!このままだとどっかで野宿でテント張ってレーション食わなんだったですよ!』


「ハハハ…。いやぁそれはないどさすがに。ゆかりんはアニメでは秋山理髪店が家だけんね。」


『まぁそうなんですが。』


そしてカラスがカァカァと鳴き出す夕方、二人は下校する。

ナビによると二人の家の方向は一緒で道案内も同じ道を辿っている。まずGB井上軍曹のアパートが先に着き、そこから800メートル先が秋山理髪店になっている。 

話がら歩いているとやがてGB井上軍曹が今後 生活するであろうアパートが見えてきた。
どこにでもありそうな普通のアパート。
そのアパートの壁面には 【ドリーネ・ハイツ】とゆう看板が付いていた。
その看板にD中島Mが気づく。


『あっ!あの看板は!ドリーネ・ハイツ。まさか!』


「俺のアパートとおんなじだし(笑) どゆこと?」


『まぁ、少しでもGB井上軍曹が安心して癒されて過ごせるように西住小次郎大尉の粋な計らいだったんじゃないですかね!』


「そうかね~。まぁ、慣れてる方が良かばってんね。」


二人はドリーネ・ハイツに着きハガキや新聞などが投函されるポストを見て GB井上軍曹の住む部屋の番号を確認した。

1階の一室の前に来てGB井上軍曹はカギを差し込む。


ガチャリ。 


カギ開けて扉を開ける。


中は綺麗に整理されていてフローラルのいい香りが漂っていた。
壁や天井は真っ白で清潔感のある部屋。

テレビ、冷蔵庫、洗濯機。
当たり前のものはしっかり完備されていた。
D中島Mが口を開く。


『いい部屋ですね!いい香りもしますし。みぽりんらしさに溢れてますね!』


「そうたいね。でも俺はなんか落ち着かんな~。綺麗すぎる!」


二人は各々の感想を述べた。
そして、冷蔵庫からお茶を取りだし ゆっくり茶をしてその日はD中島Mは秋山理髪店に帰っていった。



そして、一週間後。


再びD中島Mはドリーネ・ハイツを訪れて驚愕した。


部屋に入るとフローラルの香りはなくなり代わりにタバコの臭いがしていた。そして、真っ白だった壁や天井は黄色くくすんでいる。
さらに天井は不自然に大きく開いた穴があった。
あと、高そうなショットガンみたいな銃も置いてあり先っちょにはナイフが刺さっていた。
隅の冷蔵庫の周辺はペットボトルがあり菓子パンの つぶチョコサトちゃんとコーヒー カステラサンドと焼いて フレンチシュガーと イチゴスペシャルがあった。
さらにその横にはビッグサイズのハッピーターンがあった。

D中島Mは恐る恐る口を開く。


『井上さんこれは…。けっこう現実の井上さんの部屋に戻ってきてますね。井上さんらしさに溢れてますね。』


「まぁね。男の1人暮らしってこんなもんだけん。やっぱこっちの方が落ち着くわ。」


なんとGB井上軍曹の部屋はわずか一週間で現実の井上さんの部屋になっていたのである。一週間で天井や壁の真っ白なクロスがタバコで黄色く染まるのか、天井に大きな謎の穴が開くのか、不明な点は多いが、まぁこれでGB井上軍曹は安心、癒しの快適空間 住まいのパートナー ドリーネ・ハイツに住めるようになったので、めでたし めでたしっとね。

最後にお詫びです。
井上さんの部屋について色々失礼な表現をしてしまいすみませんでした!m(__)m
しかし、私は本当に井上さんの部屋に行くと落ち着きます。私はずっと実家暮らしなので男の1人暮らしに憧れてます。ですのでいつの日かまた井上さんの部屋に行って井上さんのレコーダーに録画しているタモリのファズを作ろう!を見れる日を楽しみにしています!
それでは!


ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪
早くここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒… come on!!

チャラーラッ ラッラッラッラッラー

以下省略。


ジャッチャッラッチャ~


次回 「秋山理髪店 来店です。」



この番組は
サークルKサンクス
とんかつ 花いち
地震、台風、大雨、火災 自然の猛威を一刀両断!ドリーネ・ハイツの提供でお送りしました。  



ゾウさん、パオ~!!


第五話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。


ジャンッ♪
I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪

以下省略。



第5話 【秋山理髪店 来店です。】


前回の終わりに一気に1週間飛びましたから今回は前回、秋山優花里(ディラン中島マッケイ)が西住みほ(ゴールドボール井上軍曹)が住むアパート (ドリーネ・ハイツ)を初めて訪問した日の次の日からの話しになります。
それでは…。



本編スタート!!



D中島MはGB井上軍曹の部屋に1時間半くらい滞在して自分が帰る家である 秋山理髪店 に帰って行った。   
1人になったGB井上軍曹は長い長い1日を終えて急に疲れがどっと出てきてベッドに倒れ込み そのまま眠りについた。


そして眠りについてから2時間くらい経った。時刻は夜の21時。GB井上軍曹は ふと目を覚ました。


「んあ~。よく寝た…。今何時かね…?  21時か…。  腹減ったな。なんか食い物ないかな。」


GB井上軍曹はベッドから起きてキッチンの方へ向かった。
綺麗に整理された食器や調理器具。その食器を置いている棚にカップラーメンやレトルトカレー さとうのごはん、サバ缶などの保存食が置いてあった。


「良かった…。とりあえず今夜はここにある物で済ますか。」


GB井上軍曹はお湯を沸かしてカップラーメンとサバ缶と さとうのごはんを食べた。


食べ終わってゴミを片付けたら風呂に入ろうと準備を始めた。
タンスの引き出しを開けてパジャマと下着を取り出した。


「みぽりん、こんなパジャマを着てたんか…。」


GB井上軍曹が見たパジャマは上下ピンクでかわいいくまさんがたくさんプリントされいた。
そして下着は普通の白いブラと白いパンティだった。


「とっ、とりあえず風呂に入ろう…。」


パジャマと下着とタオルを持ってバスルームへと向かう。


そして脱衣場で制服を脱ぐ。まずは上から。


「おぉう…。なかなか…。みぽりん、けっこうやっぱ… あるわ…。」

正面は洗面台で大きな鏡がついている。その鏡に映る姿をGB井上軍曹は見ていた。
GB井上軍曹はブラだけになった上半身を見て興奮していた。
そして再び胸を揉んでいた。
その時の時間は3分。


「ん~ん。こりゃ、揉みあきん。ほんといい形だし、張りがある。」


GB井上軍曹は胸を揉むのを一旦やめて次に下のスカートを脱いだ。


「ガッコの便所でも1回見たばってん、やっぱくまさん好きなんたいなぁ。」   


鏡に映る姿は上はブラ、下はくまさんパンティ。
GB井上軍曹は改めてその姿を見て興奮した。


「よっ、よし!最後…。脱ぐか…。」


意を決してGB井上軍曹はブラを取った。



………。        






………。




「ひゃっほ~う!! 最高だぜぇ~!!」



バスルームにGB井上軍曹…。いや、みぽりんの声がこだました。



バスルームでシャワーを浴びて体を洗い、シャンプーで髪を洗い、最後にトリートメントで締めて湯船に浸かる。


「かぁ~! いい湯だ…。家では湯船にはまともに浸かってなかったけんな~。こんなに気持ちぃもんなんだな…。疲れが吹っ飛ぶわ。しかも脚まで全部伸ばせるし。」


この湯船は長く脚を伸ばして入れる。今の状況は みぽりんの綺麗な脚が湯船から出て、両肘をバスタブの縁に乗せて体が沈まないような体制で維持している。 
藤原紀香が出ていたバスロマンのCMみたいな感じを想像して頂きたい。
しっかりと形のいい胸もチラチラ見えてるあのエロいCM。あんな状況に今、なっているのである。


たまらん…。



著者である私が一生懸命この神秘的な状況を表現しようと文字をうっている間に 喘ぎ声が聞こえてきた…。




まさか…。




「はぁ…。はぁ…。ん……。くっ…。うぅ~ん…。はぁあん! ひゃん!」



「……。 やべぇ…。これ気持ちぃわ…。」


GB井上軍曹は湯船に浸かりながら 乳首を自分の指で摘まんでわざとみぽりんの声を使って喘ぎ声を出していた。 
乳首を摘まむ事自体はほんとに気持ちいらしいがさらに、あえて みぽりんの声である事を利用してわざと声を出して、それを聞く事でさらに興奮しているようだ。
全階級統一ヘンタイ王座決定戦で見事に頂点まで登りつめたGB井上軍曹 ならではのヘンタイプレイだったのである。
   


「はぁ…。はぁ…。やべぇ…。そうとう気持ちぃばってんが やたら体力を消耗してしまう…。もうこの辺でやめるか。」



GB井上軍曹は静かに湯船から上がりバスタブのふたを閉めて脱衣場に出た。
 タオルで体を拭き下着を着てそのまま髪をドライヤーで乾かした。
パジャマを着ようと思ったが湯船に浸かり過ぎて少しのぼせた事もあり着ずに、パジャマを持ってキッチンまで行って冷蔵庫からお茶を出して一杯飲んだ。

さらに、もう一杯コップにお茶をついでそのまま持って寝室へ向かいベッドに座り、テレビをつけてお茶を飲んだ。

テレビでは夜のニュースが放映されていてスポーツコーナーになった。
そこでは黒森峰女学園の戦車戦を紹介していた。
映像では黒森峰の戦車が相手の戦車を完膚無きまでに蹂躙していた。


「はぁ~。やっぱ黒森峰強かな~。ティーガー Ⅰとか乗ってみたいな~。あんな連中にマジで勝てるつかいな…。」 


その映像を見てGB井上軍曹は意気消沈していた。



「まぁ、とりあえず今夜はもう寝るか。明日もガッコで早いんだし、目覚ましかけて寝らなんな。」


その後、GB井上軍曹は歯磨きして便所してテレビを消して照明の明るさを落としてベッドに倒れ込んだ。
パジャマは着ずに下着のままで。ありのままで。 


そのままGB井上軍曹は深い眠りについた…。 



そしてGB井上軍曹はある夢を見ていた。
その、夢の中で実は 西住小次郎大尉が現れていた。なんでも、言い忘れてただの設定ミスだのを言ってGB井上軍曹に語っていた。その話を書くと尺が増すので、後日 詳細は記載できたらなと思います。 

それにより 生徒手帳がバージョンアップして小型電子タブレットになり、さらにそのタブレットにウォレット機能が付き この世界線でGB井上軍曹が最低限の生活は出来るように電子マネーがいくらか入っていた。
これも全てGB井上軍曹が無事に目標を達成するように西住小次郎大尉が粋な計らいをしたのである…。

とゆうよりも著者の初期設定の甘さ故の後付け設定です。今後もこうゆう事態があるかもしれません。
いや、きっとあります。
すみませんがご理解頂けたら幸いです。   



そして!目覚めの朝を迎える。
部屋中に目覚まし時計の音が鳴り響きGB井上軍曹は目を覚ます。


「はぁ…。よく寝た…。ん…。わわわ!なんじゃこりゃぁぁぁぁぁあ!?」


目覚まし時計の音が止んだと思ったら 次はみぽりんの声が部屋中に響いた。


ベッドの上にペタンと鎮座するみぽりんの姿。
その姿は朝から見るには過激すぎた。
下はパンティだけで、上はブラは付けてはいるが位置がズレて片方は乳首まで丸見えの状態だ。

ほんと、いや、マジで見て見たい!著者である私は心底そう思う。


やがてGB井上軍曹は冷静さを取り戻し自分が みぽりんの姿になった事を思い出す。  



「そういやぁ、みぽりんになったんだっけか。しかし、まぁ…。このはだけた姿…。朝からは刺激的だな~。」


GB井上軍曹はトイレを済ませ洗面台で顔を洗い、寝癖を直し髪を整えて制服に着替えた。
キッチンで朝食を採ろうとしたがレトルトカレーしか残っていなかった。
朝からカレーは重いと思ったGB井上軍曹は学園に行く途中にあるサークルKサンクスで何か買おうと思いそのままアパートを出た。


そしてサークルKサンクスで朝食となるパンを買い店先で食べてしまい、学園へ向かった。       



学園で昼まで授業を受け昼休みはD中島Mと学食で食べて、午後からの授業に参加して掃除して放課後になる。
放課後は例の部屋でセッションを楽しんだ後、二人して下校した。


今日はウチに来ませんか?ゆかりんの部屋、ミリタリー系グッズばかりで凄かったですよ!GB井上軍曹が知ってる品とかあるかもしれませんしね!』


「マジでぇ!? 行く!行く!それは楽しみだな~!」 


二人は秋山ゆかりんの家、秋山理髪店へ向かう。


やがて理髪店ならではの回る筒が見えてきて、秋山理髪店の前に到着した。


『それでは、行きますか。』


「うん…。」



D中島Mがドアを開けると同時に カランカランカランと鳴り物がなり、奥から、 はいはいぃ~  とパンチパーマ頭のオジサンが出てきた。


そう、このパンチパーマ オジサンが秋山ゆかりんの父親。今後 しばらくはD中島Mの父親にもなる 秋山淳五郎さんだった。



ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪ 
早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒… come on!!

チャラーラッ ラッラッラッラッラー

以下省略。


ジャッチャッラッチャ~


次回「男心と秋の空です。」


この番組は。
サークルKサンクス
サイゼリア
築40年は伊達じゃない。今も昔も木造モルタル。ドリーネ・ハイツ
の提供でお送りしました。



ゾウさん、パオ~!!  


第六話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。


ジャンッ♪
I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪

以下省略。



第6話 【男心と秋の空です。】


本来なら前回がメインになるはずだった 秋山理髪店 来店の模様を今回、お届け致します。
なかなか上手く尺に納めるのも大変だと改めて思いました。
それでは…。



本編スタート!!



秋山理髪店に入るとすぐに奥からパンチパーマにメガネのおじさんが出てきた。
この人こそが秋山優花里の父親、一時的ではあるがディラン中島マッケイの父親にもなる 秋山淳五郎
さんだ。

〔おぉ~。 ゆかり~。 おかえり~。今日は早かったな~。〕


『ただいま戻りました!お父さん!』


D中島Mは元気よく挨拶を交わし背筋をピンッと伸ばし敬礼していた。    


「おじゃましまぁす…。」


 D中島Mの後からゆっくりGB井上軍曹も入ってきた。


〔んん? おやおやお客さんか! いらっしゃいませ~! おや!? ゆかりと同じ制服…。〕


『いやいや、お父さん! この方はGB井上軍そ…。 いっ、いえ…。 西住みほさんです! 私の大切なお友達なんです!』 


D中島Mは父親にGB井上軍曹を紹介した。もちろん、本名は言わずあくまで 西住みほ として紹介したのだ。


〔えっ…? ゆかりのお友達…。 ………。 あわわ…。 かっ、母さん!? ゆかりがお友達を連れて来たぞ~!! おっお茶を…。 それから、記念写真を…。〕


パンチ淳五郎さんは娘が初めて家に友達を連れてきた事がとても嬉しかったようだ。
そしてまた奥から人が出てきた。今度は女性。もうお分かりと思いますが、この女性こそが ゆかりんの母親、D中島Mの一時的な母親になる。 秋山好子 さんだ。


〔まぁまぁ、ゆかりがお友達を連れてくるなんて。ゆっくりしていってね。  お父さん。騒がしいですよ。〕


〔そんな事言ったって、お前。ゆかりのお友達だぞう。 …どうだい?  髪でも切っていかないかい?〕


〔お父さんっ!!〕


〔はいぃ~!!?  わかった…。 わかったよぉ…。〕


〔さぁ、さぁうるさい人はほっといて、どうぞ~。コーヒーでいいかしら?〕


『はい! お母さん!それでは…。 いきましょう!西住殿!』


「あっ、うん。ゆかりさん…。」



なんとなく、めんどくさいとGB井上軍曹は思うのであった。


D中島Mの後をつけて2階へ登りいよいよ ゆかりんの部屋の前まで来た。


『それでは…。入りましょう。』


「ゴクリ…。………。 ヴゲッ…。」


GB井上軍曹は少し緊張していて思わず生唾を飲んだ。その唾の量が思いの外   多くて げっぷも出ていた。   



きぃぃぃ…。



ドアが開けられて二人が ゆかりんの部屋へ入る。


「おぉぉぉぉぉぉぉお!!!  すげぇぇぇぇえ!!!」


部屋にGB井上軍曹の声が響いた。


『なかなか凄いでしょう?』


「いや~ これは凄い。ここまでくるなら興奮するわ。ってか、マジでゆかりんて女子高生? オレが昔見た映画のポスターまであるしwww。」


ゆかりんの部屋の壁に貼ってあるのは小林源文の劇画 『黒騎士物語』や『萌えよ!戦車学校』V型、『どくそせん』などのポスター。またⅡ号戦車やⅣ号突撃戦車ブルムベアといったプラモデル、ドイツ軍の無線機などが、ところ狭しと置かれている。
さらに、昔のゆかりんの写真もあった。
その髪型がパンチパーマだった。


「はぁ~。 ここはある意味 お宝部屋ばい。中島君、こんな部屋で寝れるなんて羨ましゃあばい。マジで。 オレの部屋にも戦車の模型欲しかな~。」


GB井上軍曹は心底感激していた。
昔から戦争遊びをして青春を過ごしていた。
一人で阿蘇山の樹海に入り生と死の境をさ迷う事もしばしあった。
そんな青春の思い出がたくさん詰まったプレミアな部屋だと。1人 しんみりした気分になっていた。


『あの、井上さん? GB井上さん? GB井上軍曹!!』


「へっ!?なっ、なに!?」


D中島Mの問いかけでようやくしんみりした気分から抜け出した。
そして部屋をノックする音が聞こえてきた。



『あっ、どうぞ~!』


ガチャ。



〔ごめんなさいね~。 はいこれ。ケーキ。食べてね。〕


「ありがとうございます! 美味しそうだ~。」


『わ~い!』


二人はとりあえず出されたケーキを食べてコーヒーを飲んでゆっくりと ゆかりんの部屋を満喫した。


やがて、夕方になりそろそろ帰ろうかとゆう時につけていたテレビがスポーツコーナーになり、戦車道の特集を放映した。
内容は黒森峰、サンダース、プラウダの強豪校の紹介だった。そこで隊長インタビューとゆうコーナーになり、なんとあのプラウダのカチューシャが出ていた。


『おっ! GB井上軍曹!カチューシャですよ!! よっ!我らが愛しのロリ隊長!』


「カチューシャか…。  ………。  やるなら今が喰い時だな。」     


ロリ好きの二人は思わぬカチューシャの登場に大喜びの様子だ。
インタビューシーンがこちらだ↓


[前回、見事に優勝されましたプラウダ高校の  地吹雪のカチューシャこと、小さな暴君こと、ロリっ娘 属性こと、カチューシャ隊長です!] 


『ちょっとあんた!最後の2つはどうゆう事よ!誰の差し金? インタビュー受けないわよ!』


[すっ、すみません! 台本にこう書いてありまして…。]


『何よ!その台本!捨てなさいよ!まったく!』


[すみません、すみません! では、続けさせて頂きます…。  今回で63回目を向かえます 戦車道 全国高校生大会ですが、前回王者として望む今大会、警戒している学校はありますか? また、意気込みなどあればお願いします。]


『ふん! 警戒? そんなとこなんて、ないわ! 黒森峰なんて全然 絶対 意識なんかしてないんだから! 前回もカチューシャの作戦で見事に優勝を果たしたんだからね! 意気込み? ……。 そうね…。 しいてゆうなら 力の違いを見せつけてやるんだから! 覚悟してなさい!しゅくせいしてやるわ!    ……。  これでいい? 』


[ありがとうございました! 以上! プラウダ高校 カチューシャ隊長でした!]   


そして戦車道 特集は終わった。


『ズッキュュュュン!! カチューシャ可愛すぎ!! 《レ》 しちゃあ!』


「本物は2割増しばいな! ってか、中島君はやっぱ、《レ》 か! まぁわからんでもにゃあばってんがね。さりげなくカチューシャの後ろにノンナさんがいてずっとインタビューアーを警戒してたのがまた良かったな!」


『確かに! ノンナさんもいいッスね!! あ~ IS-2 スターリン戦車の中で二人っきりになって、寒さを凌ぐために身を寄せあってそのまま…。 やりたいっス!!』


「中島君、見境なしやね(笑) まぁ、これまたわからんでもにゃあばってんがね。」

二人は大好きなカチューシャとノンナさんの話題で持ちきりだ。


「でもまぁ、いずれはプラウダとも戦わなんたいな……。どうね…?中島君。勝てると思う? 」



『………。   ふぅ…。』



D中島Mは、一呼吸おいて 想いを伝える。



『オレはもう、装填手 秋山優花里なんで。車長である西住みほ殿の指示に従います。 それに、GB井上軍曹はゾウチームのレジェンドなんで、右腕になるつもりで大会に望みますよ!  勝ちましょう! いや、絶対に優勝しましょう!西住殿! いや、 GB井上軍曹!!!!』



その言葉を聞いたGB井上軍曹は自然と心が軽くなり、みるみる勇気が湧いてくるのがわかった。不安で眠れない日も来るかもしれない、プレッシャーに押し潰されて自我を失うかもしれない。
しかし!GB井上軍曹は1人ではない。大洗の町の人々、大洗女子学園の生徒の皆、大洗女子学園 戦車道チームの皆。そして、ゾウチームのメンバー。
皆がGB井上軍曹にはついている!!

だからもう迷っている暇はない。
孤独な青春時代ではない。
立ち止まる時でもない。
前を向いてまっすぐ大地を踏み鳴らす!!



戦車に乗って!!!


そしてまた西住小次郎大尉の墓前で線香を上げましょう!!



 男心と秋の空。女心と秋の空。

どちらも、心が秋空のようによく模様が変わる 様を謳っている ことわざ。


GB井上軍曹の心の変わりようをテーマにして今回はこれにて終了。


ありがとうございました。



ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪
早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒… come on!!

チャラーラッラッラッラッラッラー

以下省略。


ジャッチャ~ラッチャ~


次回 「遅刻常習者の学年首席です。」


この番組は。
サークルKサンクス
あげたて
主の帰り待つ、ラグジュアリー・アパートメント!ドリーネ・ハイツ
の提供でお送りしました。



ゾウさん、パオ~!!


第七話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。


ジャンッ♪
I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪

以下省略。


第7話 【遅刻常習者の学年首席です。】


秋山優花里の部屋で戦う決意をしたGB井上軍曹とディラン中島マッケイ。
その決断がこの先の展開に大きく関わってくる事は間違いない。二人は一刻も早く、メンバーを集めて戦車道を極めるべく、行動を起こすのであった。



本編スタート!!




夜になりGB井上軍曹は自分が住むアパートであるドリーネ・ハイツに帰った。

部屋に入るとすぐにシャワーを浴び 湯船に浸かり 髪を乾かした。
そして途中スーパーで購入した カツ丼とデザートのプリンを食べて歯磨きをして テレビで天皇の料理番を見て眠りに就いた。


やがて朝になりGB井上軍曹は慌ただしく登校の準備をしてアパートを出た。


通学路を歩いているとパン屋の前に着いた。
そのパン屋からは焼きたてのパンの香りがしていて周囲を優しい雰囲気にしていた。


「はぁ~。 焼きたてのパンの匂い~。」


GB井上軍曹の心はうっとりしていた。
そして再び歩き出す。
するとある交差点に差し掛かると角にコンビニ サークルKサンクスが現れた。


「向こう(熊本)にはないんだよな~。なんかアニメ、ガルパンが始まる辺りから急になくなったような…。」


GB井上軍曹がサークルKサンクスを見ながら歩いていると…。



ガンッ!!!


「あだっ! あっ、いちゃあ~。 痛たたたた…。」 


GB井上軍曹はサークルKサンクスに気をとられて道端にある看板に気づかなくて おもいっきり真正面からぶつかった。  


ピヨピヨ…。

(P40ではない。アニメや漫画で頭をふらつかせる時の表現。)


GB井上軍曹は頭をふらつかせると同時に体もふらつかせていた。


すると交差点の先、GB井上軍曹から見て正面の方から同じくフラフラとおぼつかない足取りで歩いてくる背丈が低く、髪の長い女の子が歩いてきた。
その服装はGB井上軍曹と同じ制服。
同じ大洗女子学園の生徒のようだ。

GB井上軍曹は我に帰り、その場でしばらく立ち尽くした。そしてGB井上軍曹もそのフラつく女の子を視界に入れた。


「あっ! あれは! 冷泉さんじゃん!」


そう、そのフラつく女の子こそ、大洗女子学園で あんこうチームの操縦手を務め そのたぐいまれな操縦術で大洗女子学園を優勝へ導いた。 


冷泉麻子 だった。


そんなフラフラな状態の冷泉さんを危なっかしくて見ていられなくなったGB井上軍曹は すぐに駆け寄りすかさず肩を貸した。


「あの…。 大丈夫ですか?」


GB井上軍曹は心配そうに声をかけた。
するとフラフラの冷泉さんが ふらぁっと顔をあげて呟いた。


『つらい…。 生きてるのが…。 つらい…。  …。 これが、夢の中ならいいのに…。』


そんな言葉を聞いたGB井上軍曹は慌てて叫ぶ


「あの!! しっかりしてください!!!」


すると冷泉さんは一呼吸おいて、


『だが、行く…。 行かねば…。 …。  行かねば…。』


今にも消え入りそうな声で呟くと それで体力が尽きたのか、再び冷泉さんはその場に倒れ込もうとした所をGB井上軍曹はしっかりと抱き抱えた。


ほぼ眠ったような状態の冷泉さんをGB井上軍曹は支えながら学園へ向かう。
その足取りは非常に重く 気がつけば周りを歩く生徒の姿は無くなった。
完璧な遅刻である。


やっとこさ、学園の校門まで辿り着いたところで一息ついていると学園の敷地の方から 大洗女子学園の制服を来た女の子がこっちへ向かってきた。
その姿に気づいたGB井上軍曹は慌てて冷泉さんの体を揺さぶり、なんとか目を覚まさせた。
すると、敷地の向かうから来た女の子が冷泉さんに向かって話し始めた。



[冷泉さん! これで連続245日の遅刻よ!]


すると冷泉さんが


『朝はなぜくるのだろう…。』


[朝は必ずくるものなの。成績がいいからってこんなに遅刻ばかりして、留年してもしらないよ。]


『ぐふっ…。』


そこまで黙って聞いていたGB井上軍曹が声をかけた。


「大丈夫ですか…?」


すると、冷泉さんを注意する女の子が、


[えと…。西住さん? もし途中で冷泉さんを見かけても今度からは先に登校するように。]


「はっ、は~い。」

 
GB井上軍曹がその気迫に押されて素直に返事をすると冷泉さんがボソっと呟く。


『ソド子…。』


その言葉に女の子が反応する。


[なにか言った?]


『別に…。』


そこまでで会話は終わりGB井上軍曹は肩を貸したまま二人で門を抜けて昇降口まで来た。
すると冷泉さんが…。


『悪かった…。 いつか借りは返す…。』


そう呟くと一人で靴箱まで行きフラフラと歩いて行った。



「あぁ~。 やっぱ冷泉さんも当たり前のように存在しとるつたいな。それにソド子もな。」


GB井上軍曹はそう思って自分の教室へ向かった。


やがて放課後になりこの日もD中島Mと例のドラム部屋で落ち合った。
しばらくセッションをしていたが、ふとGB井上軍曹はエアギターを弾くのをやめた。そして語り始めた。


「そういえば今朝、通学路のサンクスがある交差点付近で冷泉さんと会ったよ。」

『えっ!? マジですか!? なんか話しました?』


「なんかいつものフラフラした冷泉さんで、見てて危なっかしかったばい。一応 オレは冷泉さんの事は知らなくて初めて会ったように装おったけどね。  あと、校門でソド子見たよ。」

『ソド子はオレも今朝 校門付近で見かけましたよ! あと、パゾ美とゴモヨらしき人もいました。みんなオカッパ頭でしたから間違いないでしょう。』

「そっか。…。でさぁ。ちょっと思ったんだけど。 そろそろ戦車に乗るためにメンバーを集めた方がよかと思うつたいね。」

『そうですよね…。自分もこの ゆかりんの体での生活にもだいぶ慣れてきましたから、そろそろ戦車道に打ち込んでもいい頃合いですね。』

「だよね。オレももう慣れてきたしね。」


二人はついに、メンバーを本格的に探す事にした。

さっそく行動に移る。
とりあえず、この戦車道の存続を一番望んでいる生徒会の3人に会うべく、生徒会室を目指す。


やがて生徒会室の前に到着した。

『なんか緊張しますね。』


「うん。そうだね…。 よし! いくよ!」


GB井上軍曹がドアをノックする。


………。



しかし、反応がない。


「あれぇ? いないんかな?」

そう言ってドアを開けようとしたが、カギがかかっていた。


『カギかかってますね。今は不在なんですかね。』


「そうみたいね、とりあえず今日は学内を探索しつつメンバーを探してみるね?」


『そうしますか!』


二人は生徒会室を後にして学内を探索する事にした。


やがて夕方になる。


「あぁ~。どんだけ広いんかなここ。こんだけの時間じゃ周りきらんな~」


『しかも、誰とも会わなかったですね…。』


今日はもう帰ろうか。歩き疲れた~。風呂入りたいし。」

二人は今日のところは帰宅する事にした。
そして、時は経ち次の日の放課後を向かえてすぐに、校内放送で全校生徒に体育館に終結するように指示があった。


やがて、体育館にはGB井上軍曹やD中島Mを含めた大勢の生徒の姿があった。
館内は暗くステージ上には大型のスクリーンが配備されていた。

全校生徒が着席をして静かに前を見ていると生徒会 副会長の小山柚子が現れてマイクを使って語り出した。

『これより、必修選択科目のオリエンテーションを開始します。まずはこちらをご覧下さい。』

するとスクリーンに巨大な文字が表れた。



【戦車道入門】



そして映像とともにナレーションが流れた。


『戦車道。それは伝統的な文化であり、世界中で女子のたしなみとして受け継がれてきました。礼節のある、淑やかで慎ましくそして、凛々しい婦女子を育成する事を目標とした武芸でもあります。戦車道を学ぶ事は女子としての道を極める事でもあります。
鉄のように厚く強く、無限軌道のようにカタカタと愛らしい。そして大砲のように情熱的で必殺命中。』


すると、館内には ドーーーン! と大きな主砲を放つ音が響いて皆がビックリする。この場には冷泉さんもいて暗がりで眠っていたが、さすがに今の主砲の音では少し目を覚ました。
そしてナレーションは続く


『戦車道を学べば必ずや 善き妻、善き母、善き職業婦人になれる事でしょう。健康的で優しく逞しいあなたは多くの男性に好意を持って受け入れられるはずです。
さあ、皆さんも是非 戦車道を学び心身共に健やかで美しい女子校生になりましょう。』


ここでナレーションは終わり最後にスクリーンいっぱいに 【来たれ!乙女達!】
 と表示されていた。すると、


ドカドカババーーーン!!


と、ステージの周りでは爆竹が鳴った。


ここまで聞いていたGB井上軍曹は

「ってか、さっきの勧誘ナレーションいい事しか言ってないしなw。実際は被弾したらマジであぶにゃあちかね。」

そう思うのであった。
それから再び 副会長の小山柚子さんが現れ今度はステージ上に上がりマイクを使って語り出した。


『皆さん。今 ご覧頂いた戦車道入門の映像はいかがでしたか? 必修選択科目で戦車道を取ると様々な特典が付きます。まずは、食堂の食券100枚贈呈。』


ピクンッ!
この言葉にD中島Mが反応する。


『次に、遅刻見逃し200日』


おぉお!!
この言葉に冷泉麻子が反応する。
 この特典は冷泉さんの為にあるようなもんだろな(笑)


『最後に、通常授業の3倍の単位を与えます!  以上。特典の説明を終わります。最後に会長より挨拶を賜ります。』


生徒会長の角谷杏が登壇し、一言。


『みんな~ 戦車道取ってね~ よろしく。』


それだけ言ってステージを降りた。


これで緊急招集のオリエンテーションは終わった。
カーテンが一斉に開けられて明るい日差しが一気に館内に差し込んだ。
これで今日は一斉に解散になった。
生徒の声がざわざわと響いていた。
GB井上軍曹は辺りを見回してD中島Mの姿を探す。
するとそこには意外な人物の姿を目にする。



そこには、なんと あんこうチームの砲手。
五十鈴華 さんの姿があった。

GB井上軍曹はその姿を見るやすぐに心の中で考える。

「華さんじゃん! これはチャンスじゃないか? 今を逃せばまたいつ出会えるか分からんし、話しかけるのも難しそうだ。  ………。 行くんだ…。  行くんだ! ジュンイチ!!」

最後は自分を鼓舞して華さんに近いて話しかける!


「あっ、あの…。 五十鈴…。華さんですよね…。」


GB井上軍曹の問いかけに華さんが気づく。


『はい…。 どちら様でしょう。』

華さんが答える。


「2-D の西住みほです。 実は前からずっと五十鈴さんとお話をしたかったんです…。」

『西住…。みほさん…。 まぁ、それは嬉しい。』

「あの…。良かったらこのあと、アウトレットの74アイスクリームでお茶しませんか…。」

『えぇ…。大丈夫ですよ。』


「良かった~。 よろしくお願いします!」


『こちらこそ、よろしくお願いします。』


GB井上軍曹は驚くべき行動力で五十鈴華をお茶に誘ったのだった。
そして二人は体育館から出て行った。


まだ何百人も体育館内には生徒が残っていてそれぞれ談笑していた。
そんな中、1人の癖っ毛少女が1人 虚しく叫んでいた。


『西住殿~。 GB井上軍曹~。 どこでありますか~。』

オリエンテーション後に落ち合うハズだったらしいがGB井上軍曹は五十鈴華を見たらすぐに、その事を忘れていた。
その後、D中島Mは1人虚しく会場を後にするのであった。


そろそろ戦車道しないとゾウさんチームの二人に怒られそうなのでこの7話からは 【メンバー集め篇】に入ります!! 果たしてアニメ通りにすんなりメンバーは集まるのか…。
今回は、これにて終了!!
また次回、よろしくどうぞ~。


ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪
早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒… come on!!

チャラーラッラッラッラッラッラー

以下省略。


ジャッチャ~ラッチャ~


次回 「戦場に咲く、一輪の華です。」


この番組は。
サークルKサンクス
やよい軒 嘉島店
何れ菖蒲か杜若。ドリーネ・ハイツ
の提供でお送りしました。


ゾウさん、パオ~!!  


第八話


 ゾウさん、パオ~!!俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。



ジャンッ♪
I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪


以下省略。


第8話 【戦場に咲く、一輪の華です。】


急に始まった必修選択科目のオリエンテーション。それは「戦車道」を強く推す。とゆうか、戦車道の為のプロモーション映像だった。あまりものゴリ推しっぷりに若干呆れ気味のGB井上軍曹。そんな中、意外な出会いを果たす。その人物は あんこうチーム 砲手の 五十鈴華 さんだった。
【メンバー集め篇】の第2話の始まり。 いざ…。



本編スタート!!



GB井上軍曹はお茶に誘った相手である五十鈴華 と二人で学園の校門を抜けた。
そしてしばらく歩いているうちにある事を思い出す。


「あっ! やばっ。中島君忘れてた。  まぁ、今回の事はいきなりだったから後できっちり話したら分かってくれるだろう。今度 昼飯おごってやるか。」


GB井上軍曹は密かにそう思うのだった。
それからまたしばらく歩いていると華さんがGB井上軍曹に話しかけた。


『あの…。 西住さん?』


「はっ、はい!?」


『なぜ、わたくしとお話をしたかったのですか? 』


「あっ、と…。 それはですね…。   わっ、私も華道に興味があったんです! それで五十鈴さんは華道の家元だって聞いたから…。」


『まぁ。そうだったんですね!今度 華道の展示会にわたくしも出展させて頂く事になっていますから、是非 見に来てくださいな。』

「はいっ! 行かせてもらいますっ!」


『ふふっ。』


GB井上軍曹は華さんと会話が出来てご満悦の様子だ
。それからまたしばらく歩いてようやくアウトレットに到着した。

このアウトレットは大洗の町では一番賑わいを見せる場所。週末には家族連れや若いカップル、お年寄りなど様々な年代の客が訪れる。
今日は平日とゆう事もあり客はまばらで閑散としていた。
目的の74アイスクリームに来たところで華さんが語り出す。


『西住さんは熊本から引っ越してきたんですよね。それならばこの大洗産の さつまいも 紅あずま をふんだんに使った さつまいもアイスがオススメですよ。』


「へぇ~ そうなんですね! 干しいもとかは聞いた事ありましたよ!」


GB井上軍曹は実際に大洗のアウトレットで さつまいもアイスを食べていたが、ここはあえて華さんの優しい情報提供に乗って知らないふりをした。     
そして二人はそれぞれアイスを持って窓側の席に着いた。

「ん~! 美味しい~! やっぱり さつまいもアイスは最高!」


『そうでしょう? わたくしのさつまいもアイス、ミント入りも食べてみて下さいな。』


そうゆうとスプーンで一口すくってGB井上軍曹の口元に 『あ~ん』と言いながら スプーンを近づけた。



ドーーーンッ!!!



GB井上軍曹はその行為に胸を徹甲弾で撃たれた!


「か~(*ノ▽ノ)! 華さん、かわいい~!! それに、これはいわゆる間接キスってやつじゃ…。  いいんかな…。 まぁ、女の子同士だしいいか!」

そう心の中で思ってGB井上軍曹は  「あ~ん」と言いながら パクっと一口食べて幸せいっぱいの顔をしていた。
口の中に甘いさつまいもの味とキュンッと爽やかなミントの味がいい具合にマッチしていて美味しいらしい。
何よりも華さんに「あ~ん」プレイをしてもらえた事がゾクゾクとそそるものがあり、気持ち良かった。らしい。


『ふふふっ。わたくしも西住さんの さつまいもアイス、チョコチップ味を食べてみたいですわ。』


「ブヘッ!!」


そう、不意に言われたもんだからGB井上軍曹は驚いていた。

「ここで拒否する理由はないな。もししようものならこれは軍法会議ものだ」 

と己に言い聞かせて暗示をかけて自分の さつまいもアイス、チョコチップ味を一口すくって 「あっ、あ~ん」と言いながらスプーンを差し出した。
すると華さんも『あ~ん』と言いながら食べた。


『はぁあん。甘くてまろやかでクリーミーで、とても美味しいです。』

華さんも幸せそうな顔でうっとりしていた。
このなんとも言えない感覚にGB井上軍曹は心底うち震えていた。  

それからも何度か二人で「あ~ん」プレイをしていた。
以外と華さんも楽しそうにしていた。

そしてアイスを食べ終わり締めにGB井上軍曹はコーヒーを。華さんは緑茶を飲んでいた。
ここでGB井上軍曹が…。


「あの…。五十鈴さんは戦車道ってどう思いますか?」


『…。  戦車道ですね。わたくしあのプレゼン以降、とても興味がわいているんです。 実はわたくし、華道よりももっとアクティブな事をやりたかったんです。  だからわたくし必修選択科目は 戦車道にします。』


意外や意外! !  華さんはすんなり戦車道をやると宣言した。
GB井上軍曹は何とか華さんに戦車道をとってもらうために この74アイスクリームに来るまでの間、色々と作戦を練っていた。
とりあえず原作通りにいって良かったとほっと胸を撫で下ろした。
 

「良かった~!! 実は私もプレゼン前までは華道にしようとしてたけど、プレゼン後は戦車道をやりたいなって思ったんですよね。」


『そうだったんですか!これからもよろしくお願いしますね。“みほ”さん。』


「……。うん!! “華”さん!」


この時、二人は友達になり仲を深めた。
これで あんこうチームのメンバーは3人になった。
あとは二人。
果たしてGB井上軍曹は今後もメンバーを集める事は出来るのか。
我々は期待して見守る事にしよう。




これで終わりそうですが、これで終わらずもちっとだけ続きます。




その後 二人は74アイスクリームを出てアウトレット内のお店を見て周った。
かわいいアクセサリーショップや下着屋さん、ファンシーショップなど女の子じゃないと入りずらいような店ばかりを周った。
しばらく歩いていると ある楽器屋の前に着いた。
そのドラムコーナーで知っている姿を見た。
そこにはなんと秋山優花里、ディラン中島マッケイの姿があった。
GB井上軍曹は思わず


「あっ、中島君!」


[おぉ~! GB井上軍曹! 酷いですよ~! 先に帰るなんて~!]


「あ~ ごめん。ごめん。 今度、昼飯おごるけん、許して! 」


すると、GB井上軍曹の後ろから ひょっこり華さんが現れて二人に話しかけた。


『あらっ? 二人ともお知り合いですか?』


その声に二人は反応して驚く。
とくにD中島Mは一番の驚きを見せた。


[おぉ~!!   華さんじゃん!!  さすが! GB井上軍曹!! もう見つけられていたのか!!] 

そう心の中で思った。
そしてGB井上軍曹が間をとりお互いに紹介した。


『なるほど。それでは秋山さんも戦車道を選ぶんですね。』

[はい! 昔っから戦車が大好きなんです! 西住殿と五十鈴殿と3人でチームを組んでドイツのティーガーⅠに乗れたら最高ですね!!]


「確かにそうだね! でも大洗女子学園にはティーガーⅠはないだろうね。」


『ふふっ。二人とも戦車、お詳しいんですね。わたくしにも色々と教えて下さいね。』


「[はいっ! もちろん!]」


二人は同時に返事をした。   相変わらず息の合ってる二人だ。

その後は3人でアウトレット内を見て周って 一通り周ってからアウトレットを出た。
 
『今日は本当に楽しかったです。また明日からもよろしくお願いしますね。』


[はい~! こちらこそ、よろしくお願いしますッ!!(敬礼)]

「本当に今日は急に付き合ってもらってごめんなさい。でも華さんと友達になれて嬉しかったです! 明日からもよろしくお願いします!!」


3人は別れの挨拶をしてアウトレットを後にした。
帰り道の方向が一緒であるGB井上軍曹とD中島Mは二人で一緒に帰った。
オリエンテーション後の出来事や74アイスクリームでの事など一通りの成り行きをGB井上軍曹は説明した。
ただ、華さんとの「あ~ん」プレイだけは秘密にしていた。


そしてGB井上軍曹はドリーネ・ハイツに着き、D中島Mと別れた。
部屋に入るとすぐに風呂に入り、途中スーパーで買ってきたチキン南蛮弁当とデザートの杏仁豆腐 マンゴー入りを食べて、歯磨きをしてベッドに倒れ込んだ。
そして静かに今日の出来事を振り返った。


「とりあえず あんこうチームのメンバーは残り2人か…。 西住小次郎大尉が言うには かねやんもこの世界線に来てるんだろうな。  麻子さんに会った時の感じじゃどうも麻子さんは本物っPOIから、やっぱ武部さんには かねやんが入ってるっPOI…。  もしそうなら、今頃かねやんは欲望を爆発させて やりたい放題で、もはや獣と化してるかもな。武部さんを救う! とゆう意味でも一刻も早く武部さんに会わないとな。  確かアニメでは華さんや麻子さんは武部さんと親しい設定だから明日、聞いてみるか。  さて、今日はもう寝るか…。  華さんの  あ~ん   良かったな…。」


GB井上軍曹は華さんとの「あ~ん」プレイを思い出し、ベッドの上でも一人  あ~ん  と口を広げて思い出に浸っていた。
その時、唾が勢いよく のどちんこに当たり 


ゲホゲホッ!!
おっ、おえぇぇぇ~!


っとむせて吐きそうになっていた…。

その後、何とか持ち直して眠りについた。
寝顔だけは可愛かった…。
GB井上軍曹の長い1日が終わった。




これで終わりそうですが、これで終わらずもちっとだけ続きます。
 



翌朝、いつものように目を覚まして登校の準備をするGB井上軍曹。みぽりんの姿になり2週間くらい経ち この学生生活にもだいぶ慣れてきた。
朝食を済ませて家を出て学園を目指す。
その途中で、D中島Mと会う。

[おはようございます!! 今朝も朝陽が眩しいですね!]

「おはよう! 早いね! 今日は学食は俺が出すから一緒に食おう!」


[マジですか!?  よっしゃ~!! 今日はおごりだから腹一杯 食べるぞ~!!]

二人は一緒に通学路を歩いて行った。
やがて学園の校門まで来たところで 五十鈴華さんを見かけた。


「おはよう! 華さん。」

[おはようございます~! 五十鈴殿!]

『みほさんに、ゆかりさん。おはようございます。昨日は楽しかったです。』

3人は朝の挨拶を交わして靴箱で上履きに履き替えてそれぞれの教室を目指す。

「華さんはなんクラス?」

『わたくしはFですよ。みほさんとゆかりさんはなんクラスですか?』


「私は、Dクラスで、」

[私は、Cクラスですよ~。]

「華さんも良かったらお昼一緒に学食で食べない?また色々とお話ししたいし。」

『えぇ。わたくしも、お二人と一緒に食べたいです。食堂で待ち合わせましょう。』


3人は昼、食堂で集まる事になった。

そして、時は経ち昼になる。(早ッ!!)

3人はそれぞれ食券で買った料理をテーブルに並べた。
GB井上軍曹は青椒肉絲定食。
D中島MはGB井上軍曹のおごりとゆう事で、カツ丼とカレーとグラタンとコンソメスープを頼んでいた。
いくらなんでも食べすぎで華さんに怪しまれないか心配になりそうな量だが、華さんの前に並べられた料理を見たらそんな心配は消え失せた。
華さんの前には
ラーメンとミックスグリルと大盛りのごはん、さらにデザートなのか3段重ねのパンケーキもあった。
これを見たGB井上軍曹とD中島Mは
「やっぱり本物だ」
と思った。

みんなが食べ終わった後にGB井上軍曹が切り出した。

「あの…。 華さんは 武部沙織さんって人知ってる…?」

『たけべさん…。  いえ…。わたくしは知らないです。その方がどうかされましたか?』


「いっ、いえ! 特にどうこうって訳ではないんです。ただ、知ってるかな~。って思っただけで…。」

『すみません…。 お役に立てなくて。』

「いえいえ…。」


さすがの華さんも武部沙織を知らなかった。
つまり、同じクラスではないとゆう事だ。
これで後は知っていそうな人物は冷泉麻子だけになった。

「あとは麻子さんか…。あの人との遭遇率は はぐれメタル並みに低いからな…。 逆くに武部さんを探した方が遭遇率高いだろな…。」


そう思っていると 後ろを方から声が聞こえてきた。


『ねぇ! 麻子~!!  お昼、少しでも食べておかないと倒れちゃうよ~! ねぇ! 麻子!!    麻子ったらぁぁあ~!!』


その声を聞いたGB井上軍曹とD中島Mはすぐに顔を見合せて後ろの方を見渡す。
すると、そこにはついにあの女性の姿が……。



誰なんだーーー!!!




これで終わりそうですが、今度こそはこれで終わりです。
今回はここまでです。
また次回に、ごきげんよう。


ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪
早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒… come on!!

チャラーラッラッラッラッラッラー

以下省略。


ジャッチャ~ラッチャ~


次回 「恋愛経験皆無のムードメーカーです。」
     

この番組は。
サークルKサンクス
金龍美食
避難勧告受けてもここは関係なし。ドリーネ・ハイツ
の提供でお送りしました。



第九話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。

ジャンッ♪
I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ
ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪

以下省略。


第9話 【恋愛経験皆無のムードメーカーです。】


GB井上軍曹は五十鈴華から武部沙織の情報を聞くためにランチに誘った。
会話の中で何気なく聞いたが武部沙織の事は知らなかった。
残りは冷泉麻子だけ…。と嘆いていた矢先、なにやら後方から声が…。
果たしてその声の主は一体 誰なんだ…。



本編スタート!!



GB井上軍曹とディラン中島マッケイは声のする方を向いて辺りを伺った。
するとそこには探し続けて三千里、 あんこうチーム 通信手の 武部沙織 と  あんこうチーム 操縦手の 冷泉麻子 がいた。


その姿を確認するや、GB井上軍曹はなぜか固まっていた。
その横でD中島Mが

                       
[おぉ~!! さおりんに 冷泉殿までいますね!! 一気に二人も見つかるなんてラッキーですね!!  ………。 あれ…。 GB井上軍曹?  ……。  GB井上軍曹~!!]

D中島MはGB井上軍曹の目の前で手をヒラヒラさせたり、揺さぶったりした。
すると、ようやくGB井上軍曹が気づいた。


「ハッ!…。あ~! 悪い! 悪い! 二人の姿を見たらしばらく ときめいちゃってね。」


そんな二人の反応を見ていた華さんは不思議そうな顔をして二人に話しかけた。


『あの…。 もしかして先ほど話していた たけべさん とゆう方がいらしたんですか?』


すると、GB井上軍曹が

「うん! ほんと凄い偶然だよ! 」

[ほんと、我々の日頃の行いがいいんでしょうね~。]


『そうですか! それは良かったですね。 それでしたらその たけべさん と一緒にお話ししませんか? わたくしもお友達になりたいですし。』


華さんが一緒に話そうと提案してきた。
GB井上軍曹もそれがいいと思ったが、アニメで知っているとはいえ本物を見たのは初めてで その可愛さに少し緊張していた。


「そうだけど、なんて声をかけたら…。 」


そこでD中島MがGB井上軍曹の耳元で囁いた。


[あの、さおりんにはやっぱり かねやん が入ってるんですかね?  どうします? とりあえずは本物として接しますか?]

すると、GB井上軍曹も囁いた。

「うん。とりあえずそうしよう。」   


二人で密かに打合せをしている間に なんと華さんが立ち上がり二人の方へ歩いて行った。


「えぇ~!?  華さん!? いきなり行く!? 凄いな…。 」


[五十鈴殿…。 肝っ玉が 据わってますね…。]


「いや、玉って(笑) …。 とりあえず、オレらも行こうか!」


[はっはい!]


二人は慌てて華さんを追った。

そして、3人は武部沙織と冷泉麻子が座っているテーブルの前に来た。
すると、武部沙織と冷泉麻子は3人に気づき向き合った。

この時、ついに。ついにあんこうチーム5人が集結したのだ。
ここまで長かったな~。
9話で集結か。アニメなら9話ではプラウダ戦で 建物に立て籠り あんこう踊り踊って士気を高めていましたな~。 


話は戻り、まず華さんが口を開く。


『こんにちは。わたくしは2-Fの五十鈴華といいます。それでこちらが、2-Dの西住みほさん。そして、こちらが、2-Cの秋山優花里さんです。』


すると、武部沙織が反応した。

〔え…。 あぁこんにちは~。 それで…。 何かご用?〕


『実はわたくし達。武部さんと冷泉さんとお友達になりたいんです。』 


なんと!華さんは単刀直入に言っていた。
ほんっと、肝っ玉 据わってるわ。
すると、武部沙織が


〔へ~ そうなんだ~。 いいよ!! 私は武部沙織! そんで、こっちは冷泉麻子。 よろしくね! えっと…。〕


『はい!  華 でいいですよ。さおりさん。』


〔うん! よろしくね!華! 〕



『[ええぇぇぇ~!!!]』


GB井上軍曹とD中島Mは再びシンクロしてその場で叫んでいた。
あまりもの呆気なさ、しかも華さんの大胆さ、さおりんの フレンドリーさに、GB井上軍曹とD中島Mは、

『[こっ、これが現役のJKなのか…。]』 

っと、心底感心していたのだ。

すると、武部沙織が3人に話し出した。

〔それじゃあ、立ち話も何だし。みんな座ろっか?  ほら~ 麻子~!  起きてって~! 友達が来てるんだよ! 〕


すると、冷泉さんが起きる。

[ん…。 ふぅ…。  冷泉…。 麻子。 よろしく…。 ]

それだけ言って再びうつ伏せた。

〔もう! 麻子ったら~。 ごめんね~。 えっと、みほ と ゆかりだよね。 なら、みぽりん と ゆかりんって呼んでいい!?〕


その言葉に慌てて二人が反応する。

「うっ、うん! さおりさん。」

[はっ、はい! 武部殿! (敬礼)]

最後に華さんが、


『ふふっ。これでお友達ですね。みなさん。改めてよろしくお願いします。』

〔うん! よろしくね~☆〕

[よろしくお願いします!(敬礼)]


「よろしく! これから、頑張ろう!」


GB井上軍曹はつい、頑張ろうと言ってしまったが、この時 みんなは特に気にしてはいなかった。

いや~。やっぱり5人揃うと賑やかですね~。
なかなか文章に表すのは大変です。
しかし、あんこうチームの5人が揃えばそんな事は徹甲弾で吹っ飛ばしてやりますよ!!

いや~ ほんとに無事に集結して良かった! 良かった!



………。



しかし、ゾウさんチームの二人はここで疑問に思う事があると思います。
それは、武部沙織には熱気マサラは入っていないのか…。
それはもうハッキリ言いましょう。
ズバリ!!


武部沙織は…。



本物です。 あと、冷泉麻子もです。
さぁ、それではいつ出てくるのやら。
それが分かるのはまだ先の話ですかね。
それでは…。




後半スタート!!



あの後、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
和気藹々と話し合い5人の中は深まった。
(冷泉さんはずっと寝ていたが。)
また放課後 落ちあって憩いの場であるアウトレットの74アイスクリームでお茶をする事になった。


それで、放課後を向かえる。(だから早っ!!)
 

放課後になるとさすがに冷泉さんは起きていて意識もハッキリしていた。
冷泉さんがGB井上軍曹に近づき

{この前は世話になった…。 ……。 ありがとう…。}

っと、静かに呟いた。
それを聞いたGB井上軍曹は

「うん! 麻子さん これからもよろしくね!」


っと、元気よく話していた。
それから5人は仲良くアウトレットへと向かった。

ってか、GB井上軍曹とD中島M 本当に楽しそうだな!
ガールズ達とのガールズトークを満喫してるな~。
羨ましいな~ と、著者である私は思うのであった。

私の事はおいておき、どうやら、5人は74アイスクリームに着いたみたいだ。
それぞれ好きなアイスクリームやデザートを頼んで色々と語り合った。
しばらくしてGB井上軍曹がついに、あの話題を切り出した。

「ところで、さおりさん。 必修選択科目って何にするの?」


〔う~ん…。私はまだ決めてないよ。 でもでもぉ、戦車道っていいよね~☆ 乙女のたしなみってやつ? 戦車道やればたくさんの男からモテるんでしょ~。私、あの時のプレゼンで そこだけはグッときたんだよね~。みんなはどうなの? もう選んでるの?〕


すると、華さんが


『はい。わたくし達は戦車道をやりますよ。わたくしもプレゼンを見て以来 戦車道に興味を持ちました。』

D中島Mも続く

[私は元々 戦車が好きでしたから始めから決まってました!]

最後にGB井上軍曹が


「私も戦車道を選んだよ。実は私、戦車道の家元だからね。 」

すると、武部沙織が


〔へ~! みぽりんって戦車道の家元だったんだね~。 だったら戦車の事も詳しいんじゃん!   わかった! 私も戦車道やるよ!! みんなで一緒に頑張ろう~!!〕


武部沙織もすんなりと戦車道を選択した。
これで4人のメンバーが揃う。

あとは操縦手の冷泉麻子だけだ。
戦車道をやるなら戦車を動かさないと始まらない。
大洗女子学園を見事 優勝へ導いた冷泉麻子の操縦術は絶対に必要。
最も重要な配置。
その事をGB井上軍曹とD中島Mは重々わかっていた。

GB井上軍曹は最後の貴重なメンバーを絶対に手放すまいと、断固たる決意と、九州男児としてのプライドと、ゾウさんチームのレジェンドとしての誇りを胸に今、説き落とす!!




「あの…。 ねっ…。冷泉さんは…。 もう、決めてるの…? その…。 選択科目……。」
 


著者が表現した雄々しい想いとは裏腹に随分と女々しい聞き方であった。
その言葉を聞いた冷泉麻子は一瞬、間をおいて何かを悟ったように淡々と答えた。


{………。 いや。まだ決めてはいないな。 ……。 戦車道…。やろう…。}


「〔[えっ!?]〕」

GB井上軍曹とD中島Mと武部沙織の3人がシンクロした。  
この時、華さんだけはすぐ横にいて最後の微かな呟きを聞きとっていて、 『ふふっ。』っと1人笑っていた。
そして、3人のシンクロを聞いた冷泉麻子は今度はさっきよりも大きな声で話す。


{戦車道…。 やる。 ……。 西住さんには、借りがあるからな…。}


その言葉を聞いたGB井上軍曹は喜びにうち震えていた。

「ありがとう!! 麻子さん! これからもよろしく!!」


[冷泉殿~!! 操縦手は任せましたぁ!! 私は装填手として頑張ります!!]

 
『冷泉さん。今後もよろしくお願いします。』


〔ふふっ。 麻子ったら照れちゃって~。ほんとに借りを返す為なの~?〕


{ぐっ…。(照)  よろしく…。}


みんな冷泉麻子が戦車道を選んで嬉しかったようだ。
特にD中島Mの喜びとやる気ったらなかった。
GB井上軍曹ももちろん嬉しいが、逆に安堵感の方が強かったらしい。
その目にはうっすら光るものが見えたような見えないような…。
しかしまぁ、これで本当の意味で あんこうチームのメンバーが集結した。


通信手の武部沙織。
砲手の五十鈴華。
操縦手の冷泉麻子。
装填手の秋山優花里。

そして、

車長の西住みほ。


メンバーは集った!!
賽は投げられた。
いよいよ、次回からほんとの戦車道が始まるっ!!


果たしてGB井上軍曹は大洗女子学園を優勝へ導けるのか!!


今はまだその答えを誰も知らない…。


今回はここまで!!
次回、第10話からは
【戦車、乗ります!】篇!!

GB井上軍曹の戦車道がいよいよ始まる!!
心して待て!!!!

それでは、これにて また次回もよろしくお願いします!!


ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪
早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒… come on!!

チャラーラッラッラッラッラッラー

以下省略。

ジャッチャ~ラッチャ~


次回 「戦車、乗ります。」


この番組は。
サークルKサンクス
すし市場
白蟻、ハチ、害虫を寄せ付けないDH.フィールドアパートメント、ドリーネ・ハイツ
の提供でお送りしました。
 

ゾウさん、パオ~!!







おおおおぉぉぉぉ~!?




え!? まさかのCパート!?
それでは、



Cパート、スタート!!



みんなでより一層仲を深めた後、あんこう焼き屋で それぞれ あんこう焼きを1個ずつ買った。
そして アウトレットの近くにあるやたら高いマリンタワーに向かった。

この時、時刻は18時20分。
空は鮮やかな夕方模様だ。

マリンタワーに着いたらみんなでエレベーターで最上階までの登った。


〔うわ~! 見て見て!夕焼けが綺麗だね~☆ 〕

『まぁ、素敵…。 大洗の海原と町並みがよく見えますね。』

[いや~!! いつ来てもやっぱり惚れ惚れしますね~♪ (パネルがない。やっぱりアニメの中だからないか。)]


{たっ、高いとこは オバケよりダメだ…。(ガクブル…。)}


「麻子さん大丈夫!?
 えっと、みんな。 これからほんとによろしくお願いします。 戦車道はけっこう大変で危険で怪我しちゃう事もあるけど、みんなで頑張ろう!!  それじゃあ。」


5人が輪を作り それぞれ手にはさっき買った あんこう焼きを持っている。
そして、GB井上軍曹が締める。


「戦車道、頑張りましょう!!」



「『{[〔おおおおぉぉぉぉ~!!!!〕]}』」 


最後はみんなでシンクロして 手に持った あんこう焼きを上に掲げた。


夕焼けが綺麗で大洗全体を見渡せる絶景ポイント。
この場所で、5人は心を1つにした。


日はやがて沈み夜になる。
5人は揃って帰路に就き1日を終えた。

明日からまた新たな1日が始まる!!
 

GB井上軍曹の戦車道も始まる!!



おしまい。


第10話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。

ジャンッ♪
I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪

以下省略。


第10話 【戦車、乗ります!】


いよいよこの回から
【戦車、乗ります!篇】に入ります。
順当に集まった あんこうチームのメンバー達。実は第9話の最後の日から2日後 生徒会の3人による戦車道履修者を集めてのオリエンテーションが行われていた。
もちろんGB井上軍曹率いるあんこうチームも参加していた。
その中にはちゃんと アヒルさんチームの4人と、カバさんチームの4人。
ウサギさんチームの6人 が集まっていた。
その後、学内に散らばる戦車を見つけて みんなで戦車を洗車して自動車部のキャプテン、ナカジマさんにメンテを依頼した。


そして!!
 ついに、実際に戦車に乗り練習をする実習が行われる日が来た。
その日こそが今回なのだ。

初日なので、生徒会はVIPな人物を講師として招いていた。

その人物は陸上自衛隊富士学校 富士教導団戦車教導隊
一等陸尉。

「蝶野亜美」氏だった。


それでは…。



本編スタート!!!




蝶野氏の講習が終わり各チームのメンバーはそれぞれの戦車が置いてある戦車庫へ向かった。
我らがGB井上軍曹率いる あんこうチームも戦車庫の前に着いた。


[いよいよですね! 戦車に乗るのは初めてなんで緊張しますね!!]


『見つけた時はサビが凄くて汚かったですね。』


〔ちゃんと乗れるのかな~?〕


{眠い…。 つらい…。}


「自動車部の人がメンテナンスしたらしいから大丈夫じゃないかな。」


5人は様々な思いを胸にして重い鉄扉を開くスイッチを押した。

中に入ると発見時とは見違えるくらい綺麗になった
「Ⅳ号戦車D型」があった。

〔おぉ~!! 綺麗になってるじゃん! 〕


『サビはほとんど目立たないですね。』


「ほんとだ…。いい仕事してるな~。」


[早く乗りましょう!]


5人はⅣ号戦車に近いて色々と見ていた。
そこで、武部沙織が口を開く。


〔戦車に乗るならそれぞれの役割があるんでしょ~? どんな風に決めるの?〕
 


………。



しばらく沈黙の時間が続く…。


『みほさんは戦車道の家元でしたよね。戦車についてお詳しいのならば、何かいい案はありますか?』


「ん~。 自分の考えでいいのであればそうするけど…。」


GB井上軍曹はここまで言うと一旦、考えだした。
すると、武部沙織が


〔だったらさぁ、くじ引きでいいんじゃない? とりあえず最初だし。〕


『そうですね。みほさんに責任を押しつけるのもあんまりですし。』


「あっ、いや。 それは別にいいんだけど…。」


なかなか煮え切らないGB井上軍曹を見ていたD中島Mが


[とりあえず! くじ引きでいきましょう!! 最初ですし、まずは乗ってみて
後から判断しましょう!]


そこまで言ってGB井上軍曹に向かってグーサインをだした。
とりあえずは くじ引きの案でみんな納得した。


早速、武部沙織が くじを準備した。
くじを引く順番をじゃんけんで決めた結果、まず1番手はD中島Mが引く事になった。

[では、まずは私から引かせて頂きます!! ん…。 いでよ!! 黄金の守りし勇者よ!!]


〔ふふっ、なにそれ~。〕


D中島Mが引いたのは、


『車長』


おおぉぉ~!!


みんなが驚く、


『いきなり車長ですか。 なんだか優花里さんは運がいいですね。』

〔ぶ~。 ちょっと狙ってたのに~。〕


[ハハッ、すみません。なんか1発目から。(車長か~ 俺なんかが車長でいいのかな~。 でもまぁあのセリフをバッチリ言えるから楽しみでもあるな~! ワクワク…。)]


次の冷泉麻子が引いたのは



『通信手』



{………。 わかった。}


〔麻子は通信手か~。 寝たらダメだからね~。〕


「ハハッ…。麻子さん頑張ってね。」


[冷泉殿ならやれるでしょう!]


次に五十鈴華が引いたのは



『装填手』


『わたくしは装填手ですか~。 頑張ります!』


〔華ってよく食べるから力持ちなんじゃない☆〕


「確かに、華さんにピッタリかも!」


『そんな~。 わたくしそんなに食べてないですよ~。』


いよいよ次は我らがGB井上軍曹が引く番だ。
あとは必然的に『砲手』か『操縦手』になる。


さぁ、GB井上軍曹が引いたのは…。  



『操縦手』


GB井上軍曹は操縦手になった。


「うわ~。 操縦手か~。 操縦できるかな~。」


〔って事は私は砲手か~。 よ~し! バンバン撃っちゃうよ~!!〕


[西住殿、頑張ってください!! (GB井上軍曹、ファイトだよ!!)]


『これでみなさん配置が決まりましたね。さっそく乗ってみましょう。』


華さんが今、言ったようにこれで配置が決まった!!

おさらいすると次の通りだ↓


車長 D中島M (秋山優花里)

通信手 冷泉麻子

砲手 武部沙織

装填手 五十鈴華

操縦手 GB井上軍曹 (西住みほ)


この配置で、今回の練習試合は挑む事になった。


さっそく、みんなは戦車に乗り込み配置に着く。


『鉄臭いです…。』


〔狭い~! 暑苦しい~!〕


{……。 マニュアルはこれか。}


[は~ん。 ついに戦車に乗り込んだぜぇ!! しかもいきなり車長なんて~。]


「うっわ、これ以外と操縦桿 重いな…。 よう麻子さん操縦してたな(笑)」


それぞれが感想を述べているといきなり車内に通信電波が入る。


『それでは、全車輌 スタート地点に移動してね。』 


その合図を聞いてGB井上軍曹がイグニッションを入れてⅣ号戦車が機動する。



おおぉぉ~!! 



みんな一気にテンションが高まる。


〔早く早く~!! みぽりん! 動かして~!〕


「ちょっと待って! シフトレバーが重くて…。」


この時のGB井上軍曹は西住みほの体で操縦する事になる。本来の男の力であれば難なく動かせるようだが、いかんせん女子高生の力で操縦しなければならないので大変なのだ。
自動車部のメンテナンスでグリス等を塗布しているらしいが、やはり今まで使ってなかった事で駆動部が固まってきているようだ。
これから操縦していけば、駆動部も慣れてスムーズに動作する事だろう。


やっとの思いでシフトレバーを引いてクラッチをつないでアクセルを踏んだ。
普段、マニュアル車を運転するGB井上軍曹にとってクラッチの操作はお手の物だ。
少しずつ、ゆっくりな速度で戦車庫から出た。


「はぁ~。 なんとか行けた~。 で、目的の場所は~?」


GB井上軍曹は大きな声で車長であるD中島Mに問いかけた。


[ちょっと待って下さい! 今、調べてま~す!!]

D中島Mも叫んでいた。      
 

〔けっこう走る時の音が大きいから声が聞こえずらいよね。〕

『はい。 凄い音です。』


{あ~。 耳が~。}


[わかりました!! 西住殿! とりあえず Uターンですね。 方向逆です。]


「なにィ~!? マジか~!! わかった!」


〔なんか、みぽりんって戦車に乗った途端 急に人が変わったかのような反応だよね。〕


『はい…。 わたくしもちょうど思っておりました。 これがいわゆるクライマーズハイみたいな感じなんでしょうか?』


[それはですねぇ! 戦車乗りの間では、パンツァーハイ って呼ばれてますよ! 私もいずれ、なるかもしれませんので…。]


D中島Mは絶妙なタイミングでみんなを誤魔化していた。こう言っておけば今後の急な展開やトラブルなどでつい、素の反応をしたときの言い訳になる。
さらにもう1つ付け加えた。

[それから、西住殿は熊本出身なので慌てるとつい熊本弁が出るかもって言ってましたよ~。]


〔へ~。 そうなんだぁ。 でもなんか みぽりんの熊本弁聞いてみたいかも☆〕


『大洗では、頑張っぺ!! って言いますけど熊本ではなんと言うのでしょう?』


[たしか…。 がまだす…。 とかかな…?]


〔えっ? なんて言ったの~? 〕


[とりあえず!! 目的地へ急ぎましょう!]
 

D中島Mの機転を利かせた言葉で今後、素の反応を見せた時 なんとかなりそうだ。
ただ、D中島Mが熊本弁全開だとさすがに不味いかもね。 そこは注意してね。



しばらくゆるやかな参道を進む。GB井上軍曹は戦車の操縦は慣れてきたようだ。
そこでD中島Mが告げる。


[あっ、ちょうどこの辺りが指定されたポイントですね。 停止でお願いします!]


「了解!! はぁ~。疲れた~。」


GB井上軍曹は戦車を停止させた。

『みほさん、お疲れ様です。』


〔みぽりんさっすが~☆ やっぱ操縦上手いじゃん!〕


「ハハハ…。 なんとかなって良かったよ。」


こんな、会話をしていると通信手の冷泉麻子が電波をキャッチしてようだ。


{みんな…。 通信が入った…。聞いてくれ。}


すると、再び蝶野氏の声が車内に響く。


『どうやらみんなスタート地点に着いたようね。
それでは、全車、パンツァー フォー!!』


蝶野氏の試合開始の合図が出た。
各車輌一斉に戦車を前進させる。


GB井上軍曹はまず車長であるD中島Mに指示を仰いだ。


「まずは、どこへ向かう?」

[まだ相手の車輌を視認できませんからとりあえずは周囲を確認しつつ前進しましょう。 それでは…。
パンツァー! フォ~!!]
(くぅ~。 最高に決まった~! やっぱ生で言うとしびれるわ。)


〔ねぇ、ねぇ。さっきからパンツのアホぅって どうゆうこと?〕


[あっ、パンツァー フォー。 つまり戦車 前進! って事です。]


〔なるほど~!!〕


『なんだか、カッコいいですね。』


[そうなんですよ~! だから私も今はかなりテンションが上がっていて…。]



ドッカーーーーン!!!!



きゃぁぁぁああああ!!!



急に大きな音と叫び声が響いた。


「これって敵襲じゃない!? 状況は!?」


GB井上軍曹が叫ぶ。
それを聞いたD中島Mは慌ててキューポラから顔を出して周囲を伺った。

すると、そこにはカバさんチームの戦車、Ⅲ号突撃砲がいた。


[左斜め前方にⅢ突確認!!]
 

〔うわ~ん! 恐~い! 逃げよう!〕

『しかし、ここで逃げても的になるんじゃ…。 』


{…。どうする?}


D中島Mはしばらく考えて決断する。


[よしっ! ここで応戦しましょう!! 華さん! 装填急いで下さい!!  沙織さん! 砲撃準備入って!!  麻子さんは 可能限りハッチから周囲を確認して他の車輌がいないか警戒して!!  西住殿はⅢ突の側面になんとか回り混んで下さい!! Ⅲ突は回転砲塔じゃないから回り込めたら有利ですから!]



了解!!!!



みんなが一斉に反応した。
直前まで恐がっていた武部沙織もD中島Mの気迫で 頑張らないとって思ったようだ。
D中島Mは的確に指示した。いつもプレイしているWOTでの経験が役立ったのかもしれない。
しかし、初めての実戦で動揺せずにここまでやれる みんなは凄い。  


そうこうしていると再びⅢ突が次の弾を撃ってきた。



ズドーーーン!! バリバリッ!!


幸い Ⅲ突の操縦と砲撃の操作は難しいらしく全然違う方へ当たっていた。
しかし、まともに食らうとひとたまりもない。
すぐにD中島Mが指示する。

「沙織さん! 向こうが次に撃つまで時間があるから撃って下さい! 当たらなくてもいいから牽制の意味でも今すぐ撃って!!」


〔わかった! これだね!〕


武部沙織はトリガーを引くと



ズドーーーン!!



再び辺りにデカい砲撃音が響いた。
武部沙織が撃った弾はⅢ突のすぐ横を掠めた。


{おい、沙織。惜しかったぞ。}


『次、装填します!』


〔ふぅ~! なんか楽しいかも!! 華! どんどんいくよ~!!〕

[西住殿!! 相手の砲塔がこちらに向かいつつありますから、また側面に回り混んで下さい!]     


「わかった!」


GB井上軍曹は急いで操縦桿を持ってアクセルを踏んだ。
この時、小さい草木をなぎ倒して少し強引に展開した。車内に少し衝撃が走りみんなが驚く。


「すみません!!」


しかし、この多少の無茶のお陰でⅢ突のすぐ側面に回り込めた。さらにGB井上軍曹はアクセルを少し踏んでⅢ突の側面に近づけた。


「よっし! こっちはこれで大丈夫!あとは任せた!! 頼むばい!! みんな!」


{沙織!!}


『沙織さん!』


[沙織さん!! 撃って下さい!!]


〔わかってる!! いっけぇ~!!〕



ズドーーーン!!  バカバカベベーーーン!!!!



凄まじい砲撃音と装甲を破壊する音がほぼ同じに響いた。

すると、Ⅲ突の装甲上部に パシンッ!!
っと白い旗が上がった。

そう、この白い旗こそが戦車が走行不能、つまりアウトになった時の印である。

いくらⅣ号の弾といえど至近距離から装甲の薄い側面に撃たれたらⅢ突もひとたまりもない。


この状況を監視塔から見ていた蝶野氏が電波を飛ばす。


『Bチーム Ⅲ号突撃砲F型。走行不能。』


Ⅳ号の車内にも響き渡った。



やったぁぁぁぁぁ~!!



[最ッ高ですよ!! 沙織さん!! みなさんも!!]


『沙織さん!やりましたね!』


{沙織…。 見直したぞ。}


〔ハハハ…。 やっちゃった…。 ってゆうか、至近距離から撃つと相手の戦車が壊れた音も大きいからさらに恐いんだけど~!!〕


「すみません! でもⅢ突相手なら変に離れると危ないので…。 現段階での大洗の車輌の中じゃ最強の攻撃力ですから…。」


〔ぶ~。 もっと早く言ってよね~。〕


『でも、いきなりだったのにすぐに指示できるなんて…。 凄いです。』


ドキンッ!!


今の言葉にD中島Mの心は撃たれた。


[華さん…。 今のが一番効いたよ…。]


〔あぁ~ッ!!!!!〕


[へっ!? どうしました!? ]


〔ゆかりん、さっきから私達の事 名前で呼ぶようになったじゃん!〕


[えっ!? そうでしたっけ~?]


『そうです。言われてみれば…。 今までは 五十鈴 殿 や、武部 殿 でしたからね。』


[そうでした~。 いや~。すみません、テンパッちゃって。
(やッべ~。つい、素になっちゃったな。 今まではアニメ通りに演じてたけど…。)]


〔別にいいよ! 今後も名前で呼んでよ~!!〕


『わたくしもぜひ。』


{…。私もいいぞ。}


[えっ!? いいんですか~? ありがとうございます!!
(みんな優しい~!! ってか、かわいい~!!) ]


「あっ、あのぉ~。 俺も…。 頑張ったよね…。」


GB井上軍曹が1人虚しく呟いていると…。




ドーーーーーン!!!

 


再び大きな砲撃音が響き渡る。
この音でみんなの表情が一気にひき締まった。
慌ててD中島Mと冷泉麻子がハッチから顔を出して周りを伺った。
すると、冷泉麻子が戦車を発見した。


{おい、あっち。}


「あれは…。  西住殿!! 停車!! 停車です! 」


〔みぽりん!! 停車だってよ!!〕


「了解!! …。 状況は!?」


2人が見たのは戦車同士が1対1で交戦しているとこだ。

どうやら、アヒルさんチームの八九式中戦車と カメさんチームの38(t)戦車B/C型のようだ。


[八九式と38(t)が交戦中です。]


〔どうする~? どっちかに加担する? 〕


『急いで装填した方がいいでしょうか?』


ここでもD中島Mはしばらく考えて、みんなに作戦を告げる。


[西住殿はエンジン音が響かないように展開してください。 38(t)に気づかれないようにあの岩の陰に移動してください。]


「了解! 周囲の確認任せた!」

[華さんは岩の陰に入るまで装填は待って下さい。]


『了解です。』 


[武部沙織さんも同じく岩の陰までは待機で。]


〔わかった!〕


[冷泉さんは今回も周囲の確認をお願い。 まだウサギさんチームのM3を確認してないから。]


{了解。}


そう作戦を告げている間にも八九式と38(t)の交戦は続いている。
どちらとも砲撃はするが全然当たらず苦戦しているようだ。
特に38(t)は河嶋桃が装填手だから尚更当たらないんだろう。


そして、GB井上軍曹はD中島Mが指定した大きな岩の後ろまでⅣ号を移動させた。
この岩の場所はちょうど38(t)がある場所から後ろに800メートルほど離れた辺りだ。
ここからなら向こうからは見えづらくこちらからは38(t)の動きがよく分かる。
ここでD中島Mが指示する。

[西住殿、私が合図したら38(t)に向かって突撃して下さい。 華さんはすぐに砲弾を装填して下さい。 沙織さんは砲塔の位置を進路方向まっすぐに向けていつでも撃てるように準備して下さい。 麻子さんは引き続き周囲の確認をお願いします。]


〔わかった! それで 具体的にはこれからどうするの? 〕


[まだみんな戦車に乗ったばかりだから砲弾を戦車に撃ち込むのはなかなか至難の業だと思います。 でもさっきみたいになるべく近づいて砲塔を進路方向まっすぐに向けてタイミングよく撃てば当たる確率は高くなると思いますから。 今回も西住殿の操縦と沙織さんの撃つタイミングがターニングポイントになりますね。  ようは、一撃離脱作戦です。
当たっても当たらなくても38(t)に近づいて1発撃ったらすぐに逃げる。 簡単なようだけど難しい。 タイミングが大事な作戦だと思います。 上手く38(t)を撃破したら後に残る八九式の火力だとある程度は装甲持つと思うので その場合は撃ち込まれても怯まずにこちらからも撃ち込みましょう!  とりあえず今回は38(t)の撃破を目標に頑張りましょう!]


〔なるほど~!! ようするに 愛の電撃作戦だね! わかったよ!〕


『いや、意味が分かりません…。』


「わかった! こっちはいつでも大丈夫だから タイミングは任せるよ。」


{こっちも今は大丈夫。まだM3は見えないな。}


[分かりました。では、合図を出したら今の作戦開始です! ! ]



了解!!!



みんなが叫ぶ。




依然として八九式と38(t)の撃ち合いは続いていた。

どちらとも未だに決め手を欠いていた。

そして、またお互いが撃ち合った時に38(t)が深みにハマってしまい身動きがとれなくなっていた。
この辺りはぬかるみがあり戦車同士交戦でさらに地面が悪くなっていた。


この時をD中島Mは逃さなかった。


[行きます!! 西住殿!! お願いします!!]


「オッケイ!! 行くぜ~!! ドリーネ魂 見せてやんよ!!」


GB井上軍曹は一気にアクセルを踏んだ。
その時、岩肌に少し装甲をぶつけた。
それでも先に進む。


ぐんぐんと草木を踏み倒して38(t)との距離を縮める。
その距離残り500メートル。


[沙織さん! 砲塔まだ少しズレてます!]


〔わかってるんだけど~!! 揺れが凄くて~!!〕


それでもⅣ号はどんどんと近く。
残り300メートル。
もうこの距離になると向こうの2輌もⅣ号の存在に気づいただろう。



残り200メートル。




未だに砲塔はまっすぐ向いていない。




残り100メートル。 



そして、50メートル。




[沙織さん!]


『沙織さん!!』


{沙織!!}




残り20メートル。



〔も~う!! いっちゃえ~!!〕





ドーーーーン!!!!        



Ⅳ号から1発の砲弾が放たれた。
続けて装甲が被弾した時の音も響いた。



GB井上軍曹は急いで操縦桿をおもいっきりきってアクセルを踏んでⅣ号を遠ざけようとしたが、すぐ目の前にまた別の大きな岩があった。



D中島Mの叫び声も虚しくⅣ号はその岩に激突してしまった。



しかし、不幸中の幸い的な事が起こっていた。
実は、最初の岩から出る時に装甲をぶつけていてその時に剥がれた装甲がGB井上軍曹が操縦桿をおもいっきりきった時に履帯の駆動部にハマってバランスが崩れて岩に車体全体まともにぶつかったわけではなく、車体の後部がぶつかって破損した。


すぐに、Ⅳ号の装甲からパシンッ!!
っと白い旗が上がった。



………。




〔はぁ~!! 何!? 今の !? すっごく恐かったんだけど~!!〕



『凄く ぞくぞくしました…。 でも…。 気持ちぃ…。』


{…。  ………。 これは夢か…。}



「あ~!! 超ビックリした~!! 死んだかと思った…。 で、結果はどうなったの!?」



[……。 惜しかったです~!! まさか、離脱線上にこんな岩があるなんて~!!  でも、確かにどっちかには被弾したような…。]



その時、車内に通信が入る。


「Aチーム Ⅳ号戦車D型。走行不能。」


〔うわ~ん  !!〕


『それでも頑張りましたよ!』  



「続いて、Cチーム 八九式中戦車。走行不能。」





えぇぇぇぇぇ~!!!   




みんなの声が響く。


「なんで、八九式なんだろか?」


『どうゆう事でしょう?』


〔何がどうなってるの~?〕


{…。 なんだ、やっぱり夢なのか…。}



[まさか、あの時…。]



D中島Mには心辺りがあった。この解説をしようとしたら、なんとまた通信が入る。



「続いて、Dチーム 38(t)戦車B/C型。走行不能。」




えぇぇぇぇぇ~!?!?



再び叫び声が響く。


さっきから何がどうなってるのかと言うと、まずⅣ号が最初に放った砲弾は38(t)を狙ったが直前まで武部沙織が砲塔の位置を修正出来ず、近づいた所で放ったがそれがなんと、38(t)に迫っていた八九式に当たりまず、八九式が走行不能。


次に1発放って離脱したⅣ号は履帯損傷と岩にぶつかった時の装甲の破損で走行不能。


最後に、深みにハマって動けなくなっていた38(t)も最後までもがいていたが最終的に履帯が外れてしまい、走行不能。



よって、一気に3車輌 走行不能になり、最後まで残ったM3中戦車リーがラッキーな形で勝利を納めた。



とりあえず、今回はここまでです。


いかがでしたか? 後日談を含めた新たなストーリーは次回、またお届けします。

長々とありがとうございました!!



ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪

早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒…。 come on!!


チャラーラッラッラッラッラッラー


以下省略。


ジャッチャッラッチャ~



次回 「聖グロリアーナです。」


この番組は
サークルKサンクス
牛角
元気が一番、ドリーネ・ハイツ
の提供でお送りしました。


ゾウさん、パオ~!!


第11話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。

ジャンッ♪
I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪

以下省略。


第11話 【聖グロリアーナです。】


前回の試合形式の実習で健闘した あんこうチームのメンバー達。
残念な結果に終わったがそれぞれがいい経験をしたようだ。

翌日からも公式戦に向けて全チームでの連携、各車輌による砲撃、走行の練習を行った。

それから何日かが経ち、カメさんチームの河嶋桃より今後の日程の発表があり、
週末に他校と練習試合を行う事になった。
その学校は過去に準優勝した経験のある学校

「聖グロリアーナ女学院」

だった。


それでは…。



本編スタート!!!



練習試合の当日、朝6時に学校に集合して試合場である 大洗に降り立った。


〔はぁ~ 久しぶりの陸地だ~。 昔は陸に学校があったんでしょ~。〕


『そうみたいですね。 みほさんは大洗の町は初めてなんですね?』


「あっ! うっ、うん。」


実際は去年、GB井上軍曹は大洗の地に降り立っていたがここはアニメ通りの設定でいく事にしたようだ。


[は~ん。 久しぶりの大洗…。 やっぱりいいですね~。 この場所で戦車戦できるなんて感無量です…。]


〔ゆかりん、ほんと幸せそうだよ~。 でも、今回は私も楽しみだな~!! 地元でたくさんの男に私の姿を見てもらいたいな~。〕


『もう、沙織さんったら…。  麻子さんはどうですか?』


{眠い…。 こんな時間に動かないといけないなんてな…。  ………。  私は おばあに顔見せないとな。}


〔そうだよね。 おばあちゃんも心配してるだろうし、単位…。〕


{ぐっ…。 はぁ…。}


そんな会話をしながら試合場までの移動時間を過ごした。

それと、今日までの間に隊長会議を開いて作戦を立てたり、戦車道経験者である 西住みほ つまりGB井上軍曹が全体の指揮をとる隊長に任命されていた。

あんこうチーム内でも配置が変わっていた。
初の実習後にみんなで温泉スパに行き、そこで裸同士で配置について話し合い大幅に配置が変わる事になった。


以下がその配置である↓


通信手 武部沙織

砲手 五十鈴華

装填手 D中島M(秋山優花里)

操縦手 冷泉麻子

車長 GB井上軍曹(西住みほ)


もうご存知だと思いますが、今回からアニメ通りの配置になった。

GB井上軍曹は操縦手、砲手、通信手に関してはアニメ通りの配置で何も問題はないと思ったが、車長に関してはどうも自信がなかったようだ。
初の実習で瞬時にいい判断と作戦を立てたD中島Mこそが車長に相応しいと言っていたが、みんなが西住みほを推していたし D中島Mもこの物語の主役は西住みほ、GB井上軍曹なんです! と、言ってGB井上軍曹を鼓舞していた。


GB井上軍曹はしばらく躊躇していたが、次第に落ち着き出して車長になり、全チームの隊長になる事を受け入れた。 

相当なプレッシャーと重責を任された事になったGB井上軍曹。
しかし、GB井上軍曹ならやってくれるでしょう。
みんなの期待を背負って躍動するGB井上軍曹をみんなが応援する事でしょう。


そして、ついに大洗女子学園の戦車道チームが試合場に到着した。


会場には日本戦車道連盟の関係者や警備員などが集まっていた。
大洗女子学園を統括する生徒会長であり、カメさんチームの車長でもある角谷杏と同じくカメさんチームの砲手兼操縦手の河嶋桃の二人は試合場の事務所に手続きをする為に入っていった。
その間は他のメンバーは選手控え室で待機していた。


D中島MはGB井上軍曹をトイレに誘い二人で話していた。


[いよいよセングロ戦ですね…。 公式戦じゃないとはいえやっぱり試合となると緊張しますね。]


「そうたいね…。 ってか、マジで俺が車長やらなんとか~。 中島君がやれば良かったちかんね~。」


[いやいや、やっぱり今回からはGB井上軍曹がやるべきですよ。みんなも言ってたじゃないですか。 オレも微力ではありますがサポートさせて頂きますから。 それに今日までにみんな練習してきましたから大丈夫ですよ!!]


「そうかな~。 はぁ~。 まっ、やるしかないか。」


[そうですよ! きっと西住小次郎大尉も応援してますよ。]


「まぁね…。 今回は確か公式戦じゃないよね…。 なら負けても大丈夫なわけか。」


[確かに負けても関係ないですが、せっかく試合やるんなら勝ちたいですよね!]


「アニメじゃ負けたよね~。 確かに勝ちたいばってんがね~。」


[わざわざここまでアニメ通りのシナリオにはせんでもいいと思いますから せっかくなんで勝ちに行きましょう!!]


「……。 そうだね。 やるだけやってみるか。 作戦はどうする? 」


[そうッスね。 GB井上軍曹はなんかいい案ありますか?]


「アニメなら劣り作戦で行ってたけど、みぽりんが言ってたようにそれを相手に読まれて逆包囲されたら不味いよね。 だからとりあえずは相手の出方を伺うしかないかもね。」


[なんか、マジで戦車道やってんだなって思いますよね…。]


「ふふっ、なんね急に(笑) まぁね。 それがこの世界でオレらに与えられた宿命なのかもね。」


[そうですね! 勝ちましょう。]


「よっし、やるか。
とりあえず、控え室に戻るね。みんな待ってるだろうし。 作戦まだ決まってないけど一応 最初は相手の出方を伺うってことでみんなに話してみるか。」


[はい!!  …。 すみません。
今さらなんですが、腹減ってきましたね…。 朝 納豆ご飯だけだったんで…。ちょっと売店に行きませんか? ]


「(笑) よかよ! やっぱこの辺は中島君らしいわ(笑)」


その後 二人は売店で惣菜パンであるウインナーパンを買い 食べてから控え室へ戻った。


〔あ~!! みぽりんとゆかりんようやく帰ってきた~!!  もう会長達も帰ってきてみんなそれぞれの戦車のとこに行ったよ~。〕


『わたくし達もすぐに向かいましょうか~。』


「あ~。ごめん! 待たせちゃって! 急いで行こうか!」


そして、あんこうチームのメンバーもⅣ号戦車が置いてある戦車庫へ向かった。


戦車庫に到着してⅣ号の前で待機していると カメさんチームの3人を先頭に大洗女子学園戦車道チームのみんながやってきた。


「西住ちゃん! いよいよ始まるね~。それで、作戦は決まった?」


『西住!! 皆の前に出て作戦を説明せよ!』


二人に促されてGB井上軍曹は皆の前に立った。


「あの…。 あれから考えたんですが…。 今回は囮作戦で行こうと思います。」


「へ~。囮か~。 で、どうやるの~? 」


「詳しくは試合が開始されてから指示します。それで大丈夫でしょうか?」


「まぁ~ 今話しても忘れちゃうかもしれないしね~。 わかった! それじゃあ準備完了って事で審査員に報告するね。 …。  河嶋~」


『はいっ! それでは伝えてきます。  各員 それぞれの戦車へ移動して整列位置へ向かうように!』



はいっ!!



みんなが一斉に移動した。
あんこうチームのメンバーもⅣ号戦車に入りそれぞれの配置に就いた。


[いよいよですね~!! みなさん、準備はオッケイですか~?]


〔緊張する~。 初めて他校と試合するんだし~。〕


『相手の聖グロリアーナ女学院は準優勝経験があるんでしたよね。 簡単な試合にはならないはずです。』


{準優勝か…。 まぁ、相手の出方を伺ってからでもいいんじゃないか?}


「麻子さんの言う通りです。 まずは相手の出方を伺って それから作戦に入ろうと思います。 それから…。」




???



みんなが思っていると


「今回も試合中に厳しい口調になったり熊本弁出たりするかもだからよろしくね。」


〔なぁ~んだ☆ だったら心配ないよっ!!〕


『わたくし達は みほさんの指示に従います。気になさらずに。』


{…。 熊本弁だからどう解釈すればいいか分からないかもな…。}


〔もう! 麻子ったら~〕


[その時は 私が解釈します!! サポートは任せてください!!]


「優花里さん。 よろしく~。 (中島君、よろしく。)」


一通りの話を終えていざ、試合の整列位置へと車輌を向かわせた。


すでに、聖グロリアーナ女学院のメンバーは整列していた。
その後方に今回対戦する戦車が5輌 綺麗に並んでいた。


イギリスの戦車である
  マチルダⅡ歩兵戦車Mk.Ⅲ2輌。
同じく
マチルダⅡ歩兵戦車Mk.Ⅳ2輌。
そして、相手の隊長のダージリンが搭乗する
チャーチル歩兵戦車Mk.Ⅶ 1輌の計5輌だ。

このチャーチル歩兵戦車Mk.Ⅶは75㎜砲を積んでおり1番危険な重装甲の歩兵戦車なのである。

さらに厄介なのは火力だけではないその鉄壁な装甲の厚さも大洗女子学園を苦しめそうだ。

装甲の厚さが前面下部が152㎜、側面が95㎜。これはあの有名なドイツのティーガーⅠを優に上回るのだ。


これだけの火力と重装甲を兼ね備えた戦車に大洗女子学園の戦車で太刀打ちできるのか!?


僅かな勝機があるかないかの瀬戸際を今回、GB井上軍曹は攻めていくようだ。


その、GB井上軍曹の作戦と手腕に賭けて期待しましょう!!


さぁ、そろそろ試合開始です!!



両チームとも全員綺麗に整列して向かい合っている。
そして、相手チームの隊長 ダージリンと こちらからは河嶋桃が前に出てきて挨拶をして握手を交わした。


「サンダースやプラウダの様な下品な戦いは致しませんわ。 全力で戦いましょう。」


『よろしくっ!』



二人が挨拶を終えて列に戻ると、両チームの間に立っていた戦車道連盟の審判員からルールの説明があった。


「今回は殲滅戦ルールが適用されます。どちらかの戦車が全て走行不能になったチームの敗けです。」


「それでは、礼!!」



よろしくお願いします!!



両チームのメンバー全員が元気よく挨拶を交わしてそれぞれのスタート地点を目指した。
その移動中にGB井上軍曹は今回の作戦を説明する。


「みなさん、通信電波を通して説明します! よく聞いてください。」

一呼吸置いて


「まず開始地点が岩場ではありますが、高い位置になりますので我々あんこうチームが敵の動きを偵察します。」

「そして、カメさんチームはすぐに岩場を下っていってください。他のチームは一時的に待機していてください。まずは相手の出方を伺って状況を確認します。とりあえずは今の指示でよろしくお願いします!!」
 

「あ~。 西住ちゃん! 私達、岩場を下りきったらどうするの?」


「敵のチームに見つからない位置で合図があるまで待機していてください。今回の作戦はカメさんチームの38(t)がないと成功しませんから。」


「ん~。 了~解~。 指示待ってるよ~。」


そこまで作戦を指示していたらスタート地点に着いた。
相手チームもスタート地点に着いたようで いよいよ試合が開始する。



「それでは、試合開始!!」


全車輌に通信が入った。
それを聞いたGB井上軍曹が気合いを入れて、


「それでは、みなさん。
パンツァー フォー!!」



おおぉぉ~!!!!



各車輌 一斉にエンジンを起動した。
作戦通り38(t)だけは山道を下っていった。

残った4輌は、前進してさらに高い位置を目指した。


〔みぽりん! この辺りが1番高いかもよ。〕


『そのようですね。相手の戦車は見えますか?』


「私と優花里さんで双眼鏡を使って偵察します。みなさん、一時停車でお願いします。」


了解!!



それからGB井上軍曹とD中島Mは双眼鏡で下に広がる広域を見回した。

ここまでほぼアニメの展開に似てますがスタート地点がこれまたアニメと同じだった為 この動きが1番いいと思いました。
ご了承下さい。


[あっ! あそこです! GB井上軍曹!!]


D中島Mが聖グロリアーナの車輌を発見する。


「あっ!ほんとだ! 確かに綺麗な隊列組んで走ってるね~。ん…。 やっぱりそうか。」


[どうしました?]


「チャーチルの走行速度ってあれが全開かは分からんけど、やっぱり遅いな。」


[確かに。以前マサ殿から借りたガルパンイベントBlu-rayでの10式の速度と比べると全然遅いですね。]


「ちょっとあれから俺なりに調べたんだけど、チャーチルって綺麗な路上で最高速度は20㎞程度だから、今走ってるとこは不整地だからさらに遅くなってるよね。」


[そこまで調べられてるんですか!?]


「まぁね。この後の作戦はあのチャーチルの起動力を計算に入れての作戦だからね。 その為には現段階で大洗女子最速の38(t)に頑張ってもらわないとね。」


[38(t)って最速どのくらいでるんですか?]


「ん? チャーチルの倍。 路上で42㎞だよ。 俺らのⅣ号やⅢ突、M3は40㎞だから。 戦車で2㎞の差は大きいからね!! ちなみに八九式は最速25㎞…。速そうに見えるけどね。 」


[なるほど~!! 八九式ってそんなに遅いんですね。意外でした。 ってか、かなり研究されてきましたね!! 見直しましたよ!! ]


「まぁね。 これでも伊達に40うん年は生きてきてないよ…。 それに…。 隊長だしね。」


[はいっ!! 一生ついて行くッス!! 隊長殿!!]


「よっしゃ!! ならば作戦開始するか!! この後 戦車に戻って展開するよ!! 」


「了解です!!」


そして、二人は走ってⅣ号まで戻った。


「あれっ? ちょっとマジでこれもアニメ通りなんか(笑)」


Ⅳ号に戻り冷泉麻子に声をかけようとしたら眠っていた。

「麻子さん! 起きて~!」


〔あ~!! また麻子寝てるじゃん!! ちょっと麻子~!!〕


{んっ…。 きたか…。}


冷泉麻子は意外とすぐに目覚めた。


「麻子さん! エンジン音が響かないように展開してください。」


{了解…。}


Ⅳ号が動き出した。


「各車輌もⅣ号に続いてください」


了解!!


Ⅳ号とⅢ突とM3と八九式は38(t)が下っていった道とは逆の方に下っていく。
この方向は先ほど聖グロリアーナが隊列組んで走っている方向とは逆の方向になる。




しばらく走っていると山道を下りきった辺りに着いた。
この場所もガタガタの岩場で不整地が広がっている。


ここからが今回の作戦が大きく展開される。
すぐに、GB井上軍曹は指示を出す。


「まず、38(t)は聖グロリアーナの車輌の進行方向に一発砲撃してください。この時は当てても当てなくても大丈夫です。とにかく相手の注意を引き付けてください!!」


「了解~。 っで、引き付けたらどこへ向かえばいいの? 」


「大洗の市街地に誘い混んでください。我々は先行して聖グロリアーナの車輌を待ち構えてますから、なんとか引き付けてください。向こうにはチャーチルがいますから遅くなると思いますし、もしチャーチルを置いてマチルダⅡだけが先行してきてもマチルダⅡは最速24㎞なんでどんなに急いでも38(t)には到底及びません。 それにジグザグに動けばほぼ砲弾は当たりません。しかも、それによって相手の車輌が分断したらそれはそれで対策がうてますから。起動力ならこちらが圧倒的に有利なんで起動力と地の利を生かして戦いましょう!!」      


「オッケ~! バッチリじゃん! 西住ちゃん! なら、大洗の町で落ち合おう! みんなもよろしく!!」



了解!!!



いよいよ本格的に作戦が開始された!!!


果たして大洗女子学園は聖グロリアーナに勝てるのか!?


GB井上軍曹の起動力と地の利を生かす作戦で上手くいくのか!?


原作の負ける運命をぶち壊せ!!


その答えは次回で明らかになる!!


次回は激戦必至!!



今回はこれにて終了!!


ありがとうございました!!


ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪

早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒…。 come on!!


チャラーラッラッラッラッラッラー

以下省略。


ジャッチャッラッチャ~



次回「これが現実です。」


この番組は
サークルKサンクス
おべんとうのヒライ
男は黙って、ドリーネ・ハイツ
の提供でお送りしました。


ゾウさん、パオ~!!


第12話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。

ジャンッ♪

I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride

ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪

以下省略。


第12話 【これが現実です。】


過去に戦車道大会で準優勝した事のある強豪校 「聖グロリアーナ女学院」と練習試合をする事になった、大洗女子学園の戦車道チーム。
今回から隊長に任命されたGB井上軍曹。
相手の戦車をいかに撃破して勝利をもたらすのか。
はたまた、アニメ同様に負けてしまうのか。

その戦いがついに始まった!!!


それでは…。



本編スタート!!



GB井上軍曹が考案した囮作戦を大洗女子学園の戦車道チームは決行した。

GB井上軍曹が車長を務める あんこうチームのⅣ号戦車と、カバさんチームのⅢ号突撃砲、アヒルさんチームの八九式中戦車、ウサギさんチームのM3中戦車リー。
この4輌は大洗の町を目指して突き進む。
その途中GB井上軍曹は武部沙織に地図を確認してもらっていた。


「沙織さん! このまま進んで大丈夫かな?」


〔うん! もう少ししたら坂道だから…。〕


そう武部沙織が話していると確かに坂道に差し掛かった。
この時の風景にGB井上軍曹とD中島Mの二人は心当たりがあった。


[あ~!! この坂道って大洗磯前神社の坂ですよ!]


「あ~!! あそこね! どうりでなんか見たことあると思ったんよね。」


『お二人ともこの場所を知ってるんですか?』


この質問にGB井上軍曹は少し慌てたが、すぐにD中島Mが入ってなんとか濁していた。


坂道を下ると大きな鳥居が見えてきた。
そして 左斜め前方に大洗ホテルがあり、道を挟んだ向かい側には水産物の加工工場があった。
この道を道なりに進んで行くと、左手には運搬船の港があり右手は大洗商店街がある。さらに進むとマリンタワーがある広場が見えてくる。


GB井上軍曹は坂道を下ってすぐに右折して商店街の方へ進んだ。
しかし、アヒルさんチームの八九式だけは道なりにまっすぐつまりマリンタワーへと続く道へ向かうように指示した。


Ⅳ号とⅢ突とM3は商店街の奥へ進み各所定の場所にて待機した。



一方、カメさんチームの状況はとゆうと、かなり激しい砲弾の嵐を突き進んでいた。


〔わ~ん!! 会長~! ほんとに大丈夫ですか~!!〕


「大丈夫~!とりあえずジグザグに進んじゃって! 河嶋~。」


[はいっ!]


「砲塔を後方に向けて砲撃!! 逃げてるばかりじゃなんか悔しいじゃん。」


[わかりました!! ]


ガコンっ!


砲手と装填手を兼任している河嶋桃。
1人で重い砲弾を抱えて装填して照準を合わせなければならない。
そんな河嶋桃をよそに車長の角谷杏はただ、シートに座りムシャムシャと干し芋をかじっていた。



ドーン! ドーーーン!!
バキバキッ!!


ドーーーン!!ドーン!
ゴバババ!!ベベーボー!



聖グロリアーナチーム5輌からの一斉砲撃の嵐の中を目的の大洗町目指して突き進む。
ここまで、作戦通り上手く聖グロリアーナの車輌を引き付けている。




しばらくすると、聖グロリアーナからの砲撃は止んだ。




それからなんとか例の坂道付近に差し掛かってから角谷杏が無線でGB井上軍曹に語りかける。


「西住ちゃ~ん。 なんとかここまで引っ張ってきたよ~。 それで…。 これからどうする?」


「お疲れ様です! 坂道を下りきったらそのまま道なりにまっすぐ進んで下さい! そして、マリンタワーがある広場で八九式と合流してください」


「了解~!!」


ここまでは大洗女子学園的には上手くいってる模様。
一方で、聖グロリアーナ女学院の方はどうなっているのか。
聞いてみましょう。
ちょっと場面が戻ります。


…。 う~ん。 ぬぅおおおお~!!!!


ハァハァハァ…。


↑(著者が踏ん張って自分のスタンドを出して聖グロリアーナチームの隊長ダージリンが乗るチャーチルへ向けて飛ばした。このスタンドに盗聴させる。盗撮もできる。だからダージリンさんのパンティの盗撮もバッチリなのだ! とりあえず今回は盗聴して皆様に聖グロリアーナチームはどんな事を考えてるのかを伝えましょう。 )



[隊長。まんまと引き込まれましたね。]


「こんな安直な囮作戦は我々には通用しなくてよ。」


オレンジペコの言葉を一蹴するかのように毅然な態度でティーカップを持ちストレートティーを飲む聖グロリアーナの隊長 ダージリン。


「狭い路地へ誘い混んで我々を向かえ撃つようね。」


[向こうには地の利があります。闇雲に追っていては向こうの思うつぼです。]


今度はアッサムが助言する。


「えぇ。わかっていますわ。 そこまで相手にティーカップを持たせる私ではないわ。 相手の囮作戦を利用します。 私達に Mk.Ⅳの2輌続きなさい。 残りのMk.Ⅲの2輌は私が指示したら散開しなさい。」



了解!!



「ふふっ。本当の戦車戦をお見せ致しますわ。」



聖グロリアーナチームは砲撃を止めて38(t)を追う事に専念しだした。



そして、カメさんチームが坂道を下りきったシーンに戻ります。


カメさんチームはGB井上軍曹の指示通りにマリンタワーへと向かった。

しばらくして聖グロリアーナチームも坂道を下りきった。
ここで、ダージリンさんは全車輌を停車させた。


「どうやらこの辺りが分かれ目のようね。 Mk.Ⅲ 2輌は右へ進みなさい。私達は前進するわよ。」


了解!!


「さぁ。どう出てくるのかしら?  まほさんの妹さんは。」


カメさんチームの角谷杏が後方を確認して3輌しかついて来てないことに気づく。
すぐに無線でGB井上軍曹に連絡する。


「西住ちゃ~ん 聞こえる~? 」


「…。 はいっ! 聞こえます!」


「後ろから3輌しか来てないわ~。 途中で散開したかも。 たぶん下りきった交差点で別れたかもね~。」


その会話文を聞いていた武部沙織が


〔え~!! まずいじゃん! やっぱみぽりんが言ったとおりこっちにも別れて来ちゃった!〕


『みほさん、どうします?』


「大丈夫。ここまでは想定内だから。寧ろ分断してもらのが作戦でもあるから!」



おおぉぉ~!!


みんなが歓声を上げる。
そして、すぐに角谷杏から無線が入る。


「なら、とりあえず私らはアヒルさんと合流ね。それで、どうすればいいの?」


「向こうのチャーチルの重装甲を一番抜ける確率が高い車輌はうちではカバさんのⅢ突だから、チャーチルにはやたら攻撃はしないでください。 可能であればマチルダⅡの撃破を!でも無理はしないで。 その間にこちらの3輌でマチルダ2輌を撃破してそちらへ向かいます。基本は私達が向かうまで時間を稼いでもらいたいから無理はしないでください!!」


「了解~。 今の作戦で行くからな~。 小山~。 河嶋~。」 


了解です!!


そして、38(t)はマリンタワー広場にて八九式と合流した。


その頃 聖グロリアーナチームのマチルダⅡMk.Ⅲの2輌が着々とGB井上軍曹達の方へ迫ってきていた。

大洗商店街にて待ち構えているⅣ号、Ⅲ突、M3。
しかし、最終決戦はチャーチルとの戦いになると読んだGB井上軍曹はⅢ突だけは無理はさせないように奥に隠れてもらっていた。

マチルダⅡ Mk.Ⅲの2輌は道が細い為、1列になって進行してきた。
著者が1人だけ食べていた串カツ屋ウスヤ肉店の前を通り、やがて肴屋の前の緩いカーブの交差点に差し掛かりそのまま直進した。
2輌とも通過するのを確認してこの交差点の脇道に潜んでいたM3がマチルダⅡの後方に走り込んだ。

M3に気づいたマチルダⅡの搭乗員はすぐに砲塔を回転させてM3に照準を合わせようとした。
その時、



ドーーン!! ドーーン!!
と2発の砲撃音が辺りに響いた。


M3の主砲と副砲による同時砲撃。


 マチルダⅡも最初から砲塔を後方に向けていればすぐに対応できたと思うが 前方へ向けていた。その分砲塔の回転が遅れた為 M3の砲撃を後方からまともに受けてしまい撃破された。


この瞬間、ウサギさんチームのメンバーは大喜びでGB井上軍曹へ無線を飛ばした。
しかし、すぐにGB井上軍曹は


「まだ油断しちゃいかんよ!! 」


ついに、この場面で熊本弁が出た…。
その直後、



ドーーーン!! バキバキーーン!!



と、大きな音がⅣ号の無線器に入り車内に響き渡った。


「あ~。 やっぱり…。 もう1輌前にいたのに…。」


〔ウサギさんチーム大丈夫ですか~!?〕


慌てて武部沙織が無線を飛ばす。
すると、


「大丈夫で~す! すみません、喜んでたらやられちゃいました。 メガネ割れたけど大丈夫です! あい~!!」


と、返事が帰ってきた。


〔良かった~。 大丈夫みたい。〕


『しかし、これでお互い4対4…。』


{早めに撃破して応援に行った方がいいんじゃないか?}


[確かに。 まさかM3がこの段階で撃破されるなんて。 まぁ最初ですしね。]


「残った車輌を撃破します。 優花里さん。装填をお願いします。」


[了解です!!]



残ったマチルダⅡは再びゆっくりと前進し始めた。


Ⅳ号が潜んでいる場所はマチルダⅡ Mk.Ⅲからおよそ500メートル離れた福本楼と常陸屋の間。
つまりアニメで履帯を直した38(t)が駆けつけたあの現実には存在しない通路である。

カタカタと近づいてくるマチルダⅡ。
その音は思いの外 辺りに響き あんこうチームのみんなはドキドキしながら待機している。


〔来てる 来てるぅ~。緊張する~。〕


『上手く行くでしょうか?』


[きっと大丈夫ですよ!!]


{五十鈴さん、頼んだぞ。}


そして、Ⅳ号が潜む三差路にマチルダⅡが差し掛かろうとする30メートル出前でGB井上軍曹が合図して五十鈴華が道路真ん中に向けて砲撃した。



ドーーーン!! バラバラ。


道路は見事に砕けた。
そして、すぐに冷泉麻子がその場から離脱させる。


その砲撃に気づいたマチルダⅡが警戒しつつゆっくりとⅣ号を追おうと三差路を左折した。
この時、マチルダⅡとⅣ号の距離はおよそ400メートル。
今度は五十鈴華がマチルダⅡに向けて砲撃した。
移動しながらの砲撃とゆう事もあり、全然当たらない。
反対にマチルダⅡも放ってきた。

マチルダⅡの砲撃はⅣ号のすぐ横の路面に被弾した。
さすが、素人同然の五十鈴華よりは正確な砲撃。
当れば相当なダメージを受けてしまう。


ある程度 来た辺りで急にGB井上軍曹がキューポラから出た。
そして、すぐにまた車内に入った。


マチルダⅡはどんどん追いかける。

そして、装填が完了してⅣ号に向けて照準を合わせた時、




ドゴーーーーーン!!!



っと、一際大きな砲撃音が響いた。



その途端、パシンッ!!


っと、白い旗が上がった。



……。 なんと…。





………。








マチルダⅡ Mk.Ⅲから上がっていた。




よっしゃあぁぁぁあ~!!

 

みんなの叫び声が車内に響いた。


〔やったよ~!! みぽり~ん☆ 〕


『上手くいきました~。』


{タイミングバッチリだったな。}


[っしゃあ!! さっすが!! やっぱ音が凄いわ~。]


「カバさんチームのみなさん、ありがとう!! マジで完璧だったよ!!」


すると、カバさんチームから無線が入る。


「我々からしてみれば、大した事ではない。
冬戦争でのロシアの猛攻に比べたらどうって事ないわ! そのわりにはけっこう驚いていたぜよ。ハッハッハッ!」


ではここで恒例の解説タイムです。
まず、三差路にⅣ号が潜んでいて近づくマチルダⅡの注意を引く為にわざと道の真ん中に砲弾を放ってすぐにマチルダⅡを路地に誘い込む。
その誘いにまんまとはまってしまったマチルダⅡはどんどん追いかけてくる。

そしてある程度きたらGB井上軍曹がキューポラから出て合図をする。


その時、さらにその細い路地に潜んでいたⅢ突が目の前を横切るマチルダⅡに至近距離から砲弾を放ち撃破した。


以上、大洗商店街の戦闘の解説を終わります。


GB井上軍曹らは束の間の喜びに浸っていた時に無線が入る。


「西住ちゃ~ん。 聞こえる~? 」


「あっ、はい! 聞こえます! どうしました!?」


「ごめ~ん、あの後 やられちゃった。 なんとかマチルダⅡ Mk.Ⅳの1輌は撃破したんだけど…。」


「大丈夫ですか!? それで、その後はどうなりました!?」


「アヒルさんチームは今は大洗駅方面に向かって走って行ってマチルダⅡが1輌 追って行って チャーチルはまだマリンタワー通りにいるよ~。 でもそっちに行くかもしれないから気をつけてね。」


「…。 了解です。 …。 カメさんチームの皆さん ありがとうございました!! 」


「いいよ~ あとは任せたかんね。」


『西住!! 気合い入れろよ!! 』


〔私達の分まで頑張って~〕


カメさんチーム3人の想いを胸に、GB井上軍曹は今一度、気合いを入れ直した。


「みなさん…。 聞いた通りです。今 こっちにチャーチルが1輌 向かってきてるから急いでこのまままっすぐ走ってマリンタワー通りに出ましょう!!」


[えっ!? しかし、GB井上…。 あっ、いえ。西住殿!! それだったら、今回の こそこそ作戦の意味がなくなるんじゃ…。 それにあんな4車線もある広いエリアで戦うなんて…。 もし、1発でも食らったら終りですよ。今みたいに待ち構えて確実に至近距離から狙いましょう!!]


そのD中島Mの真剣な反論をあんこうチームと、カバさんチームのみんなは黙って聞いていた。


「うん。それが確かに確実だけど、でも今までとは違うのは敵がどこから来るか分からないとこだよ。 今までは確実にこっちに向かってくるのがわかってたから誘導して誘い込んだけど、今回はどこから来るか分からないから待ち伏せしようにも逆に向こうから近づかれたら終わりだよ。 それは運よく待ち伏せのエリアにチャーチルが来たらいいけど…。 それに離れてしまった八九式は必死に逃げてるだろうけど、走行速度は変わらないから撃破されるのは時間の問題だろうね。そこでマチルダⅡに応援に来られたらさらに待ち伏せは難しくなる。今は時間も無いからこっちから撃ってでる方が逆にいいと思う。 向こうもまさか向かってくると思ってないだろうから奇襲にもなるし 、もしそれがわかったとしても向こうは装甲が厚いからこっちの攻撃はⅢ突の砲撃ぐらいしか注意しないだろうから油断すると思う。 その油断をついてこの試合、勝とうよ。 みんなとならやれるよ!!」



………。



D中島Mは俯いたまま黙っている。



みんなも初めて聞く真剣なやり取りだから言葉を失っていた。
しかし、そんな中でも 一番のムードメーカーである武部沙織は違った。


〔ゆかりん。 みぽりんも 真剣なんだよ。みんなの想いを背負って指示して、作戦考えたりしてるから。 ゆかりんも真剣なのも分かるよ。 だから…。ここは…。〕



ぐぐぐ…。


武部沙織が慰めようとした時である。



[うおぉぉぉぉ~!! GB井上軍曹~!! 貴方はまさに、ゾウさんチームのレジェンドだ~!!!! 一生ついて行きまッス!!!!]


いきなりこんなことを叫んでいた!!


「えっ!? ちょっ!? 中島君…。」


GB井上軍曹が慌てている時に



ハハッ!!
 



急にみんなが笑いだす。


〔良かった~!! ようやくいつもの ゆかりんに戻った~☆〕


『優花里さん、興奮するとたまに意味の分からない事言ってます。』


{今回のはさらに意味不明だ。 大丈夫か? }


[みんな…。]


そんなみんなの反応にD中島Mは一瞬ウルッときていた。


GB井上軍曹はこの時、思った。


「あっ、この世界線での秋山優花里は紛れもなく中島君の意思なんだな…。 だったら俺も…。」


そして、GB井上軍曹は改めてみんなに伝える。



「よっしゃ~!!みんな!  じゃあ行こかね!! チャーチルはすぐそこまで来てんだからね!! 改めて行くよ。
パンツァー フォー!!」



おおぉぉぉお~!!



あんこうチーム、カバさんチームのみんなが全力で叫んだ!


そして、すぐにマリンタワー通りに向かって前進した。  



その頃、聖グロリアーナの隊長 ダージリンの様子はとゆうと。


[まさか、マチルダⅡ3輌が撃破されるなんて…。]


「…。どうやら侮っていたようね…。 まさかここまでおやりになるなんて。 しかし、ここまでです。」


『隊長。いかがされます? このまま商店街へ向かいますか?』


「まさか。 この大きな通りで迎え撃ちます。 あちらもおそらく出てくるでしょう。追って行ったMk.Ⅳもそろそろ帰ってくるでしょうし。 あちらの車輌は残り2輌ね。こちらも2輌。ここで終わらせます。あちらの車輌が近づいたら1発撃ちなさい。場所を知らしめてあげる。せめてものハンデね。」


どうやら、聖グロリアーナはマリンタワー通りで迎え撃つようだ。


GB井上軍曹達はマリンタワー通りに向かっている。
その途中で最後の作戦を説明する。


「まず、通りには私達Ⅳ号が先に出ます。 チャーチルはすぐに確認するでしょう。 そして、すぐに近づいて砲撃を開始します。なるべくチャーチルの気を引き付けますから、チャーチルの砲塔が私達が出ていく方向と逆方向に向いたらすぐにカバさんチームも出てきてチャーチルに向けて砲撃して下さい。Ⅲ突の砲弾ならいくらチャーチルの重装甲でも防ぐのは厳しいと思いますから。」



了解!!!


「優花里さん。すぐに装填して下さい 戦闘になったら常に装填するようによろしくお願いします。」


[了解です!! 西住殿!!]


「沙織さん。アヒルさんチームはどうなってます?」


〔だめ!! 通信が入ってこない! 審判員の全体報告ではまだ何も連絡ないからまだ大丈夫なのかも!〕


「分かりました! 麻子さん、通りに出たらすぐチャーチルの後方に回りこんで下さい!! 機動力を生かしましょう!!」


{了解。}


 「華さん。通り出て照準を合わせたらすぐに砲撃して下さい。撃破するに越したことはないから。」


『了解です!』



ドーーーーン!!!!



GB井上軍曹が最後の指示をするといきなり大きな砲撃音が響いた。


〔え~!? もう撃ってきたの!?〕


慌ててGB井上軍曹は辺りを見回す。


「いや、たぶんあえて砲撃音出して位置を教えてるのかも。」


〔なにそれ~!? どうゆう事!?〕


{かかって来いって事なんじゃないか? よっぽどプライドを傷つけたみたいだな。}


「そうだね。 相手は真っ向勝負を望んでるみたいだね。でもそれは厚い装甲を持った戦車じゃないとできないよ。私達はさっきの作戦通りⅢ突と協力して撃破しましょう!」



そして、ついに、マリンタワー通り直前に来た。


「じゃあ、麻子さん。よろしく!!」



{了解!}



速度を上げて通りに勢いよく出る。
そこをチャーチルの砲手アッサムは予め狙っていたようで見事にⅣ号の後方の装甲に砲弾を当てた。


ガシャンッ!!



きゃあぁぁあ~!!


いきなりの事で武部沙織と五十鈴華が驚いた。


「華さん! 怯んだらいかんよ!! 落ち着いて照準合わせて!」  



そう、叫ぶと同時にすぐに五十鈴華はトリガーを引いた。

残念ながらチャーチルの横に外れた。
そして、冷泉麻子はアクセルを全開にしてチャーチルの後方を回り込もうとした。
すると、またチャーチルが砲撃してきた。



ガシャーーン!!



今度は側面の装甲に当たった。
運良く有効撃にはならなかったようだ。


それでも冷泉麻子は速度を緩めずチャーチルの後方に回る事に専念する。
するとⅣ号の動きに合わせてチャーチルの砲塔が動き出し、Ⅲ突が控えてる方向とは反対方向に砲塔が向いた。
この時を待っていた。


すぐにGB井上軍曹は指示した。
するとⅢ突が通りに姿を現した。

すぐにチャーチルの近くに駆け寄るそして、カバさんチームの砲手 左衛門佐が照準を合わせてトリガーを引こうとしたその時。


急にチャーチルが動き出した。



しまった!!!!



そのチャーチルの動きを見たGB井上軍曹はそう思った。


チャーチルが動き出してトリガーを引いた為、Ⅲ突の砲弾は外れた。そして、そのままその場を離脱しようとした時にはすでに遅かった。

Ⅲ突の側面にチャーチルがついて75㎜砲を撃ち込んだ。


そのあとすぐにⅢ突の装甲からパシンッ!
っと白く旗が上がった。



…………。




その場面を見ていたあんこうチームのメンバーは言葉を失っていた。

D中島Mは アニメで みぽりんが瞳孔開いていたように瞳孔が開いていた。 



甘かった…。



GB井上軍曹は心の底から思った。
いくら移動速度が遅いといえど、動き回る標的に上手く撃ち込める程の腕を持つ者は現段階での大洗女子学園にはいなかった。
今まではわりと至近距離からの砲撃だったから当てやすかったが、今回の場所は広い。
さらにチャーチルの操縦手は隊長機を操縦する程の腕だ。
その事に気づいた時にはすでに遅かった。

ゆっくりとチャーチルがⅣ号に近寄ってくる。


さすがのGB井上軍曹も諦めかけた時、ある通信が入る。


聖グロリアーナ女学院。マチルダⅡ Mk.Ⅳ走行不能。


えっ!?


この知らせを聞いた両校の隊長は二人とも声を上げて驚いた。

ダージリンは持っていたティーカップをつい落としてしまい割ってしまった。


「おやりになるわね…。」


ダージリンは動揺した。


一方GB井上軍曹の方にはさらに別の通信が入った。


『こちらアヒルさんチーム。マチルダⅡ 撃破しました!あと2分程で合流できます! それから隊長! さっきの八九式がやられるのは時間の問題って発言。強豪校の殺人サーブより効きましたよ! でもあの言葉聞いて俄然燃えてアタックできました! あっ! 話してたらもう着きそうです!』


すると通りに八九式の姿が現れた。
それを見たGB井上軍曹が無線で誤った。

「アヒルさんチームの皆さんすみません。先ほどはひどい事を言いました…。」

『こちらから言っておいてなんですが、気にしないで下さい! それよりもあの戦車です。私たちの砲弾は全く歯が立たないから隊長の戦車で攻撃して下さい!! 私達が体当りして食い止めますから!』

「えっ!? でも…。」


『時間がありません。よろしくお願いします! もし上手く撃破してくれたらさっきの言葉はちゃらです。ねぇ!みんな!?』


はいっ!! 隊長よろしくお願いします!

そのアヒルさんチームの熱い想いを受け取ったGB井上軍曹は覚悟を決める。


「麻子さん。アヒルさんチームがチャーチルを食い止めたら思いっきり操縦桿きって回り込んで下さい!」

{了解}


「華さん、麻子さんが車体に近づけたら撃って下さい。今回は1発に賭けて下さい!」


『分かりました。やってみます。』


「それでは! パンツァー フォー!!」
 
 
まず八九式がチャーチルに突っ込む。


チャーチルの砲手アッサムはすぐに八九式に向けて砲撃する。



ガッシャーーーン!!



と、八九式の左側の装甲に被弾した。



「きゃあぁぁあ~!!  
キャプテン! 凄いアタックです!! 装甲がもうグシャグシャです…。

根性~!!!!!
今こそ日頃の成果を存分に生かす時よ!!
忘れたの!? あの厳しい練習の日々を!!
キャプテン!! 私、頑張ります!!
そう!! それでいいの!! 気合いで押せ~!!
ハイッ!!!!」



八九式はもうガタガタだ。
マチルダⅡとの戦闘もあり、今のチャーチルの一撃。
動いているのが信じられないくらいだ。
これも日頃から自動車部の入念なメンテナンス維持の賜物だろう。


この八九式の姿にダージリンさんは。



「今のでまだ動くの…。 なんて運のいい戦車かしら。 でも、もはやここまでよ。後方のⅣ号の動きも注意しつつ確実に次で仕留めなさい。」


了解っ!! 



すると、
再び八九式が動き出しチャーチルに突撃した。



ドガシャーーブビャーーン!!!!



今までに聞いた事のないような物凄い音が当たりに響く。
そして八九式はチャーチルに覆い被さるように乗り上げた。




「今だァァァァア!!!!」



GB井上軍曹は大きく叫び合図を出した。

冷泉麻子は思いっきりアクセルを踏んで加速した。


そのⅣ号の動きに注意していたチャーチルは八九式には目もくれず、すぐにⅣ号の方へ照準を合わせようとする。


しかし、目の前の八九式が ガガガガガ と履帯を動かしてチャーチルを振動させた。
アッサムはⅣ号が近づく前に仕留めたかったが、照準を合わせるのが遅れた。


そして冷泉麻子は思いっきり操縦桿をきった。
その時、片方の履帯が外れた。

Ⅳ号は ギギギィ~ ゴガガガ!!!!

っと凄い音と火花を立ててスピンしたそしてスピンした勢いでチャーチルの左側面にピタリとついた。



「いっけぇぇぇえ~いっ!!!!」



GB井上軍曹とD中島Mが叫ぶ




ズドーーーーーーーーン!!!!





チャーチルとⅣ号の砲撃音がほぼ同時に響く。
お互いに間近で撃ち合った為 凄い白煙が上がっている。



その白煙を切り裂くかのように パシンッ!!

と、渇いた音が響く。




やがて、白煙は明けて状況が明らかになる。




チャーチルの装甲から白い旗が上がっている。

同じく

Ⅳ号の装甲からも白い旗が上がっている。



そして、会場全体にアナウンスが響く。



聖グロリアーナ女学院。チャーチル歩兵戦車Mk.Ⅶ

走行不能。


大洗女子学園。Ⅳ号戦車D型。

走行不能。



よって、




大洗女子学園の勝利!!!!





おおおおおおぉぉぉぉぉぉ~!!!!!!!!!!



会場中に歓声が沸きあがる。



ここで、聖グロリアーナ戦、最後の解説です。


まず、八九式がチャーチルに向けて突っ込み、Ⅳ号に砲撃させる為に邪魔をする。
その邪魔のかいあって、アッサムの砲撃が遅れる。
その隙にⅣ号がチャーチルとの間を詰めて至近距離から砲撃を放つ。
アッサムも間近に近づいたⅣ号を撃つ。
両車とも有効撃になり走行不能。

その時、チャーチルに覆い被さっていた八九式だけが残って大洗女子学園の勝利!!


いや~、とにかくおめでとうと言いたいですな!


これにて聖グロリアーナ戦の解説は終了です。



やったぁぁぁあ~!!



大洗女子学園戦車道チーム全員の歓声があがる。


〔やったね~ みぽり~ん!!〕


『お疲れ様でした~!!』


{最後はギリギリだったな。 さすがに、ドキドキしたな。}


激しい戦闘でボロボロになったⅣ号から あんこうチームのメンバーが降りる。

そして最後まで勝ち残った八九式からもアヒルさんチームのメンバーが降りてくる。


お互いのメンバーが駆け寄り健闘を称えあった。


GB井上軍曹もそんなみんなの姿を見てご満悦の様子だ。

D中島Mが近寄って声をかける。


[お疲れ様です! やりましたね!! いや~!! もう、最後はほんとに凄かったです。 華さん、やるッスよね~!! みんなもほんとによく頑張りましたよ!!  GB井上軍曹もマジでお疲れ様でした!!]


「中島君もお疲れ!! まさに激戦です! だったね。 ほんとに勝っちゃったんやね…。 アニメを越えたね…。 」


[ほんとですね!! この1勝はみんなで掴んだ1勝ですよ!!]


そして二人は堅い握手を交わし熱い包容を交わす。


そんな二人の元に聖グロリアーナチームの隊長。
ダージリンと、オレンジペコとアッサムが来た。


「負けましたわ。素晴らしい連携でした。おめでとうございます。 」


そしてダージリンは手を差し出す。
それを見たGB井上軍曹も手を出して握手を交わした。


「ありがとうございました!!」



それから、各車輌は回収班により回収されGB井上軍曹達も試合場の選手控え室まで戻る。

部屋の前ではカメさんチーム、ウサギさんチーム、カバさんチームのメンバーが待っていた。
そこでまたみんなで勝利を分かち合った。


その後、それぞれが大洗や水戸の実家に挨拶に行っていた。

GB井上軍曹とD中島Mは二人だけで改めて大洗の町を歩いていた。


「まさかこうゆう形で大洗に戻って来るとは思わんかったね~。」


[そうですよね。アニメと現実と学園艦とでは建物の配置が違ってますから不思議ですよね。 ]


「そうだね~。 でもまぁ
、マジでセングロに勝てるとは思わんかったな~。でも次からは敗けると終わりの戦いが始まるね。」


[絶対に敗けられない戦いがそこにはあるッスね!!] 


「どっかで聞いたなそのセリフ(笑)」


「まぁ、次もまたどうにかなるど! なんか戦闘になるとなぜか急に頭がきれて捌けるんだけど、なんでかな?」


[まぁ、それがGB井上軍曹の底力って事じゃないですかね!!]


「そうかな(笑)」



『お~! ここにいたか! お~い!! 西住ちゃ~ん!!』


急に会長の角谷杏の声が聞こえてきた。


振り向くといつの間にやら大洗女子のみんなが終結していた。


『さっき、聖グロリアーナのダージリンからコレもらったよ。』


GB井上軍曹はあるカゴを受け取った。



「まさか…。」


開けてみると、中にはティーセットと手紙が入っていた。


「やっぱり!!」



おおぉぉ~!!



『聖グロリアーナは好敵手と認めた者にしかティーセットは渡さないらしいよ~。』


[今日の敵は明日の友! ですね~!!]


手紙にはこう書かれていた

『おめでとうございます。まほさんとやるよりは全然楽しかったわ。次は公式戦で戦いましょう。』



『西住ちゃん! 今日はありがとね!! 本選もよろしくね!!』


「はいっ!!」



GB井上軍曹率いる大洗女子学園は練習試合とはいえ、強豪 聖グロリアーナ女学院を破った。
このニュースは全国に流れ話題となった。

もちろん、今後激突する対戦校にも知られる事となる。


これからが本当の戦いです!!


この先、どうなるのか!?



GB井上軍曹の活躍を期待しましょう!!


長くなった第12話ですが、
今回はこれにて終了。


ありがとうございました!!


ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪

エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪

早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒…。 come on!!


チャラーラッラッラッラッラッラー

以下省略。


ジャッチャ~ラッチャ~


次回 「一時が成れば万事成る です。」


この番組は
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の提供でお送りしました。


ゾウさん、パオ~!!



第13話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。


ジャンッ♪


I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride


ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッ ジャッ



以下省略。




第13話 【一時がなれば万事なるです。】



過去に戦車道大会で準優勝した事のある強豪校 「聖グロリアーナ女学院」との練習試合に挑んだ大洗女子学園の戦車道チーム。


GB井上軍曹の卓越した戦術により、激戦の末に見事勝利を納めた。


試合後には聖グロリアーナ女学院の隊長であるダージリンによるメッセージと両校の友情が深まる品が贈られていた。

この一戦で貴重な経験をした大洗女子学園の戦車道チーム。
以後 行われる戦車道大会本戦へ向けますます健闘を期待して、そして久しぶりの
GB井上軍曹の戦車道 開戦を祝し…。





本編スタート!!!!
 




さて、今回は聖グロリアーナ女学院との練習試合から何日か経ったある日。


物語の主役であるGB井上軍曹はとゆうと、ディラン・中島・マッケイと共にある運搬船に乗っていた。



「いやぁ~。 やっぱり海の上は気持ちよかね~! それにほら! あがんカモメも気持ち良さそうに飛び交いよるよ!!」


GB井上軍曹は船の甲板に出て大きく背伸びをしていた。
すると、後ろの大きな段ボールが ガサガサパギュンと動きだした。


[ダメですよ~。GB井上軍曹。そんなに堂々とデッキに出ちゃあ。 見つかっちゃいますよ~。]

段ボールからひょっこり顔を出したのは秋山優花里。
ディラン・中島・マッケイだった。


「まぁまぁ。中島君。こんな天気のよか海の上でこの海風を感じずにはいられまいて。こうならもう何もかもがどうでん良かごたるよ。中島君も出てきて感じらんね? このシー ウインドを。」


[はっ、はぁ。 (なんか今日のGB井上軍曹は変だな。ちゃんと西住みほの姿だし間違いないんだけど…。 )]


そんな事を考えていると甲板後方よりこの船の正規の乗船員。筋肉満点の船乗りが近づいていた。


〔あん? おうおう、お嬢ちゃん。なんでこんな所にいるのぉ? 迷子かな? それとも御忍び? それだったらちょっと詰所まで来てもらわないとなぁ。〕



「げっ!?」


慌てて段ボールの方を見るとすでにD中島Mは顔を引っ込めていた。

GB井上軍曹はさすがに仲間を売ることはできないと思いその場から走って逃げる事にした。


〔あんっ!? コラァ!! 待たんかぁ!! 〕


慌てて筋肉満点船乗りはGB井上軍曹を追いかけた。


箱の中でD中島Mが


[GB井上軍曹。ご武運を…。]




それから艦これ…。



失礼。



かれこれ1時間半。
GB井上軍曹と筋肉船乗り達(後から3人加勢に来た)との鬼ごっこは終わり、とある港に着いた。


次々と船乗り達が荷物やら段ボールを降ろしていく。



そして、D中島Mが入っている段ボールも船乗りは自慢の怪力を遺憾なく発揮し担ぎ上げて運びだした。



だいたい30分くらいが経ち全ての荷物を運び終えた船乗り達は皆で休憩をする為に自動販売機の方へ歩いていった。


〔結局、あのお嬢ちゃんはなんだったんだい。〕

〔そうだよなぁ、なんか急にいなくなったよなぁ。俺、好みのタイプだったんだがなぁ。〕


〔俺はさ…。まさかとは思ってキャプテン(船長)の部屋にも行ったんだがよ…。案の定 キャプテンからちゃんと働け!ってタマキン踏みつぶされちまった。 まぁ、俺からしたら嬉しい限りなんだがよぉ…。〕


〔てめぇ!! キャプテンに!?  なんてうらやましいやつなんだよ!! おい! 今度 Big カツ30枚 奢れや!! 〕


〔バァカ。 10枚ならいいけどよ! ふんっ。 でも、その頃には俺、死んでっかもな…。 下腹がいてぇんだわ…。〕



と、船乗り達の荒々しい筋肉会話が繰り出されていた。
(ちなみにこの筋肉達の声のイメージは、声優の立木文彦さんです。)



それで、GB井上軍曹はどうなったかとゆうと。
ちょっと時間が戻り、GB井上軍曹が船乗り達から逃げてるシーンになります。




ピュイ~ン!!






「ハァ…。 ハァ…。 やべぇ…。 きっ、きちぃ…。 なんだよあの筋肉達。 こりゃあ間違えて海賊船にでも乗り込んじまったかなぁ…。  ハァ…。  中島君は無事かなぁ。」


GB井上軍曹はいつの間にやら地下の薄暗く細い通路を歩いていた。


すると、ドタドタと足音が聞こえてきた。


「やべぇ!! この音は筋肉達が近いてくる音だ。 逃げねば!!」


辺りを見回すと、1つのドアノブがあった。


「よっし! 一か八かか、あの部屋に逃げこむか!! でも鍵が締まってたらそれで終わり筋肉達に捕まるし、ここにいても同じ事!!  ならばあの部屋が開いてる事に賭けるしかないっ!」


GB井上軍曹は急いでドアまで走ってドアノブを掴んだ。




ガコガコッ…。





無情にも部屋のカギは締まっていた。


GB井上軍曹はその瞬間、映画『心が叫びたがってるんだ。』の様に心の中で叫びたがっていたら、急にドアが開いた。


そして、GB井上軍曹の首根っこを掴み、荒々しく部屋の中に投げ込んだ。



その直後。


〔あっ! ちゅーす! キャプテン!! ちょっと聞きてぇんですが、ここいらに若くて可愛いお嬢ちゃんが来ませんでしたかい!?〕


と、駆けつけた筋肉船乗りが言った。


すると、



『ふんっ、若くて、可愛い…。ねぇ…。 それならいるじゃねぇか。』


〔えっ!? どこにですかぃ!?〕 



筋肉船乗りが辺りを見回そうと顔を横に振った瞬間…。



『てめぇの目の前にいんじゃねぇかぁッ!!!!』




バコーン!!!



ぐにゅん、グリグリ。



〔ぎぃやぁああああああああああああ~!!! でっ、でもぉ!!!  幸せ~!!!!〕



なんと、部屋から出てきたのは女で筋肉船乗りを殴り倒しキンタマを踏みつけていた。



『ほらほら! どぅだぁい。 どんな遅漏の漢でもすぐに逝ッちまう、あたいのテクはぁ~。 はぁ~ん。』



このドS女キャプテンは時に激しく時に優しく筋肉船乗りのタマキンを責めたてた。

いくら全身が鋼のような筋肉をしていても股間だけは鍛えようがなかった…。



〔あぅっ 、ひゃいィ~!!! キャッ!! キャプテン~!!! やめてくれ~い!! こっ、このままじゃ…!!!〕



『このままじゃ…。 なんだぁい?』



〔このままじゃ、俺のタマキンが使い物にならなくなっちまう~!!! でっ、でも!!!  後悔はしねぇぇぇえッッッ!!〕



『ふんっ。 よく言った!! ならば、お望み通り くたばっちまいなぁッ!!』


ドS女キャプテンの逆陵辱
プレイが5分ほど続いた。



その一部始終をこっそりGM井上軍曹は見ていた。




しばらくしてから



『ほぅら、いつまで呆けてやがんだぃ!! さっさと働け!! バカものが!!』



〔ハッ! ハィ~!!〕



筋肉船乗りは股間を押さえ覚束ない足取りながらも慌てて廊下を駆けていった。



『さて…。  若くて、可愛いお嬢ちゃん…。 若くて、美しいこの私と ゆぅっくり話そうじゃないかぁ。』



その言葉を聞いたGB井上軍曹は心底震えていた。





一方、その頃 D中島Mはとゆうと。



[もう、港に着いてだいぶ経つし そろそろ小便もしたいから出てみるか…。]


D中島Mは恐る恐る段ボールの中から顔を出した。


D中島Mが入っていた段ボールは目的通り次のサンダース大学付属高校の学園艦に運ばれる荷物が並ぶレーンに置かれていた。


[よっし! 今はちょうど人目も無いし、今のうちに小便行っとくか。 それにしてもGB井上軍曹はどうなったんだ? 大丈夫なのかな…。]


そんな事を思いながらトイレへ向かった。


その道中、自動販売機がありその付近を筋肉満点の漢達が陣取って筋肉的な会話をしていた。


[げっ! あれ、さっきGB井上軍曹を追っていった筋肉達じゃん。 でも、もしかしたらGB井上軍曹の情報を聞けるかもしれん。とりあえず小便済ませたら近づいてみるか。]


そう言ってD中島Mは一先ずトイレへ向かった。



トイレを済ませ先ほどの自販機近くに来ると、すでに筋肉漢達は居なかった。



[あっれ? 筋肉いねぇじゃん。 どこいった!? でも、俺も早く段ボールに戻らないとヤバい。 ここはもう祈るのみ。 GB井上軍曹。 サンダースの学園艦のどこかで会いましょう!]


そう言って速やかに段ボールへと戻っていった。



GB井上軍曹達が潜入した運搬船に休憩を済ませた筋肉船乗り達が戻ってきた。


〔さぁって、休憩も済んだし船に戻って甲板掃除だ。〕


〔俺は調理場で飯を作るか〕


〔あの可愛いコちゃんは何処へ…。〕



〔やべぇ…。 なんか下腹辺りがいてぇ…。 キャプテ~ン…。〕


それぞれの想いをその厚い胸板にしまい込んで、船乗り達は乗船した。


イカリを上げて、けたたましい警笛を上げ船は出港した。



そう。 GB井上軍曹を乗せたまま…。



果たしてGB井上軍曹の運命や如何に!?



今回は久しぶりの開戦につき、この辺で終了します。


この続きはまた次回。




ありがとうございました!



ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん♪


エンタ~ エンタ~ ミッション♪

早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒…。 come on!!


チャラーラッ ラッラッラッラッラー


以下省略。



ジャッチャ~ ラッチャ~



次回 「GM キャプテンです。」



この番組は
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ゾウさん、パオ~!!


第14話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まった。フィクションである。


ジャンッ♪


I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride


ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッ ジャッ♪


以下省略。



第14話 【GM キャプテンです】



サンダース大学付属高校への偵察を目的に乗り込んだ船で運悪く見つかってしまったGB井上軍曹。
(とゆうか、堂々と甲板に出てはいたのだが。)

そして、目的通りにサンダース大学付属高校へ向かう運搬船に乗り込んだディラン・中島・マッケィ。


果たして二人の運命や如何に!?


2016年、1発目の「GB井上軍曹の戦車道」の開戦。





GB井上軍曹の花道や、ここに極まれり。
華々しく咲きにけり。
開戦の狼煙ぞ。
 万物たるや、女の花園の…。




(慣れない難し言葉使ってねぇで、いいから早く始めろや!! )
↑読者達の声。










げほ、げほ。  …。












おっおぇぇぇぇえ~。













カァ~ッ、ペッペッ!













では…。










本編、スタァァァァァアートぉぉぉぉぇぇお~!!!!!!     




まず、GB井上軍曹は連れ込まれた部屋の中を見渡していた。


ベッドがあり、机があり、本棚があり、タンスがある。そして、ネスカフェアンバサダーがある。


荒々しい女にしては案外、普通な部屋だった。


「見た目とは違って部屋の方は随分とおとなしめだな…。」

と、GB井上軍曹は思った。


[で、お嬢ちゃんは一体ここで何をしてんだい? まさかとは思うが見学かい? はたまた間違えて乗っちまったか。 
……。  あるいは、お忍びで何かを企んでいる。 …か?]



ガクガクぶるぶる((((;゜Д゜)))

GB井上軍曹は小刻みに震えている。


[まぁ、何にせよ無断で乗り込むのはまずいよなぁ。ん??]


「はっ、はい。 すみません。」


[ふん…。 見たところ学生だね。 高校生か?]


「はい…。」


[ふーん。どこの学校だい?]



「おっ、大洗女子学園の2年生です。」


[大洗…? ふーん。 そぉかい。 ならお嬢ちゃんは あたいの後輩ってわけだ。]


「えっ!?」


GB井上軍曹はずっと俯いていたが、その言葉を聞いた瞬間、顔を上げた。


そして、女キャプテンと正面から向かい合った。
この時 初めて女キャプテンの顔をハッキリと見た。


長い黒髪に キリッとした眉毛。若干つり上がった目尻、
鼻筋がすっと長く、ほのかに明るい唇。

全体的に整った美人だが一際異彩を放っているのが、右目の黒い眼帯である。

目力も感じられるのにも相まって迫力がある。


[なんだぁい。 鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしちまって。 かわいい顔が台無しだ。]


「いっ、いえ…。 ちょっと眼帯が気になりまして…。

ハッ!?(゜ロ゜;
すみません!! 何でもないです!!」


GB井上軍曹はつい、思った事をハッキリと言ってしまった。


[ふん、まぁそうさな。
こんな美人が眼帯なんざ付けてりゃ、嫌でも気になっちまうもんかな。 …。
まぁ、初めて会った小娘に改まって話すような事でもないねぇ。]


女キャプテンはそう言うと机の下に入れ込んだ椅子を出しそこに座り、GB井上軍曹はベッドにでも座るよう促した。



[さて、それでお嬢ちゃんはこの船で何を企んだんだぁい? 見た通りただのしがない運搬船に何のようだい。]


GB井上軍曹は これはさすがに嘘が通じる相手ではないと顔を見合わせた時にすぐに思い、正直に話す事にした。それでさっきの眼帯の事も話してしまったらしい。


「実は、私は大洗女子学園で戦車道をやっていて友達と二人でサンダース大学付属高校に偵察に行くつもりでこの船に大洗の港から忍び混んできました…。 もう一人はさっき港に降ろした荷物の中に紛れていました。ですので今ごろはサンダースへ向かう運搬船の中だと思います。」


GB井上軍曹は凄く緊張して早口で話していた。

それを聞いた女キャプテンは徐に机の引き出しからタバコを取り、ライターで火を付けて吸い出した。


[ふぅ~。 
かわいい顔して案外やるじゃないか。 偵察かぁ。それは隊長からの命令かい? ]


「いっ、いえ。 隊長は、私なんです。」


[なにっ…。 ]



このGB井上軍曹の発言を聞いた女キャプテンは少し驚いていた。
タバコの先端を灰皿に当てて灰を落として再び吸い出した。


[お嬢ちゃんが隊長かい。ふふっ。 こいつは驚いた。最近、戦車道が復活したとは聞いていたが まさかお嬢ちゃんが隊長だとはな。]


女キャプテンはタバコを一旦灰皿において立ち上がり、ネスカフェアンバサダーでブラックコーヒーを作り始めた。


その姿をGB井上軍曹は後ろから眺めていた。


「いきなり黙りだしてコーヒー淹れ始めたよ。 くぅ~。でも、こうして見てみるといい尻してんなぁ。 それにあの艶やか黒髪。 はぁ~。 美しい…。 何気にタバコも俺が吸ってるやつとおんなじだし。 タバコ吸った後のコーヒーも美味いんだよぁ。」


そんな事を思っていると女キャプテンが振り返りコーヒーをGB井上軍曹に渡した。


[あたいが淹れてやったんだから有り難く飲むんだよ。]


「ありがとうございます!」


ネスカフェアンバサダー♪



コーヒーを飲んでいるとGB井上軍曹はふと、思った。


「そっ、そういえば先ほど大洗女子学園の戦車道復活の事をご存知だったようですが、どうしてですか?」


[どうしてですか? か。
まぁ、そりゃあ。知ってるはなぁ。 ]


女キャプテンは再びタバコを手にしてライターで火を付けた。


[あたいも昔、大洗女子学園で戦車道やってたからねぇ。]




……。




「ええぇ!?」



GB井上軍曹は驚きの声を上げていた。




一方、その頃。ディラン・中島・マッケィはとゆうと。


無事にサンダース大学付属高校の学園艦に乗り込んでいた。


{ふぅ~。 上手く潜入できたでありますなぁ~ 、それじゃあ手筈通りにまずは…。 サンダースのM4シャーマンを生で見ますかぁ!! o(^o^)o♪♪}



D中島Mはサンダースに着いた途端、シャーマンの砲撃音を聞いてしまいテンションが上がり密かに偵察する事を忘れていた。



{それじゃ、ゴー アヘッ!!!!}


そう言って腕を上げてジャンプしてM4シャーマンの元へ走って行った…。



そして、場面はGB井上軍曹 サイドへ。




ピュイ~ン







GB井上軍曹は驚きの声を上げていた。


[そんなに驚くこたぁないだろぅ。 ]


「いやいや、驚きますよ! だってどう見たって戦車っつうより、海賊でしょう! それに大洗のOBッスか!? ちなみにどんな戦車に乗ってたんスか!? 配置は!? 」


GB井上軍曹もまたテンションが上がっていた。


[おいおい、落ち着きな。 それにお嬢ちゃん。なんか話し方も変わったねぇ。どうやらそっちの方が 素 の反応みたいだねぇ。 それに…。
海賊とはねぇ。 随分といい偏見じゃないか。]


「すっ、すみません…。 つい、取り乱してしまいました…。何かが私にとりついていたのかもしれません…。」





ここでGB井上軍曹は一旦、落ち着いた。





[ふん、まぁいいさ。こんな偶然もあるもんだわなぁ。 お嬢ちゃんがあたいの後輩で、それに戦車道の隊長かぁ。それなら話が早いねぇ。]


そこまで言って女キャプテンはタバコを灰皿に擦り付けて火を消して椅子から立ち上がった。



[来なっ。]



「へっ!?」



いきなりの事でGB井上軍曹はその流れについていけなかった。



[いいから、ついて来なっ。 来りゃあ分かる。]



そう言って部屋のドアノブをひねり女キャプテンは部屋から出た。


慌ててGB井上軍曹もコーヒーを飲み干して女キャプテンの後を追った。



部屋を出て薄暗い通路を進む。
しばらくするとドタドタと足音が聞こえて来る。


そして、勇ましい筋肉漢の声が聞こえてきた。


【おうっ! キャプテン!! おツカァです!! ここいらで わけぇ女の子を見かけてねぇで…。  あぁ!?  居やがった!!】


筋肉漢は女キャプテンの後ろにいるGB井上軍曹に気づいた。


「げっ! 筋肉漢…。」


GB井上軍曹が小さく呟いていたら、女キャプテンが話し出した。


[おい、“千世”を連れて来なっ。]



【えっ!? 千世嬢を!? しっしかし、キャプテンその娘が…。】



[いいから千世を下に連れて来なっ。あと45秒で連れて来ないとお前のタマ○ンは無いと思え。]



【はっ!! はいィ~!!】


そう筋肉漢は叫んで慌てて走って行った。



それから女キャプテンとGB井上軍曹は地下へと続く扉の前にきた。


[ふぅ。ここの扉を開けるのは久しぶりだね。何せ あたいが戦車道を引退してしばらく乗り回して以降は千世に預けてたからねぇ。
]


「あっ、あのぉ。さっきから話してる チヨって名前の方は誰なんです…?
  って、もう地下に降りてるしぃ~!!」  



GB井上軍曹も慌てて地下の階段へ降りて行った。


その扉をくぐった瞬間にいつもよく嗅ぐ臭いがGB井上軍曹の鼻の中を通り、脳内でその臭いの正体を表した。

「こっ、この鉄と油の臭いは…。 まさか…。」



階段を降りきった先に女キャプテンが待っていた。


[ここまで来りぁあ、大方察しはついただろうよ。]


地下の空間は暗くて間近にいる女キャプテンしか判別できなかった。


しかし、いきなり照明が点いて地下空間の全貌が明らかになった。



「こっ、これは!? やっぱり戦車じゃん!? ん!? この戦車は!? 一体、この戦車はどこの戦車なんです!?」


[なんだぁい。知らないのかい。 ちょっとショックだな。 じゃあ。ヒント。 イギリスの戦車だな。]



「イギリスッスか~。 あんまり詳しくないばってんですね~。 ん~。…。   

バレンタインMk.Ⅱッスか!?」



[いい線 言ってるが違うな。 まぁいい。こいつは…。]




《A38 ヴァリアントよ。》



どこからともなく声が聞こえてきた。



[ふん、なんだぁい。あたいが教えてやろうってのに横取りかい。]


GB井上軍曹が後ろを振り向くと、1人の女の子が立っていた。



《ふん、だって聞いてたらママがダラダラ伸ばすから言いたくなっちゃったんだもの。》



「ママ!? ええっと…。 まさか…?」


GB井上軍曹が女キャプテンの方を見て話した。


[ん、ああ。こいつは…。]



《いいわ。 私が教えてあげる! 私は、“日向千世” そこにいる美人海賊紛いの娘よ!!》



「えええぇぇぇぇ!? 子供いたんかィ~!?」


GB井上軍曹が驚き叫んでいると更に 日向千世が続けた。



《私、大洗女子学園に編入して戦車道やるから。隊長の座は明け渡してもらうわよ!! 覚悟なさい!!》




「うぎゃあぁぁぁあああ~!?」





な、な、なんと、女キャプテンは大洗女子学園の戦車道のOBだった、それに子供までいた!!!!



さ・ら・に!!


その娘は大洗女子学園に隊長の座を奪いにくるようだ!!


そして、運搬船の地下に眠っていた戦車 A38 ヴァリアントとは…。



果たしてGB井上軍曹の運命や如何に!?



2016年1発目はこれにて終幕!!!!



また次回、会おうぜ!!!



{ちょっとまて~!! 俺の出番は無さすぎだぁ!!まさすぎだぁ!! 次回はもっと出してくれ~!!}



D中島Mの運命もいかに。




しゃあ!! 終わりです!


ありがとうございましたm(__)m




ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん


エンタ~♪ エンタ~♪ ミッション♪ 早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒…。 come on!!


チャラーララッラッラッラッラ~♪



以下省略。



ジャッチャ~ラッチャ~♪



次回 「日向親子です。」



この番組は
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の提供でお送りしました。



ゾウさん、パオ~!!


第15話

俺の名はGB井上軍曹。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。



ジャンッ♪


I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride


ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪



以下省略。




【第15話 日向親子です。】



GB井上軍曹が出会った海賊紛いの運搬船の女船長はその昔、大洗女子学園にて戦車道をやっていた。

つまり、大洗女子学園戦車道のOBであり、西住みほ(GB井上軍曹)の先輩になる。

そして、その女船長の娘であり 日向千世(ひゅうがちよ)と名乗る謎の女の子も現れた。


さらに女船長の運搬船の地下にはイギリスの希少な戦車 【A38 ヴァリアント】も眠っていた。 


色々と顕になった前回、そして今回も新たに知る事になる悲しき過去と未来への系譜。


果たしてGB井上軍曹の反応や如何に!?



2016年、2作目!!



GB井上軍曹の戦車道、






開戦!!!!






GB井上軍曹はその場で叫んでいた。
それはもう表現のしようもないほどに。


《なっなにも そこまで驚く事でもないじゃない!! でもまぁ、あんななりの女の船長に子供がいるって言われたら私も流石に驚くかもしれないわね。》



しれっと自分の母親に失礼な事を言っている…。



[ふん、あたいだって1人の“か弱い”女なんだ。少しは優しく接してもらいたいもんだよ。]


【へへっ、キャプテンが か弱い!? ハハッ!! それは何かの間違いですぜっ! そんな事があるんなら俺らはこんなに傷だらけには…。】



[ああんっ!?]



ギロっ!!!!



【ひっひゃ~!! すみません!!】


女キャプテンは筋肉漢を睨み付けていた。


[お前はさっさと持ち場へ戻んな!!]



【へっへい!!】


筋肉漢は慌てて階段をかけ登った。



その一連の流れを黙って見ていた頃にはGB井上軍曹も落ち着きを取り戻していた。


[まぁ、あとは若者同志で話すんだね。
聞いた通りだ! お嬢ちゃん。 うちの娘は大洗女子学園に編入して戦車道をやる。
隊長であるお嬢ちゃんが娘が大洗で戦車道をやっていけるかどうかを見定めな! ]


そこまで言って女キャプテンも地下から上の階へ上がる階段を登っていった。



そして、この場にはGB井上軍曹と日向千世の二人だけになった。



「う~む…。 見定めなって言われてもな。 定めるまでもないのだが…。
だってこんなに美少女なんだもんな。 うん。
“採用”だわ。
強いて言えば、もうちょっと体つきがアンバランスなら良かったばってんね。かわいいけど、脚が短足…。 とかね。まぁ、ガルパンキャラはみんな整っとるけんが、しゃあにゃあばってんがね…。」


GB井上軍曹は容姿で採用していた。
まるで、どこかの個人経営のエロ社長が採用枠1人の事務員を募集した所、二人の応募希望が来て採用審査をする為に書類選考→筆記試験→面接と段取りを組んで能力値的にはほぼ互角だが、決定的に違うのは容姿。


1人はまぁ一目見たらブサイクと認識できるような典型的なブサイク。


もう1人はエロ社長好みの菅野美穂似の美人。


これはもう、能力値が互角ならばあとはもう容姿しかないわけで…。


その先はもう何も言わずともお分かり頂けると思います。

しかし、読者の方によっては考え方が別れるかもしれないのであえて書きません。  


何が言いたいのかと言うと、結局の所はみな考え方違うとゆう事で何が正しくて何が間違いなのか。


その答えはもう本人で見つけるしかないわけで…。


「あっ、あの~ そろそろ本題に…。」




あっ、すみません!!



物語の主人公のGB井上軍曹に注意されました。


最近、化物語&偽物語を見ていて西尾維新先生の独特な言い回しの掛け合いに影響されて自分の小説でも出来ないかをやりたかったのですが、やはり無理でした。やはり西尾維新先生は偉大でした。


さて、話がそれましたが本題に戻ります。



しばらくの沈黙の後、GB井上軍曹が先に口を開いた。


「私としては、何も問題はありません。 むしろ大歓迎です。戦車道やってるメンバーは少ないですし、車輌も少ない。
是非とも一緒に戦車道をやりましょう!!」


GB井上軍曹はとびっきりの笑顔と共に握手を求める手を日向千世の前に差し出した。


《あらっ? 案外軽いのね。 隊長の座を明け渡してもらうわよ!って勇んでいた私がバカみたいね。
素直に受け入れて貰えて嬉しいわ。》


そう言って日向千世も手を差し出し、GB井上軍曹と握手を交わした。



「《よろしく!!》」


ここに、大洗女子学園の戦車道チームに新たなメンバーが加わった。



《それで、そろそろ教えてもらえる?》



「えっ!? 何をですか?」


《何をって、あなたの名前よ!!》

 




「はっ!? (゜ロ゜)! そうでした!




私の名前は…。」





GB井上軍曹が日向千世に名前を告げようとしている途中ですがここで一旦、場面が変わります。




ここで変わりますはこれまで長く置き去りにされてきたあの人達です。












…。

















生徒会の3人の方々達です!!



どうぞ~!!!!
 



〔いや、オレじゃないんでありますか~!! オレの活躍はいつあるのよ~!! by D中島M〕





大洗女子学園、生徒会会長 角谷杏と同じく生徒会の副会長 小山柚子と同じく生徒会広報の川嶋桃は生徒会室に入るとそれぞれの所定の位置へ着いた。


会長は会長席に座り干し芋を食べている。小山柚子はお茶を淹れる為に流しへ、そして川嶋桃はファイルに書類をまとめていた。 

そして、川嶋桃がファイルを手に会長席の前まで行き話し出した。


〔一回戦の相手は我々にとっては幸運でしたね。〕


「幸運…。 かぁ。
確かにプラウダやサンダース、黒森峰とかとは当たらなくて良かったねぇ。」


会長はそう言って窓からほげぇ~っと、外を見ていた。


すると、小山柚子がおぼんにお茶を載せて歩いてきた。

[どこと当たろうとも、我が校は厳しい戦いを強いられますね。]


そう言って会長の前にお茶を置いた。


「そだね~。」

〔うむ…。〕



なにやらうかない様子の3人。
それもそのはず、3人は午前中に行われた
「第63回 戦車道全国高校生大会」の抽選会に参加してきたのだ。


その会場にはそれぞれの学校の生徒や関係者、国内外のメディア、戦車道大会の運営委員会など大多数の人で賑わっていた。


その抽選会で学校代表として会長の角谷杏が抽選クジを引いていた。


1回戦の相手は…。






ドゥるドゥるドゥるドゥるドゥるドゥる~





ジャンッ!!!!



↑(ピスタチオ風)





なんと!!









【知波単学園】だった。




会長が話し出す。


「まっ、もう後戻りは出来ない。あとは学校存続を勝ち取るだけだよ…。」


〔もちろんです!会長。〕


[そうですね。]


「うんっ!!」


会長が最後の干し芋の破片を口に入れて立ち上がった時、


コンコンっと、ドアをノックする音が部屋中に響いた。


[はぁい!!]



その音を聞いて小山柚子が対応する為にドアの方へ歩いていった。


川嶋桃は立ち上がった会長にもう一度 座るように促し、話し出した。


〔会長、それで今後の日程ですが まずは全員を集め今日の結果を報告し、その後 各チームの車長を集め会議をして〕



[かっ、会長!!]



川嶋桃の話を遮るように小山柚子が会長に話しかけてきた。


「んん~??」


[実はこの二人が我が校に編入したいと…。 そして、戦車道をやりたいと…。 言っています。]



〔なにっ!?〕


川嶋桃はメガネをくいっとあげるメガくいをした。



「…。 へぇ~。 いいよ!」


会長はニヤリとしながら即答した。


〔[えぇ~!?]〕



小山柚子と川嶋桃はシンクロした。





そして、ここでまた場面が変わります!!


さぁ、次はどの場面へ変わる?





それは…。






GB井上軍曹の場面でぇす!!!!





〔…。 もういいよ…。
いつになったらケイさんと風呂入ってケイさんのおっぱいに挟まれるシーンにいくんだよ…。

もういいよ!! by D中島M〕






《えっ!? うそ!?》


日向千世はGB井上軍曹の発言に驚いていた。



《西住って、まさか西住流の!?》


「はっ、はい…。」



《でも、西住流の姉妹は黒森峰にいるはずじゃ…。》


「あっ、はい。私は元々、熊本の黒森峰女学園にいて戦車道をやってました。 でも、色々あって今は大洗で戦車道をやってます。」


GB井上軍曹は基本的な西住みほの設定を一応正直に話していた。


《へぇ。そうだったの。驚いたわ。 私が戦車道をやると決めた理由はその西住流 率いる黒森峰の戦車をこのヴァリアントで撃破する事だったんだから。》


「えっ!?」


この発言にはGB井上軍曹は素直に驚いた。



《その目標だったあなたが、大洗女子学園の戦車道チームの隊長ですって!?
もう、驚きを通り越して逆に冷静になれそうね。》



…。




しばらく沈黙の戦艦が続いた。




《まぁ、ちょっと冷静になれたから今 考えをまとめてたんだけど。
あなたも訳ありみたいね…。
だったら、あなただけを責めてもいけないわ。

最初は軽く受け入れてくれて私自身、ちょっと虚を付かれた感じでまぁいきなり隊長を明け渡してもらうって言ったけど、この子の下でならやってもいいかなって思って、今あなたが実は西住流だって聞いた時は やっぱ隊長は明け渡してもらうって気持ちが再燃したのだけれど…。

また冷静になって考えたわ。
訳ありでなければ家元の娘であるあなたが、わざわざ黒森峰を辞めてこんな弱小校で戦車道なんてやらないわよね。》


そう言って日向千世はGB井上軍曹の後方にあるA38 ヴァリアントの方へ歩みよりヴァリアントの装甲に手を優しく掛けた。


その様子をGB井上軍曹はただ、黙っていている事しか出来なかった。



《ちょっと話に付き合ってもらえる?》


「わっわたしで良ければ…。」



日向千代はヴァリアントの装甲に腰を預けて遠くを見つめながら静かに話し出した。



《実は私のママ。 日向千歳もあなたと同じように黒森峰女学園で戦車道をやっていて、その後 色々あって大洗女子学園へ編入してきたのよ。》


「えっ!? 本当なんですか!?」



《えぇ。ほんとうよ。 当時、ママは西住流の西住しほって人と同じチームだったみたい。
でも、同じチームだったのはほんの少しの間だったみたいだけれど…。》


その名前を聞いたGB井上軍曹はすぐに誰だかわかった。



西住しほ。


彼女は西住みほの母親。


なんと、西住しほも黒森峰で戦車道をやっていたのだ。


《西住流はティーガーⅠの車長を努めていて、ママは砲手だったみたい。
1年生から2年生になるまで戦車道生活は必死だったらしいわ。

そんな時に事故は起きた。


昔も今と変わらずに戦車道は凄く人気で、熊本の黒森峰女学園は特に全国的にも有名で戦車道をやる生徒の数は多かったみたい。
でも、生徒は多くても車輌には限りがあるし大会に登録されるメンバーの枠も黒森峰の戦車道チーム総員の約1/5ほどしか枠がなかったらしいわ。》


「凄い数ですね…。それだけの人がいるなら1軍や2軍って、能力により生徒が分けられそう…。」


《そう。当然のように1軍から3軍までの軍で分かれたみたい。》


「…。」


GB井上軍曹は言葉を失った。


《まっ、有名校になればなるほど人員数は増えるんだから当然なんだけど。

そこで1年生で1軍に上がれたのはそれまでの黒森峰の歴史上、西住流ただひとりだったみたい。

それから2年生にあがってママも1軍になれて、西住流と同じチームに配属されたらしいわ。

2年生になり、新1年生が入学すると戦車道をやる生徒の数はまた増えて、2軍の生徒が新人に様々な訓練をするのが決まりだったみたい。

そしてある日、砲撃の訓練でママも砲撃の訓練をして、同じ訓練場で訓練をしていた新人が乗り込んだⅢ号戦車の砲塔が回転している時に新人砲手が誤ってトリガーを引いてしまって砲弾が発射された。
その砲弾はママが乗っていたティーガーⅠに直撃した。
車内は、あなたも知っているように特殊なカーボンで守られてるから大ケガをする人はいなかったみたいなんだけどママは砲手として精密砲撃の訓練で被弾した時の衝撃で体が揺れて効き目である右目をトリガーにぶつけちゃって…。

それで右目の手術をして普通の生活をするには充分な視力だけは戻ったんだけど精密な砲撃は出来なくなっていたみたい…。

その後、ママは1軍から3軍まで降格されてさらに、同じチームの車長である西住流からは、西住流に敗けは許されない。指示通りに撃破出来ない砲手はチームにはいらないって言われたみたいね。

ケガをして手術して復帰した頃には2年生の終わりでもう1軍に上がるのは諦めて、さらに黒森峰までも辞めてしまった。
まぁ、グレたわけね。

それからどうしてまた大洗で戦車道をやり始めたのかは未だに教えてもらえないのよね…。》


GB井上軍曹はここまで静かに聞いていた。

 
《ごめんね。なんか辛気くさい話をしちゃって。》


「いっ、いえ! ただ、正直驚いちゃって何も考えられなかったです。」


《まっ、そうだよね。
でもまぁ、そんな過去の事は わたしには関係ないわ! だって私は私の意思で戦車道をやるんだもん!
ママの仇を討つためとか、そんな安直な考えで大洗女子学園へ編入してきたなんて事はないんだからね!》


「ふふっ。」


GB井上軍曹は少し笑っていた。


《なっなによ~ 笑う事ないじゃない~!!》


「ごめんなさい! ただ、日向さんの気持ちは良くわかりました。
私も黒森峰を倒す為に日々頑張ってるから!

一緒に、大洗で戦車道をやりましょう!」


GB井上軍曹の偽り無き 素直な気持ちを日向千代に伝えた。


その真っ直ぐな言葉に日向千代の心は熱く揺らいだ。



《ええ。頑張りましょう!!


あと、仲良くなったついでに…。 ぼそぼそ…。》



「えっ?」



《…。 だから、名前で呼んで…。 いいわよ…。 その…。
みほ…。 …。  ふん…。》


日向千代はデレていた。



(そういやぁ、大洗女子学園にはツンデレキャラはいなかったな…。 だからこうゆう反応にはすぐにはついていけなかったのか。)


GB井上軍曹は心の中でそう思って、それから言葉に出した。



「うん! チヨさん、今後もよろしく!!」


二人は改めて熱い握手を交わした。

そして、二人はしばらく二人だけで色々と話し込んでいた。


著者である私はちょうどその時はリアルで昼飯時だったので まるちゃん正麺 鴨だしそばを湯がいて食べていた為、二人の会話は聞けなかったのである。


《あぁ、えぇと、みほ。》


「どうしたの?」


《これからの航路なんだけど、もちろんあなたの友達が乗ったサンダースの学園艦方面には行かないわよ。むしろ、さっきの港がちょうど折り返し地点だから大洗港の方へ戻っているわ。》


「あぁ、そうなんだ…。」

(やべぇ! 中島君、大丈夫かな…。)


《まぁ、さっきの大きな港からは一般利用者向けの連絡船も出てるから帰って来れない事はないだろうけどね。》


「そうなんだ! 良かった~。」


GB井上軍曹は自分の方も色々と原作にない新規展開だからいっぱいいっぱいであとの事はD中島Mに任せよう!と思っていた。
 

《それで、次に着く港にはわたしが前の学校で戦車道をやってた時の仲間であり友達でもある子がこの船を待っているわ!》


「へぇ~ 一緒にやってたんだぁ。ちなみに配置は?」


《配置? その子は車長をやってたわ!》


「えっ!? 車長は千代ちゃんじゃないの!?」


《わたしが車長やってたなんて一言も言ってないじゃない。》


「でも、隊長の座は明け渡してもらうって…。」


《あれはわたしにじゃなくてその子によ!!
ちなみにわたしは砲手よ…。》


「へぇ~ 砲手なんだぁ~。」


GB井上軍曹はおちょくるようにニヤニヤとした顔で話していた。


《むぅ~、だから言いたくなかったのよ! あんな話をした後だったからぁ! もぉ~!!》


「とりあえず、次に着く港にはまた新しく大洗女子学園の戦車道をやってくれる子がいるんだね!」


《そうよ! あと、このヴァリアントは四人乗りで操縦手と装填手だった子は今日、直接大洗女子学園に行って手続きをしていると思うわ!》


「そうなんだ!! 良かった~!! 戦車はあっても動かせる人がいないなら意味ないからね!」


《そゆこと! じゃあ、港に着くまでまだ時間がある事だし、このヴァリアントと私達のこれまでの戦いを話すわ!!》


「よっしゃ! よろしく!」
   


すっかりと打ち解けあった二人、ほんとに何を話していたんでしょうな~



さて、今回はこれにて終幕。
果たして次の港で待っている新たなメンバーは一体どんな子なのか!?

さらに会長の元へ直接手続きに行ったメンバーも~



…そして、D中島Mの運命も!?



〔ちょっ!? そう毎回毎回言いよるけど、ほとんどでらんやん! 一体いつになったら…。by D中島M〕


オッケー!!
そんなD中島M君に朗報ダヨ!!

次回はD中島M君がメインのサンダース偵察紀行をやるヨ~!!


〔おぉ~ やっとかぁ~ (T0T)〕



それではみなさん。
宣言通り、次回はサンダースです!!

お楽しみに~!!



バイにィ~ ☆⌒(*^∇゜)v



ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん

エンタ~ エンタ~ ミッション♪
早くここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒…。 come on!!


チャラーラ ラッラッラッラッラー♪



以下省略。


ジャッチャ~ ラッチャ~



次回 【ムフフ…。 サンダース偵察大作戦です。】


この番組は
サークルKサンクス
担々麺やまきん
雪が舞う寒い日にゃ、うちの土間で、きりたんぽ鍋だべ!
ドリーネ・ハイツ
の提供でお送りしました。



次回もまた読んでくださいね~


ジャンケンっ…。


















ポンッ!! (パー✋)


ウフフ…。





ゾウさん、パオ~!!


第16話

俺の名はD中島M。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。



ジャンッ♪  


I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride


ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪


以下省略。




【第16話 ムフフ…。サンダース偵察大作戦です。】





元々はGB井上軍曹と来るはずだったサンダース大学付属高校への偵察。

しかし、乗り込んだ運搬内でGB井上軍曹と離ればなれになってしまった!

その後、無難に事をやり過ごしたD中島Mは無事にサンダースの学園艦に乗り込んだ。



今回はGB井上軍曹ではなく、ディラン・中島・マッケィがメインの回です!


サンダースを舞台に今、物語が始まる!!




2016年 3発目!!





開戦!!!!!!






D中島Mは、ある倉庫の中のダンボールの中にいた。


「うーん。 そろそろかな…。 昨夜は遅くまでWOTに明け暮れていたからすっかり寝てしまったでありますなぁ。」 


そう言ってダンボールからゴソゴソと出てきた。


「どうやらうまく潜入できたみたいだな。あの青い星の中に雷マークがあるのはサンダースのシンボルだ。」


この倉庫の壁面にはサンダースのシンボルマークが等間隔で貼ってあった。


「そいじゃまっ、とりあえずは戦車道チームの更衣室へ移動だな!この大洗の制服で出歩くのは目立つし。」

D中島Mは更衣室を目指す事になった。
なぜ、まず更衣室を目指すのかは貞かではない。


D中島Mはまだ知らなかった。
このサンダースの学園艦は大洗の学園艦の4倍はあり、なんさん広い事に。



「目指すっても場所が分からないな。 この倉庫から出てみるか。 」


そう言ってD中島Mは倉庫の外へ出る為に扉をさがしだした。


この倉庫はかなりでかく、小学校の体育館くらいの大きさで、この建物が横にズラリと22棟くらい並んでいてD中島Mがいるのは建物群に向かって左側らへんの倉庫だ。


各倉庫はそれぞれ種類が分かれていて食料品が置かれる倉庫。

医療品が置かれる倉庫。

家電、電化製品が置かれる倉庫といった感じで分かれている。


ちなみにD中島Mがいる倉庫はけっこう大きな箱が多く存在している。
箱にはネジだったり、配線だったりと工具や鋼材といった絵が描かれていてどうやら何かしらの作業用品が多く置かれる倉庫のようだ。


「うーん、なんか建物が広すぎてどこに扉があるのか分からない…。 しかし、このシャッターはデカいな…。」


D中島Mの前に聳え立つシャッターは15メートルくらいあった。
しかもかなり頑丈な作りでセキュリティ機器もしっかり完備されていた。


D中島Mがシャッターのデカさに関心しているといきなり倉庫中にチャイムが響き渡った。


「おっ、チャイムじゃん。何かしらの知らせかな。」


しばらく周りを伺って
D中島Mが再び扉を探そうとするといきなり大きなシャッターが重々しい音をたてて開き始めた。

10センチくらい開いたところからは光りが射し込み何やら機械音も聞こえてきた!


「まずい!! 誰か来たのかも!!」


そう思ったD中島Mは颯爽と走りだし再び入ってきたダンボールの中に身を潜めた。

すると、しばらくしてシャッターが全開になり、人が何人か入ってきた。


〔えぇっと、今回発注されてる分はここの列のパレット全部のようね。〕


[A列とB列ッスね。 了解ッス。]


どうやら、女性のようだ。



〔じゃ、さっそく運ぶわよ。〕



[了解ッス。]


そう言って二人の女性は後ろに停めていたフォークリフトに乗り操縦し始めた。


どうやらD中島Mが聞いた機械音はこのフォークリフトのエンジン音だったようだ。

1台のフォークリフトが「Aー1」と床に書かれた列に置いてあるデカいダンボールが乗ったパレットを軽々と持ち上げてバックして倉庫から出ていく。


そして、次のフォークリフトが「Bー1」と書かれた列に置いてあるダンボールが乗ったパレットを持ち上げて倉庫から出ていく。

ちなみにD中島Mが入っているダンボールがあるのは「Bー3」と床に書かれた所だ。



次々と運び出されて、いよいよD中島Mダンボールパレットの番だ。


女性操縦手が操縦するフォークリフトがパレットを持ち上げようとした時にもう一人の女性が来た。

ここで一旦、作業が止まる。




〔今、連絡があって今回はAー4までとBー3まででいいみたい!〕


[了解ッス!]


そう言って再び作業を開始した。


ダンボールの中に入っているD中島Mからしたらいきなり動きが止まったから何か異変があったのか!と、気が気でなかったようだ。



ガタン、ガタンと音をたててフォークリフトは進む。

すると、また大きな倉庫の中に入って行った。


オーライ! オーライ!


と、声が響いている。


[B列のパレットは以上です。あとは最後のAー4を今持って来てるッス ]


(お疲れ様でーす)



D中島Mにはそんな声が聞こえていた。


「また別のエリアに来てしまったようだな…。 今度はどこなんだ?」


ってD中島Mが思っていると、また話し声が聞こえてきた。


〔よし。最後の荷物の入庫を確認したら訓練に戻るぞ。〕


[はっ! ]


そう言った声が聞こえていた。


すると、最後の荷物を乗せたフォークリフトが到着した。


〔以上で今回の分は終わりです。〕


[お疲れ様でした!]


そうして、フォークリフトはガタン、ガタンと音をたてて倉庫から出て行った。


〔よし! 最後の荷物の入庫を確認。 訓練に戻るぞ。〕


[はっ!]


タッタッタッ…。


二人の女性の声が無くなり足音が離れていくのがわかった。



「もっ、もういいだろな。」


D中島Mは、恐る恐るダンボールから顔を出した。



倉庫内は薄暗い。
そして、鉄と油の臭いがほのかに漂っている。


「どこかの作業場かな?」



薄暗いが目が段々と慣れてきてうっすらと周りを確認できるくらいになった。

周りに誰もいない事を確認したD中島Mは完全にダンボールから出た。


「なんかの作業場には間違いないだろうけど、まさか戦車庫かな?」


そう思ってさらに辺りを伺うと扉があった。


恐る恐る開けると明かりの付いた大きな廊下に出た。


「おっ! 廊下だ。 どこに繋がってんだろう? ちょっと行ってみるか。」


人気がないのもあり、D中島Mは廊下を歩き出した。


すると今までいた倉庫のすぐ横に 「備品室」と書かれた部屋があった。


なんげなし、興味が湧いたD中島Mが扉を開けて電気を付けると色々なダンボールやトイレットペーパー、雑巾などがあった。
色々見ていると、一際D中島Mの視線を奪う文字が書かれた箱を見つけた。



「サンダース制服」

「サンダース パンツァー ジャケット」



「おぉ!! これはまさか!?」


なんの躊躇も無しに箱を開けてみると、サンダースの制服、スカートのセットとサンダースのパンツァージャケットの上下セットが入っていた。
   


「おぉ!! マジか!? すげぇ!! こんなに運がいいなんて一体どうしたもんか!!
まぁ、これがあれば堂々と学園艦内を歩ける。
さっそく、サンダースの制服に着替えるか!!」


そう言ってD中島Mはさっさと着替えを始めた。


「おっ!サンダースの制服ってブレザーなんだ。大洗はセーラー服なんだが。 まぁ、ネクタイはめんどいけどこれはこれでいいなぁ。」


D中島Mは色々な部分を触ったり確認しながら着替えを終えた。


そして、近くにあったリュックサックにパンツァージャケットを入れて部屋を出た。


「そういや、話が前後するがここってやっぱりサンダースの戦車道チームの建物なんだな。
なんかやっぱり大洗とは全くもってスケールが違うな。こんな備品室だけでもそうとう広いし、なんだこの長い廊下は。 どこまで続いてるんだ? 」


そう言いながらD中島Mは長い廊下を歩き出した。



5分くらい歩いているとやたら広い部屋を見つけた。


「おっ! この場所はテレビで見たサンダースのやつらが集まって集会してたとこじゃん!
ここで秋山殿がオットボールって言って正体がバレたんだよなぁ。
今じゃあ、オレが秋山殿か~ はぁ…。」





そう、染々しながらその場にしゃがみこんだ。



「はぁ~。 はぁ…。

んん…。  はぁ…。」







?? なにしてんだ?




しゃがみこんでから妙な声が聞こえてくるから、見てみると、なんと!





D中島Mは自分の胸を(秋山殿の胸を)揉んで感じていた。



「オレが、秋山殿なんだ…。

オレが、秋山殿なんだ…。

オレが…。


はぁ…。」






…。

 気持ちはわからんでもない。


著者である私でも同じ立場ならばそうしていただろう。


なにせ、テレビで見たお気に入りのキャラになれているのだから。


今、旬なやつで言えば無彩限のファントム・ワールドのおっぱいが大きいヒロイン、
川神舞に自分が慣れたとしたら…。




考えただけで興奮度、くじらっくす…。








失敬…。










マックスだ。




ロリの貧乳が多いくじらっくす先生に、巨乳好きの著者が間違えるわけがない!


と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは冗談で…。



「もう、マサ殿 よかけん、続きを早よ進めて!! by D中島M」


これまた、物語の主人公に怒られました (oops)


くどいですね。すみませんm(__)m







それはもう、ここに至るまでの期間、どれだけの欲望を爆発させた事か。


容易に想像は出来よう。


ましてや、今回。


なぜか、今回。


この秋山殿が正体がバレた所でD中島Mは、それを深く、強く、そしてピュアに感じていたようだ。



「やっべぇ…。 ゾクゾクする…。

これは…。 もう…。」




そう言って、D中島Mは手を秋山殿の神秘の花園に伸ばそうとした時の事である。




えっ!? いいとこだったのにィ~!! by著者






〔 どうしたの!? お腹痛いの?〕



と、D中島Mに声をかける女性がいた。


D中島Mが力なく振り返るとそこには…。



サンダースの戦車道チームの隊長である
「ケイ」が膝に手を当てて中腰になりD中島Mを心配そうに見ている姿があった。

その姿を見たD中島Mはすぐに我に返った。


「あっ、ケイさん…!?
なんでここに!?」



〔なんでって、それはぁ
私が隊長なんだもの。 オッケイ?

…。ん!?

あなた、見かけない顔ね!
ちょうど今、訓練中だから見学してく!?〕


そう言ってD中島Mの肩に右手をぽんっと手を置いて左手はグッと親指を立てた。


「あっ、そんな感じです。 ちょっと見学させてもらいたいな~ みたいな、感じです。」


D中島Mはうつむき加減に言った。


〔なぁんだ!!
オッケイ! オッケイ!
うちはいつもウェルカムでオープンなんだからね!!〕


そう言ってD中島Mを抱き締めた。



ぽよん。




(あっ、ケイさん…。
胸が ぽよんって…。
しっ、幸せ~ (*´∀`*))



このこの~!!
うらやましやつめ!!
D中島Mは満足げな顔をしていた。


〔それじゃあ! まずは砲撃の訓練場へ行きましょうか! レッツゴー♪〕


「はっ、はい!」



そう言って二人は長い廊下を再び歩き出す。


その最中、二人は色々と会話をしていた。



やがて、1台の車にケイさんは乗り込んだ。


〔ヘイ! ユカリ! こっち こっち〕


ケイさんはD中島Mに車に乗るように促した。


D中島Mは言われるがままに乗り込んだ。


〔見ての通り、うちの戦車道訓練場は広いから車での移動は当たり前なの。〕
 

「凄いです! 車で移動なんて! 」


〔まぁ、本来なら戦車に乗って移動なんだけど今回は見学だからね。
車の方が説明もしやすいしね。〕


「そこまで考えててくださるなんて…。
なんていい隊長なんだ…。」


〔そんな! オーバーだってぇ!
そろそろ着くわ!〕


そうケイさんが言ってしばらくすると、






ドーーーーーーーーーーーン!!!!




と大きな音が辺りに響き渡った。


〔おっ、ようやく始めたわね。アリサ。〕


「今のって…。」


〔イエース! 戦車の砲撃音よ!
凄いでしょ!!
こんなところまで音が響いてくるのよ!〕


〔はっ、はい! 〕
(おぉ~!! ついに生シャーマンを見れる~!!)


最初の1発目 以降は次々と砲撃音が鳴っていた。



そして、ようやく砲撃訓練場に着いた。


到着して訓練場に近くと砲撃音が止み、一斉に戦車から人が出てきてケイさんの前に集まって綺麗に整列した。



[お疲れ様です! マム!]



列の先頭にはサンダース戦車道チームの副隊長、アリサがいた。

アリサはキリッと敬礼していた。


〔おつかれ! アリサ!!
今日は訓練開始までにちょっと時間かかったわね。〕


[はっ! 私事で少し問題がありまして…。
開始が遅れました!
申し訳ありません!]


アリサは正直に話していた。


「ふぅん。そうなんだ。
まぁいいわ!

それと、この子だけど。
見学希望者よ。
アリサの所でこの子よろしくね!!」


ケイさんはそう言ってD中島Mを訓練場にいる全員に紹介した。



[えっ!? 見学ですか!?
こんな時期に!?

それは何かの間違いではないでしょうか? マム。]


〔うーん。 確かに見学期間は既に終わってるんだけど、まぁいいじゃない♪
いい子だから、頼んだわよ!〕


[はぁ…。イエス…。 マム。]



それを聞いたケイさんはD中島Mを置いて車でどこかへ行ってしまった。



(ケイさぁん! そりゃないよ~!!)


D中島Mは心の中で叫んでいた。



[よし! では訓練再開!
所定の位置に着きなさい!!]


ラジャー!!!!



ケイさんが去った後、アリサの一言で訓練が再開された。


[で、あなた。名前は?]


アリサはD中島Mにクールに訪ねた。


「はい! 名前はユカリ・アキヤマであります!」


[ユカリね。 よろしく。
とりあえずここは危ないから見学は建物の中からにしなさい。
あそこで。]


そう言ってアリサは建物を指差した。


「わかりました! よろしくお願いします!」


D中島Mは素直に従って建物の方へ走っていった。



1人残ったアリサは


[今の時期に見学!?
あり得ないわ。 何か裏がありそうね。]


そう呟いていた。



建物は2階建てになっていて訓練の様子がよく見える。

現在はサンダースが誇る偉大なる“凡作”

M4シャーマン 75㎜ 砲搭載型 5両。

76㎜砲搭載型 5両

が砲撃訓練を行っている。


「うっわぁ~!! 生のシャーマンだよ!!
マジですげぇ!! 大洗にもあればなぁ~」


D中島Mは生シャーマンに感動していた。


目標の的に向かって次々と色々な所から砲撃している。

よく見るとかなり遠くにも的がある。
それに気づいたD中島Mはなんとなくスルーして近くで行われているM4シャーマンの砲撃訓練を見ていた。


しばらくして砲撃音が止んだ。

D中島Mが一息つこうと近くのトイレに入ろうとした時である





ズゴォォォォォォォォォォオン!!!!!!


一際音な砲撃音が辺りに響き渡った。

すぐにD中島Mは外を見た。


さっきなんとなくスルーした的のあたりが凄く煙りを立てて吹き飛んでいるのが目に入った。



「えっ!? あれさっきスルーしたやつ!?
あれをここから当てたのか!?
一体誰が…。」


D中島Mがすぐに付近の車両を確認したら1台だけ他の戦車より色が濃くて砲身が長い戦車があった



「(゜ロ゜;! あれは!!

シャーマン・ファイアフライ!?」



そう。
D中島Mが最後に見た戦車はサンダースの最強戦車であるシャーマン・ファイアフライだった。






よっしゃ!!
まだまだD中島Mのサンダース偵察大作戦は続きますが、今回はここまで!!



ちょうどリアルのマッケィ君から、インキンズの予定確認のライン着たからこの辺で一旦、切ります。



次回もまたよろしくお願いします!!




では!





ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん


エンタ~ エンタ~ ミッション♪

早くここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒…。 come on!!



チャラーラ ラッラッラッラッラー♪




以下省略。



ジャッチャ~ ラッチャ~



次回 「ムフフ…。サンダース偵察大作戦 パートⅡです。」


  
この番組は
サークルKサンクス
ジョイフル
甘利大臣の週刊誌報道は
あまりにも痛い。
ドリーネ・ハイツ

の提供でお送りしました。



ゾウさん、パオ~!!


第17話

俺の名はD中島M。
この物語はひょんな事から始まったフィクションである。



ジャンッ♪


I just feel my wind
I just feel my shine
空に rise & ride


ジャララ ジャララ ジャララ ジャララ ジャッジャッ♪



以下省略。



【第17話 ムフフ…。 サンダース偵察大作戦 パートⅡです。】



前回からは「GB井上軍曹の戦車道」改め 「D中島Mの戦車道」として番外編が始まった。

サンダース大学付属高校へ無事に潜入して偵察の任務に就いたD中島M。

しかし、サンダースの戦車道チーム隊長である ケイ に見つかってしまった。

ケイは怪しむ所かD中島Mを歓迎して見学を勧めてきた。

そして、ついにサンダースが保有する戦車、「M4 シャーマン」と「シャーマン・ファイアフライ」がD中島Mの前に現れた!!






さて、2016年 4発目!!







開戦!!!!!!






D中島Mの前に現れたシャーマン・ファイアフライはかなり離れている的を見事に撃ち抜いていた。


「あれは!! ファイアフライ!?
…。
すげぇ…。 生で見るとマジですげぇ。
それに凄まじい音だな。
こりゃあ耳が悪くなるばい…。」


ファイアフライの17ポンド砲は伊達じゃないぜ!


と、言いたくなるくらいに凄いのである。




その後も何発か放ち全て命中させていた。
そんな時間がしばらく続いた。



「あんなに距離あるのに全弾命中してんじゃん。
すげぇ…。 」




D中島Mが感心していると、今度はいきなりオーケストラで聴けるようなバカデカい音楽が訓練場に響き渡ってきた。



タッタッタ~ タッタッタ~ タッタカタッタッタッタッタ~



デーデ デデデデ デーケデケ デンッ♪


チャッチャッチャー
チャッチャッチャー
チャッ チャッ
チャーラ チャッチャッチャッ~♪ 



(↑劇場版ガルパンでサンダースのジャンボ機が大洗の空を舞っている時の曲、「アメリカ野砲隊マーチ」 )



「こっこの勇ましいサンダースの曲は!?」


D中島Mはすぐにわかった。  


すると、この曲が流れだしてからは各車両から乗員達が一斉に出てきて、副隊長であるアリサとナオミを先頭に綺麗に整列していた。



「一体…。 何が始まるんだ!?」


すると、先ほどファイアフライが撃ち抜いた的の方角から1両のM4シャーマンがこちらに向かって走行してきた。


そして、綺麗に整列しているサンダースの戦車道チームの面々の前で停止した。



停止したシャーマンの中から サンダースの隊長であるケイさんが出てきた。


そして皆に向かって何かを話している。


すると、サンダースの面々は一斉に喜びあっていた。


「??  一体、何を話しているんだ??」


もちろん建物の2階にいるD中島Mには会話の内容は聞こえない。


しばらくして話しは終わったようで再び「アメリカ野砲隊マーチ」が流れてケイが乗るM4シャーマンは離れていった。

それを合図にサンダースの各員も解散していた。


D中島Mがしばしその場に留まっているとサンダースのパンツァージャケットを着た二人の女の子が入ってきた。


[失礼します。 あなたが我がチームの訓練を見学されていた、ユカリ・アキヤマさんですね?]


そう唐突にD中島Mに語りかけてきた。


「あっ、はい! 秋山です。」

 
[隊長より伝令です。
ユカリ・アキヤマさんはこのあとブリーフィングルームに来るようにとの事です。私達の後に着いてきてください。] 


「わかりました!」


D中島Mは素直に返事をした。



さっそく、女の子二人が部屋を出てD中島Mは後を追った。



建物から出て車に乗り込みしばらく走り、ブリーフィングルームがある建物に着いた。


[この棟の4階にブリーフィングルームがあります。
では、失礼します。]


そう言って二人は車に乗り離れていった。


「4階だったな…。 なんだろ…。」


D中島Mは少し不安気な顔をしながら建物へ入っていった。

2階から3階へ上がっている最中、またまたサンダースのパンツァージャケットを着た二人の女の子と遭遇した。


今回はサンダース副隊長のアリサとナオミだった。


〔あら? あなた。まだいたの? とっくに帰っていたと思ったわ。〕


[…。 ふん。]


アリサとナオミはD中島Mの姿を見るとそう言ってきた。


〔まっ、全てはマムの指示に従うまでね。
良かったわね。私が隊長ではなくて。
そうだったら、あなた。
とんでもない事になってたわよ。〕


[…。 ふん。

あんた…。 覚悟しときな…。]



そう言って二人は2階へ降りていった。




その場に1人残ったD中島Mは鳥影を見るような表情になっていた。



(やっべぇ~!! 今のアリサとナオミの口振りからして、もう偵察がバレてんじゃねぇかな…。
このままトンズラこくかな…。
でも、帰るにはどうしたら…。)


そうD中島Mが1人で佇んでいると…。



〔ハーイ☆ ユカリ!!〕


と、ケイさんの声が聞こえた。


すぐに声がした上の方を見ると、ケイさんが立っていた。


〔もう! 遅かったじゃない! 待ちくたびれたわよ! さぁ! こっち! こっち!
ハリアップッ!!〕


そう言って上に来るように促した。


もう、誤魔化せないと腹をくくったD中島Mは、褌締めてかかる思いで上へ向かった。





4階へ着くとケイさんがある部屋へ入っていった。

その部屋は「ブリーフィングルーム」と書かれていた。



「失礼します。」


そう言って部屋に入ったD中島M。


すると、ケイさんはその部屋にはいなかった。


「あれ? ケイさんいないな。」


そう思っていると、奥の部屋からケイさんの声が聞こえてきた。


〔ユカリ~ こっち! こっち!〕



部屋はパーテーションで幾つかに区切られていた。



すぐに声が聞こえる方へ向かうと扉があった。



D中島Mが扉を開けて部屋に入ると、温かく湿った空気が漂っていた。


どうやらここはシャワールームのようだ。


「あの、ケイさん?」


そうD中島Mが呼ぶと、


〔ユカリ! あなたもまずはシャワーでも浴びて!
話はそれからよ☆〕


そう言ってケイさんが脱衣場の中から出てきた。




「!? わわ!?」


D中島Mはおもわず顔を背けた。


なぜならば、ケイさんは産まれた時の姿…。



つまり、全裸だったのである。



〔ん? どうしたの? ユカリも早く脱いじゃいなよ!〕


そう言ってケイさんはD中島Mのパンツァージャケットを脱がし始めた。



「わわわ!? ケッ! ケイさん!?
いいんスか!? いいんスか!?

あ~ ~あ~ れ~~え~~。 」



そう言いながら、ケイさんに全てを委ねた。



D中島Mは綺麗に服を脱がされた。










そこに、二人の全裸ガールがいた。




〔ふ~ん♪ ユカリ。 あなたってなかなかいい体してるじゃない♪
ナオミよりはあるわね。〕



「そう言うケイさんは、本当にナイスバデーであります…。」


二人は互いの体を誉めあっていた。


〔そお? まぁ、確かに私より大きいコはそうはいないわね。〕


そう言って腕を胸の下に当てて、くいっと上に押し上げて胸を強調させる挑発的でエロいポーズをとった。




そして、




〔ユカリ…。  来て…。〕




そう言った。




それを見て聞いたD中島Mは、ついに本能が爆発した。




「ケイさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!!!」



そう叫んでケイさんの豊満な胸に飛び込んだ。




ぷにょん。 ふにん。 ぽよたわん。 ぱふぱみぃ~。
ぷるぱふん!



色んな擬音が聞こえてきそうなくらいD中島Mはケイさんの胸に顔を埋めている。  



〔もうっ! ユカリ。 意外とパッションね…。
ここまでパッションなのはアリサ以来だわ。〕


そう言ってケイさんも次第に熱くなっていった。



「んがっ! ケイさんッ!!

ふがッ! ケイさん!!

ちゅぱぱ~ん。 ちゅちゅ~」



ついにD中島Mはケイさんの乳首を吸い始めた。



〔あん! ユカリ! バイオレンス! でも…。 気持ちぃ…。〕


そう言ってケイさんはD中島Mの頭を後ろから抱き締めていた。




〔今度は私のターンよ…。〕


そう言ってケイさんはD中島Mの乳首を吸い始めた。



「ふわわ…。 ケイさん!?
あぁ…。 はぁん…。 気持ちぃ…。」  



〔ちゅぱぱぱぱっ!
どっ、ちゅちゅ。 どお? 私の…。 ちゅぱんっ!
私の…。 きゅ~ちゅるちゅる。
私の…。 スキルは…。〕



D中島Mは女の子の体になり乳首を吸われる事により、女性ならではのオーガニズムを感じていた。



「ケイさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!!!」




〔ユカリィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!〕












おほん…。










はい! これまで!!


ジャンプやマガジンのラブコメで育った私が書ける描写はここまでです。


これ以上いきますと、官能小説になりますので、あとの展開は読者様のご想像にお任せいたします。






では、続きをどうぞ~♪








二人は仲良く体を洗いあっていた。

その動作は若干気だるそうだった。

そうとうな激しいプレイの連続で心身ともに疲れきっていた。



すると、ケイさんが切り出した。


〔ゆかり。 あなた…。 ただの見学者じゃないでしょ。〕   



(ドキリ)



「はっ…。はい。 すみません…。」



〔…。 で。 どこのコなのかしら?〕


「大洗女子学園です…。 運搬船に乗り込んで潜入しました…。」


この言葉を聞いたケイさんは少し驚いた。


〔えっ!? 大洗!?
大洗って戦車道やってたの!?〕


「はい。 今年から戦車道が復活しまして…。
私は大洗で戦車道をやってます。
ちなみに配置は砲手です。」  


〔ふ~ん。 そうなんだ。 それで、何でうちに偵察なんてきたの?〕


「はい…。 1回戦で対戦するのでフラッグ車はどの車両か、投入される車両は何なのかを調べるために偵察しに来ました。」


それを聞いたケイさんは驚いた


〔えっ!? ユカリ、それはちょっと違うわよ。〕


「へっ?」



〔だって1回戦の相手は大洗じゃないわ。 私達の相手校はマジノ女学園よ。〕



〔ええっ!? マジですノォ~!?〕


〔えぇ。 大マジよ☆
なかなかいいシャレね!〕



(俺の頑張りは一体…。
でもまぁ、ケイさんとやれて良かった…。
まさか、ケイさんがハードレズだったとはな…。)




D中島Mはこのシャワールームで真実を聞いてしまった。

本当に、ここまで何をしにきたのやら。


まぁ、思わぬ収穫はあったようだが。




それから二人はシャワールームを後にしてブリーフィングルームでミルクを飲んでいた。


その頃にはすっかり夕方になっていた。



〔それじゃあ。大洗までは私が送ってあげるわ! 〕


「えっ!? いいんですか~? ちょうどどうしようかと思っていました~」



〔えぇ! もちろんよ! せっかくここまで来てくれたんだし、それに…。

久しぶりにエンジョイできたしね!〕



そう言ってケイさんはとびっきりの笑顔をみせた。


「ケイさん…。 なんていい人なんだ…。」



D中島Mはケイさんの事を尊敬していた。



〔それじゃあ! 大洗へ、レッツゴー♪〕


そう言ってケイさんとD中島Mはサンダースの飛行場へ向かう事になる。






ここで、一旦 場面が変わります。



生徒会の方々達の場面になります!




ぴゅい~ん!!






会長である角谷杏は会長席に、広報の河嶋桃と副会長の小山柚子は会長の両サイドに立っていた。


その3人の前には二人の女の子が立っている。



〔それじゃあ。 まず名前を名乗ってもらおうか。〕


河嶋桃が静かなトーンで話した。




「三笠京子(みかさきょうこ)です。」


[八島楓(やしまかえで)です…。]



二人の女の子は順番に名乗った。






さて、この二人の転入希望の女の子はどんなコなのか!?





その続きはまた次回!!




今回もありがとうございました!!!!




ぴ~ん ひゃ~ん ひょ~ん


エンタ~ エンタ~ ミッション 早く ここにおいで 一生懸命 追いかけたいよ だから一緒…。 come on!!



チャラーラッラッラッラッラッラ~♪



以下省略。



ジャッチャ~ ラッチャ~



次回 【大洗へ転入です。】



この番組は
サークルKサンクス
勝烈亭
清原は覚醒剤所持。俺は覚精剤所持。
ドリーネ・ハイツ

の提供でお送りしました。




ゾウさん パオ~!!


第18話